社会人の約26％が副業に前向き！副業で得ている収入は平均で月約6万円！

お金に悩むと、過去へタイムスリップするという特異体質を持った「大夢（たいむ）家」の人々。今回はなおやさん（28歳）のもとに、25年後の世界から「未来のなおやさん」（53歳）が現れます。53歳のなおやさんは、二人の子供の学費と貯蓄の両立に苦労している様子。現代のなおやさんと話して、悩みは解消するのでしょうか。

せっかくの休みだけど、これといってやることもない。……ヒマだなぁ。

そのダラダラしてる時間で少しでもお金を稼いでみないか？

ん？誰？

25年後のキミだ。今、子供が二人いる。どちらも高校に通ってるんだけど、二人分の高校の学費をやりくりしながら、大学費用や老後に向けた貯蓄をしていくのが大変でな。悩んでいたらタイムスリップしたようだ。

子供の学費だって？まだ結婚もしてないのにそんな話をされても……。そもそもタイムスリップだなんて急に言われても信じられないよ。

そうは言っても、子供を育てるうえで避けては通れないぞ。この先、昇進昇格はもちろん、転職も経験して、それなりに収入は増えていく。それでも貯蓄と子供の学費の両立には頭を悩ませるんだ。だから、将来の悩みを少しでも減らすために、今から少しずつ備えていかないか？例えばせっかくの休みにやることがないなら、副業に充てて収入を増やすことだってできるんだぞ。

副業かぁ。収入が増えるなら始めてみてもいいな。

副業して増えた収入の一部でも貯蓄していけば、将来に備えることができる。この時代、副業を認めている会社も増えてるぞ。

友だちも副業してるって言ってたけど、みんなどのくらい副業してるんだろう？

2021年8月に社会人1万5,000人を対象に実施したアンケート調査では、「副業をしている」は8％、「検討中」は17.8％みたいだね。

合計すると約26％の人が副業に対して前向きに考えてるってことか。今は働き方も多様化してるし、副業を始める人が増えていきそうだね。

副業をしたいと思っても、本業の他に別の仕事をするのは時間的にも体力的にもキツそうだよね。それでも副業したいと思う人って、どんな理由があるんだろう？

それじゃ「副業を始めたいと思った理由」についてのアンケートを見てみよう。過去3年以内の副業経験、またはこれから副業したいと考えている20代～50代のビジネスパーソン800人を対象に実施した調査だ。

最も多いのは、「お小遣い・趣味に使える収入を増やしたいから」（52.8％）という回答だね。

次いで「将来への備え・貯金を増やしたいから」（48.3％）、「将来の収入への不安を感じたから」（40.4％）の順だな。収入アップや将来への備えを主な理由にあげてる人も多いね。

「将来の収入への不安を感じたから」と回答している人は、本業の収入減少や雇用情勢悪化に不安を抱えているのかもしれないね。

自分の老後資金や子供の教育費の準備など、将来を見据えて、本業以外の選択肢を広げておきたいと考える人が多いんだろう。

副業している人は実際、副業でどのくらいの収入を得ているのかな？

それじゃ次は副業による収入の実態を見てみよう。

みんな1ヵ月で平均5万9,782円も副業で稼いでるの！？今、手取り30万円くらいだけど、約2割も増えるならボクもやりたいな。

内訳を見ると半数近くは「3万円以下」（47.2％）だね。「5万円以下」（21.1％）まで含めると、約7割を占めてるよ。

それでも手取りが1割～2割増えるとしたら、ボクならやる価値があると思うな。みんなはどのくらい収入を得ようとしてるのかな？

それじゃ次は、みんなが副業でどのくらい収入を得ようとしているか見てみよう。

副業で希望する1ヵ月の収入は平均13万2,546円！希望額と比べたら実際は半分以下しか稼げてないってことか。

希望している額の理由は人それぞれだろうけど、将来に向けて備えていくことを考えるなら、副業をがんばるだけじゃなく、別の手段も組み合わせるのが良さそうだね。

別の手段って？

代表的なのは昇進昇格や転職による本業の収入アップ、そして資産運用だね。昇進昇格や転職は副業の収入アップと同じで自分でコントロールするのが難しいけど、資産運用は若いうちから取り組むことで、誰でも長期運用のメリットを享受できるし、少しずつでも始めていくといいんじゃないか。

資産運用かぁ。今のままじゃ将来、お金の不安を抱えるみたいだし、副業と合わせてちゃんと考えないとな。

その意気だ！本業の収入に副業の収入を加えて、さらに資産運用すれば、より効率的に将来に備えることができると思うぞ！

そうだね！将来に向けて、副業も資産運用も考えてみるよ！

「人生100年時代」と言われる中、より豊かな人生を歩むためには、若いうちから将来に備えることが重要です。本業に加えて副業で収入を増やし、株式投資や投資信託などの投資を組み合わせることで、より効率的に貯蓄を図れるでしょう。
ただし、「収入と時間」はトレードオフの関係にあることも忘れてはなりません。副業で収入を得るためには、その分だけ副業に時間を費やすことになります。そして副業に費やす時間は「本業以外で自由になる時間」の中から捻出することになります。
家族との時間、本業のためのスキルを学ぶ時間、さらにリフレッシュするための余暇も必要です。人にもよりますが、副業だけに無制限に時間を費やすことは必ずしも得策とはいえません。今の生活も大切にしながら、自分に合ったペースで継続することが、長い目で見た将来への備えとなるはずです。