【前編】リサイクルを前提とするCFRPの材料・構造設計 炭素繊維リサイクルはどうあるべきか?
2026年8月27日
みずほ総合研究所 サステナビリティコンサルティング部
小川 大輔
後藤 嘉孝
※みずほ総合研究所はみずほ銀行内の組織の名称です。
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軽量かつ高強度なCFRP(炭素繊維強化プラスチック)は、自動車の車体や高圧水素タンク、航空機、風力発電など、幅広い分野で利用されている。一方、その利用拡大に伴い、製造工程で発生する端材や使用済み部材をどのように回収し、再び製品へ活用するかが課題となっている。CFRPの循環利用を実現するためには、使用後に炭素繊維を回収するリサイクル技術の高度化だけでなく、回収・分離・再資源化を見据え、材料や構造の設計段階から循環性を組み込むことが重要である。そこで本稿では、近年のCFRPリサイクル関連技術をレビューし、今後のリサイクル促進に向けた方向性を考察する。前編では、CFRPリサイクルの現状と課題を整理するとともに、分解可能な熱硬化性樹脂や、再溶融・再成形が可能な熱可塑性CFRPなど、リサイクルを前提とした材料・構造設計の研究開発動向を紹介する。
なお、後編では、炭素繊維回収技術に加え、情報伝達や需要創出など、CFRP循環利用に向けた重要な観点を述べる。
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