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掲載日:2023年9月1日

貯蓄術

資産形成の初心者が始めるべき投資は?年代別におすすめの資産形成の方法を解説

資産形成の初心者が始めるべき投資は?年代別におすすめの資産形成の方法を解説

資産形成に興味があるものの、何から始めれば良いか困っている人は多いでしょう。そもそも投資に対して、ネガティブなイメージを抱いている人もいるかもしれません。しかし実は、投資初心者でも、ポイントを押さえれば比較的早く資産形成ができるかもしれません。

本稿では、資産形成に興味がある人に向けて、年代別のおすすめ資産形成の方法や選び方、注意点を解説します。ぜひ参考にしてください。

資産形成とは

資産形成とは、資産のない状態から将来的に必要になるお金を築くことです。例えば、仕事をして収入を得ることは資産形成といえます。資産形成は人生の中で生じ得る、お金に対する様々なリスクに備えることにもなります。

資産形成と類似する言葉に資産運用がありますが、両者は異なる意味の言葉です。資産運用は基本的に、持っている資産を貯蓄や投資で増やしていくことです。一方で資産形成は、資産がない状態から資産を築いていくことです。

資産形成の必要性

資産形成は人生で起こり得る、様々なお金のリスクに備えられます。以下では資産形成の必要性について、さらに具体的に解説します。

物価上昇への備え

国内の物価は、年々上昇傾向が続いています。消費者物価指数の総合指数は前年同月と比べ、3.5%(2023年4月現在)と高い上昇率でした。物価上昇が続くと、同じ金額で商品を購入できなくなったり、商品の量が少なくなったりすることなどが起こり得ます。

インフレーション(物価上昇)が進めば、お金の価値は目減りするため、今までと同じ生活レベルを保てなくなる可能性があります。

参考:統計局ホームページ-消費者物価指数(CPI) 全国(最新の月次結果の概要)|総務省統計局

貯蓄だけでは資産が増えない

1990年代前半までの日本の銀行では、金利は現在よりも高い水準で推移していました。しかし、2023年現在、一般的な普通預金の金利は年0.001%程度となっており、仮に500万円預けても1年間で50円の利息となり、ほとんど利息がつきません。

低金利時代の中、預貯金だけでお金を増やすのは困難です。投資はリスクがあるとはいえ、預金し続けても資産が増えにくい現状から、資産形成の必要性が高まっています。

ライフイベントへの備え

結婚や出産、教育、住宅購入など、私たちの人生ではまとまったお金が必要になる場面があります。子どもの教育費や住宅費に関しては、現役で働いている間は工面できる可能性はあるでしょう。もしくは、こういった支出がそもそも必要ない人もいるかもしれません。

しかし、いざ必要となった場合に状況によっては預貯金だけではまかないきれないケースがあり得ます。それぞれのライフイベントで必要になる費用を把握し、備えておくことが大切です。

老後資金の備え

金融庁の「老後30年間で年金収入に頼った生活設計だと約2,000万円が不足する」という情報に、驚いた人も多いでしょう。実際は、必要な老後資金には個人差があり、2,000万円も必要ない人もいます。

しかし、高齢になると病気やケガの治療費、介護費用など必要になるお金が増えるなど、安心して老後を過ごすためには、資産形成を考える必要があります。

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【資産形成の初心者向け】おすすめの資産形成の方法

資産形成の方法は様々です。以下では初心者におすすめしたい資産形成の方法を、3つ解説します。

債券投資

債券とは、国や地方公共団体、企業などの債券発行者が、資金を借りるために発行する借用証書のことです。国が発行した債券を国債、地方公共団体のものを地方債、企業のものを社債といいます。債券は預金よりも金利が高く、満期保有で元本または額面金額が保証される点がメリットです。

ただし、満期前に売却した場合、売却価格が購入金額より下がっている場合、投資金額を下回る可能性があります。また、購入した債券の発行体が破たんした場合は、支払い不能となるリスクにも注意が必要です。

投資信託

投資信託とは、投資運用の専門家に資金を預け、投資・運用してもらう投資手法です。投資家それぞれの投資額に応じて、運用成果が分配されます。日本株、日本以外の先進国株式、債券、不動産に投資するものなど、その種類は多種多様です。

プロに資産を運用してもらえるため、投資の専門的な知識がない初心者でも、安心して始められます。ただし、元本は保証されないため、損失を生む可能性がある点には注意しましょう。また、購入時や解約時などに手数料が発生する商品もあります。

株式投資

株式投資とは、資金調達のために株式会社が発行する株式を購入する投資手法です。株の購入時点より高く売ることで、利益を得る仕組みとなっています。株式では、値上がり益だけでなく、配当金を得られる可能性もあります。

また、株主優待という、一定数以上の株式を保有する株主が、企業から自社の商品やサービス、割引券などを得られる優待制度があります。ただし、投資に必要な金額が大きくなりやすく、初心者は相場の値動きに振り回されるケースもあります。

【資産形成の初心者向け】資産形成を有利に進める制度

国は国民の資産形成を進めるために、様々な公的制度を整えています。以下で解説する制度を活用すれば、資産形成を有利に進められるでしょう。

iDeCo

iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)とは、自分で金額を決めて掛金を支払い、預金や投資信託など自分が選んだ商品を運用して、年金や一時金として受け取れる仕組みです。

加入条件は、公的年金の被保険者の方となっています。掛金は月々5,000円から始められ、掛金額は限度額の範囲内であれば1,000円単位で自由に設定可能です。掛金が全額所得控除になる等、税制優遇を受けながら資産形成ができる特徴があります。ただし、積み立てたお金は、原則60歳以降でなければ引き出せない点に注意しましょう。

NISA

NISA(ニーサ、少額投資非課税制度)とは、投資によって得られた収益が非課税になる制度です。通常、株式や投資信託などの金融商品を売却して得た利益には税金がかかります。しかし、年間120万円まで投資可能なNISA口座(非課税口座)で購入すれば、運用益が最長5年非課税です。

2024年以降は新しいNISAが始まります。新しいNISAでは投資可能期間が恒久化され、非課税保有期間も無期限になります。また、最大利用可能額が1,800万円に増え、売却した場合に再利用が可能となります。

つみたてNISA

つみたてNISAとは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための、非課税制度です。最長20年間、年間40万円まで運用益が非課税となるため、長期的に積立・分散投資を行いたい人に向いています。

2024年以降は、つみたてNISAはNISAと一本化され、つみたて投資枠という呼び名で年間120万円まで投資上限額が引き上げられます。

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【資産形成の初心者向け】年代別おすすめ資産形成の方法

資産形成は年代によって取るべき戦略が異なります。以下では年代別に、おすすめの資産形成法を解説します。

20代

資金が少なくても時間を味方にし、長期投資によって資産を積み上げられる有利な年代です。比較的少額から投資が始められ、節税にもつながるiDeCoを利用してみてはいかがでしょうか。

30代

30代は結婚や出産、育児などライフイベントが多くなる年代です。急な出費にも備えられるよう、短期と長期での資産形成を組み合わせると良いでしょう。例えば、つみたてNISAやNISAなどの非課税制度の活用を検討してみましょう。

40代

40代は収入が増えてくる一方で、使う予定のない余裕資金の個人差が大きい世代です。自分の資産状況を見ながらREITや個別株式を軸に、つみたてNISAやiDeCoなど様々な選択肢の中から、自分に合った投資方法を検討しましょう。

50代

50代は定年が視野に入る年代です。資産形成に時間がかかる投資方法には、特に慎重な姿勢が必要になります。個人向け国債を軸に、老後に向けてリスクを限定でき、節税のメリットも享受できる金融商品を検討しましょう。

【資産形成の初心者向け】資産形成のポイント

資産形成の方法はいくつかありますが、どのような点に着目して資産形成をすれば良いのでしょうか。以下でポイントを解説します。

運用期間の長さ

資産形成は、方法によって適切な運用期間が異なります。例えば、株式投資よりも投資信託の方が運用期間は長くなることが一般的です。ファンドによっても異なりますが、投資信託は多くの場合で運用期間があらかじめ決められています。株式での値動きのチェックに時間をかけたくない人は、債券や投資信託も検討してみてください。

リスクとリターンのバランス

一般的に、リスクが低い投資はリターンが小さく、リスクが高い投資ほどリターンが大きい傾向にあります。ローリスクハイリターンの投資は基本的にありません。大きいリターンを求めると、その分大きな損失を被るリスクもある点に注意しましょう。資金の目的(ライフイベントへの備え、余剰資金の活用等)に応じて、適切な金融商品を選ぶことが重要です。

運用資金の多さ

資金力に合った資産形成方法を選ぶこともポイントの1つです。一般的に、資金をかけるほど投資運用によるリターンは大きくなります。株式は少額でも購入できますが、投入する資金が少ない分、投資効率は低めです。

株式投資を始める際には、まずは貯蓄を行い、ある程度の運用資金を確保しましょう。債券や投資信託は基本的に長期保有が前提になるため、少額の資金からでも比較的始めやすい投資方法です。

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【資産形成の初心者向け】資産形成に挫折する理由と成功に近づける方法

資産形成には様々なメリットがある反面、途中で挫折する人も少なくありません。以下で挫折する理由と成功の方法を解説します。

挫折する5つの理由

資産形成を成功させるためにも、まずは初心者にありがちな5つの失敗例を確認しましょう。

商品性を理解しないまま金融商品を選ぶ

投資対象となる金融商品はたくさんあるため、どれを選べば良いか難しいと感じる人は多いでしょう。しかし、商品それぞれの特徴を把握することが面倒だからと、人にすすめられるまま購入したり、雰囲気で投資したりすると、失敗しやすくなります。

資金管理の必要性を理解していない

資金管理とは、手持ち資金のうち資産運用に使えるお金を管理することです。この資金管理の必要性を理解しないまま資産運用をすると、手持ち資金の全部を使ってしまい、資産を積み上げられなくなるケースがあります。

資産を増やしたい気持ちが強すぎる

金融商品によっては、大きなリターンを期待できるものもあるでしょう。しかし、早く資産を増やしたい気持ちが強すぎると、ハイリターンを期待してギャンブル性の高い金融商品に手を出しがちです。ハイリターンの商品はリスクも高いため、大きな損失を被る可能性があります。

長期的な視点がない

短期的な価格変動に惑わされて、損失を被る初心者は少なくありません。資産形成は、長期的な視点で少しずつ資産を増やしていく視点が必要です。短期的な視点だけで取り組んでいると、長期保有を前提とした商品では利益が得られにくくなります。

1つの商品に固執する

有名企業や人気企業だからと言って、手持ちの資金すべてを投入してしまうと、その企業に何か問題があった場合に、資産価値が下がるリスクがあります。1つの商品に集中して投資するやり方は損失を被るリスクにも注意しましょう。

資産形成の成功に近づく3つの方法

初心者が資産形成で成功するためには、どのような方法で行えばよいのでしょうか。以下で、成功に近づく方法を3つ解説します。

長期的な視点で資産形成を考える

投資は基本的に長期で続けることで、複利の効果が高まりやすくなります。複利とは利息計算の1つで、一定期間ごとに利息を元本に組み入れ、その元本に対して利息が計算される方法です。長期的な資産形成は、加速度的に資産を増やす原動力となります。

投資先を分散させる

1つの商品に絞って投資をすると、失敗したときのリスクが大きくなります。できれば業界や商品の種類など、投資先は分散させるようにしましょう。投資商品それぞれの関連性が低い方が、リスクを軽減しやすくなります。

資産形成のプロに相談する

初めて資産形成を始める場合、新鮮で正しい情報の入手が必要です。自分のライフプランや資産状況にマッチした金融資産を選びたい場合には、金融機関やファイナンシャルプランナーなどに相談すると、適切なアドバイスをもらえるでしょう。

【資産形成の初心者向け】資産形成をスタートさせる3ステップ

では具体的に、どうやって資産形成を始めたら良いのでしょうか。以下で3つのステップを踏んで解説します。

資産形成の目的とゴールを明確にする

資産形成の目的やゴールは人によって異なります。まず、「なぜ資産形成をするのか」「資産形成で、何を達成したいのか」を明確にしましょう。例えば「何歳までにどれだけの資産が必要なのか」、具体的にゴールが決まると、ゴール達成には毎年いくら資産を増やす必要があるのか、現在の年齢から逆算すると計算しやすくなります。

家計簿をつける

投資用の資金を確保するには、現状の収支を把握することが大切です。家計簿をつけると、自分が何にどれくらいお金を使っているかが、数字として可視化できます。何に使ったか分からないお金がないよう、細かな支出も明確に記録しましょう。毎日収支もしくは家計簿をつけることが面倒な人は、自動計算や連携機能などがある家計簿アプリの活用がおすすめです。

小額投資から始める

資金が用意できても、最初から大きな金額を運用するのはリスクが高いため避けた方が無難です。初めて投資をする人は、まず10万円以下で分散投資を検討しましょう。分散投資なら、投資する資金やタイミングなどを複数に分けて投資できるため、リスクを抑えて安定したリターンをめざせます。

【資産形成の初心者向け】資産形成の注意点

資産形成にはメリットばかりでなく、注意点もあります。リスクを回避するためにも、以下で解説する点を理解しておきましょう。

投資にはリスクがつきもの

投資は必ずしもプラスの結果が得られるとは限りません。投資商品の投資結果は、価格変動や市場金利の変動などの影響を受けます。投資先の国で大きな問題が生じた場合も同様です。短期で大きなリターンを図ると、その分ハイリスクになるため、大きな損失につながる可能性があります。投資を始めたての頃は特に、少額投資、分散投資を徹底してリスクに備えましょう。

余裕資金で行う

生活に余裕がないうちに、手持ちのお金を投資にすべてつぎ込むと、急な出費があった際に対応できなくなるため要注意です。また「お金がないから」と運用している資産に手を付けると、資産形成の効率も落ちてしまいます。まずは生活資金を確保してから、資産形成に回せるお金を明確にすることが大切です。

まとめ

資産形成をするにあたり初心者におすすめの投資は、始める年代や投資の目的などによって異なります。今回紹介した内容を参考にして、自分に合った投資方法を探しましょう。金融商品の概要や国が定めた制度などは、時代の変化によって変わる部分も多くあります。信頼できる出所からの最新情報を参照しながら正しく判断しましょう。

「自分だけで資産形成するのは不安」という人は、銀行やファイナンシャルプランナーへの相談がおすすめです。専門家からのアドバイスを受けながら資産形成を進められると、ご自身のライフスタイルや資産情報を客観的に見直すきっかけにつながるでしょう。

(記事提供元:株式会社WACUL)

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