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掲載日:2020年11月2日

iDeCo

iDeCoを始める前に知っておきたい!投資信託の基礎知識と運用商品の選び方

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近ごろ、自分で年金を積み立てていける個人型確定拠出年金「iDeCo」への注目は高まっています。

しかし初心者の方はiDeCoに対して「どんな運用商品を選べばいいのか」「商品を選ぶときに何を気にするべきか」といった疑問は尽きないでしょう。

iDeCoで選択できる商品は、大きく分けて定期預金などの「元本確保型商品」と、投資信託などの「元本確保型以外の商品」になります。今回は商品の種類が多い投資信託を中心に、基礎知識や選び方について解説します。

iDeCo商品の基礎知識

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iDeCoで運用する商品を選ぶときは、商品概要が記された説明資料や運用レポートなどの資料をチェックして、自身の考えにあった商品を探します。

iDeCoの運用商品はあらかじめ運営管理機関(金融機関等)が選定・提示したラインアップから選択しますので、運用商品の説明等の資料は、iDeCoを取り扱っている金融機関等のウェブサイトなどから確認しましょう。

投資信託の仕組み

投資信託は、株式や債券などに投資を行い、その運用成果を投資家に還元する運用商品です。投資の専門家である運用会社が投資家から集めた資金をまとめて運用するため、少額の資金から投資ができるというメリットがあります。

また、投資信託を通じて、多くの株式や債券に分散して投資するためリスクを抑えることができます。具体的な投資対象や値動きの特徴などは商品ごとに異なりますので、注目すべきポイントを解説します。

投資対象 ~どの資産に投資をしているか~

代表的な投資対象は、企業が事業のために資金を調達する際に発行する「株式」、国や企業などが必要な資金を借り入れるために発行する「債券」、不動産に間接的に投資する「リート(REIT:不動産投資信託)」などがあります。

また投資先も「国内」の資産に投資するものと「海外」の資産に投資するものがあり、商品ラインアップの主要投資対象には「国内株式」「国内債券」「海外株式」「海外債券」などと表示されることが多いです。

なお、海外資産に投資する商品は、外国市場の株式や債券を購入するにあたって円と外国通貨を交換する必要があるため、株式や債券といった主要投資対象の値動きに加えて、為替レートの影響によっても価格が変動します。そのため、海外資産に投資する商品は、国内資産に投資する商品と比べてリスク(価格の値動き)が大きくなる傾向があります。

また、海外市場にもアメリカやヨーロッパなどの先進国と、中南米や東南アジア諸国などの新興国がありますが、新興国は、大きな成長力が期待でき、運用成果に反映される可能性がある一方で、先進国と比べるとリスクが大きくなる傾向があります。

資産ごとのリターンとリスク

投資する資産の種類によって、リターンとリスクの水準はある程度特徴が見られます。一つの種類の資産で運用するのではなく、複数の資産に分けて運用する「分散投資」を行うことで、リスクを減らす効果が期待できます。
また、一つの投資信託の中で複数の資産に分散投資する「バランス型」の商品もあります。

運用スタイル ~どのように運用しているか~

投資信託の運用スタイルには、運用する際に基準となる指標(ベンチマーク)に連動することをめざす「パッシブ運用」とベンチマークを上回る運用成果をめざす「アクティブ運用」があります。

パッシブ(インデックス)運用

パッシブ運用は、運用する際に基準となる指標(ベンチマーク)に連動することをめざす運用スタイルです。例えば、国内株式に投資するパッシブ運用の投資信託であれば、「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」等に連動した運用成果をめざすものがあります。

パッシブ運用では、特定の指標に連動するように機械的に運用を行うため、比較的運用コストを抑えて運用を行うことができます。

アクティブ運用

アクティブ運用は、専門家が独自の調査や分析を実施して、ベンチマークを上回る成果をめざす運用スタイルです。
投資の専門家の視点から市場を分析し、主により高い成長が見込める銘柄に投資するもの(グロース)や企業価値に比べて株式価格が割安な銘柄に投資するもの(バリュー)、さらにESG課題へ積極的に取り組む企業などのテーマに沿った銘柄を厳選して投資するものなどがあります。また、バランス型の商品の中には投資環境の変化に応じて市場の下落局面ではファンド内の安定資産の比率を高めて運用を行うファンドもあります。

市場分析や銘柄調査などでファンドの運用・管理に関するコストが必要になるため、パッシブ運用の投資信託に比べるとコストがやや高い傾向がありますが、様々な投資方針の商品があるので、皆さま自身の考えに合わせて商品を選び、高い投資成果をめざす楽しさがあるといえます。

また、金融機関の窓口などで販売されているアクティブ運用の投資信託は、一般的に2~3%程度の販売手数料がかかりますが、iDeCoで投資信託を購入する場合はアクティブ運用の投資信託であっても販売手数料はかかりませんので、チャレンジしやすいのではないでしょうか。

パッシブ運用とアクティブ運用の違い

バランス型ファンドの運用スタイル

複数の資産に分散投資をするバランス型のファンドでは、「パッシブ」「アクティブ」という運用スタイルの違いに加えて、「資産配分固定型」「リスクコントロール型」「ターゲット・イヤー型」というグループに分けて考えられる点にも特徴があります。

資産配分固定型

どの資産に何%のお金を振り向けるかを事前に決めて、原則この比率を守って運用する最もシンプルな運用です。自分の運用期間やリスク許容度に応じて、自分に合ったバランス型を選択したい方向けです。

資産配分固定型の資産配分イメージ図

リスクコントロール型

相場環境に応じて資産配分を機動的に変更する運用です。資産配分(分散投資)に加えて、市場環境による資産配分の変更を専門家に実施してもらいたい方に向いています。

リスクコントロール型の資産配分イメージ図

ターゲット・イヤー型

あらかじめ目標とする年(ターゲット・イヤー)を決め、その年に向けて積極運用から徐々に安定運用に切り替えていく運用です。

例えば、2020年時点で30歳の方が、ご自身が60歳となる2050年をターゲット・イヤーとする投資信託で運用を行うと、若いうちは株式などの比較的リスクの高い資産の比率を大きくして積極的な運用を行い、受取時期となる60歳が近づくにつれて安定的な運用に自動的に切り替えてもらうことができます。

資産配分(分散投資)と 年齢に応じた資産配分の見直しの両方を専門家に実施してもらいたい方に向いています。

商品によって、ターゲット・イヤー型の運用スタイルに加えて、リスクコントロールの機能も備えている商品もあります。

ターゲット・イヤー型の資産配分イメージ図

今回ご紹介したバランス型ファンドの運用スタイルをまとめると、次の表になります。

運用スタイルごとの運用方針とおすすめタイプ

コスト ~どのぐらい費用がかかるか~

投資信託のコストには、「信託報酬」と「信託財産留保額」があります。運用商品によって信託報酬等が異なり、各商品の説明資料等に情報が記載されています。
なお、iDeCoで用意される投資信託には、販売手数料はかかりません。

信託報酬

信託報酬とは、投資信託の運用・管理に対する対価として、投資信託を保有している期間中に支払われる費用で、すべての投資信託でかかります。

保有する信託財産に対する一定率分が支払額となり、日々の基準価格が計算されるタイミングで資産から差し引かれます。投資信託の基準価額や運用実績は、信託報酬を差し引いた後の数値で表示されます。

信託財産留保額

信託財産留保額とは、現在保有している運用商品を売却(または購入)する際に徴収される費用で、一部の投資信託のみでかかります。

上記ふたつに関連する「一定率」は商品ごとに異なるため、説明資料を見てコストの大きさを事前に確認しておきましょう。

各コストの説明表

運用実績

運用実績は、各商品の運用レポートに記載されており、直近の運用成果を見ることができます。

投資対象と運用方針がある程度定まったら、関連する商品の運用実績を以下のような観点でチェックしてみましょう。

  • 基準価額(投資信託の値段)に大きな変動はないか
  • 純資産総額(投資信託に集まる全体の金額)が大きく減少していないか
  • バランス型商品の場合、資産構成に大きな変更はないか
  • パッシブ運用の場合、基準となる指標(ベンチマーク)の値動きから大きく乖離していないか
  • アクティブ運用の場合、基準となる指標(ベンチマーク)を上回る成果をあげているか

3つのステップで運用商品を選ぼう

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つづいて、iDeCoの運用商品を購入するまでのステップを3つ解説します。

ステップ1.目標金額を決めよう

iDeCoは老後に向けた資産形成手段のため、「自分は老後にいくら必要になるのか」という観点から、最終的に受け取る目標金額を決めておきましょう。

目標が決まっていないと、「どの商品を選べばいいのか」「毎月の掛金をいくらにすべきなのか」といったイメージがしにくくなります。

運用商品の利回りやiDeCoへの加入時期、毎月の掛金によって運用結果に差が出るため、目標金額は商品選びで重要な目安です。

ステップ2.リスク許容度を測ろう

リスク許容度とは、投資対象の値動きの変動幅(リスク)をどれだけ許容できるかの度合いです。その度合いは、各個人の経済的な状況や資産運用に対する考え方などによって上下します。

リスク許容度が高ければ、リスクを恐れずに高いリターンを狙う傾向が強く、逆に低ければリスクを避けて手堅いリターンで満足する傾向が強いといえます。

先ほど解説したように、投資対象によってリスクの大きさは異なるため、リスク許容度によって選ぶべき商品も変わってきます。したがって、商品選びの前に自身のリスク許容度を把握しておきましょう。

リスク許容度を診断する方法として、ロボ・アドバイザーを使用する方法もあります。ロボ・アドバイザーとは、リスク許容度の診断とそれに応じた資産配分の提案等を行うサービスです。

みずほ銀行のロボ・アドバイザー「SMART FOLIO <DC>」では、5つの簡単な質問に答えるだけでリスク許容度を診断できます。自分にあった商品の組み合わせの提案や運用状況に応じたお知らせメールなどのサポートを受けられるので、気軽に利用してみてください。

SMART FOLIO <DC>について詳しくはこちら
ロボ・アドバイザー「SMART FOLIO <DC>

ステップ3.商品を選ぼう

目標金額とリスク許容度が定まったら、商品を選んでいきます。

例えば以下のような選び方があります。

  1. バランス型商品をどれか一つあるいは複数選ぶ
  2. 単一資産の商品を自分で組み合わせる
  3. バランス型商品と単一資産の商品を組み合わせる

資産運用の初心者の方や、専門家(運用会社)に資産配分(分散投資)を含めて任せたい方は、バランス型商品での運用を選択するのが一般的な考え方です。資産配分が自分のリスク許容度にあっているものや、商品の特徴が自分に合っているものを選びましょう。

運用に比較的慣れている方や、せっかく色々な商品があるから調べながら自分で分散投資をしてみたいという方は、ラインアップされている商品の資産に着目して、単一資産の商品を自分で組み合わせてみましょう。

もちろん、バランス型商品を複数組み合わせたり、バランス型商品と主軸に単一資産の商品を少しだけ組み合わせたりすることもできます。

運用を開始した後のメンテナンスも忘れずに

iDeCoなどの資産運用においては、定期的な運用状況の確認とメンテナンスも重要です。

特に、単一資産の商品を自分で組み合わせる場合は、運用を開始してしばらくすると、運用商品の価格変動の結果、運用スタート時の資産配分と現在の資産配分が大きく変わっていることがあります。そのような場合には、当初の資産配分に戻す「リバランス」を行いましょう。

また、市場の変化だけでなく、年齢の変化や家計の状況の変化でご自身のリスク許容度が変わることもあります。

特にiDeCoは長期運用となるケースが多いため、定期的に運用状況を確認し、必要に応じて運用の見直しを検討しましょう。

自分にあった運用方法を見つけて、老後資金を着実に準備していきましょう。

iDeCoへすでに加入している方は、ぜひこの機会に運用商品を見直してみてはいかがでしょうか。以下のサイトから簡単に確認することができます。

iDeCo加入者専用サイトはこちら

今回は投資信託の基礎知識や、運用商品の選び方を中心にご紹介しましたが、「iDeCoの特徴や具体的な商品についてもっと知りたい!」という方は次のページをご覧ください。

iDeCoについて詳しくはこちら

  • *記事内の情報は、本記事執筆時点の情報に基づく内容となります。

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ご注意事項

  • 個人型確定拠出年金(iDeCo:イデコ)は、原則60歳まで途中の引き出し、脱退はできません。
  • 運用商品はご自身で選択します。運用の結果によっては損失が生じる可能性があります。
  • 加入から受け取りが終了するまでの間、所定の手数料がかかります。
  • 60歳時点で通算加入者等期間が10年に満たない場合、段階的に最高65歳まで受け取りを開始できる年齢が遅くなります。
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