キャッシュカードとクレジットカードの違いは?役割や使い分ける方法も解説
公開日:2026年4月3日
目次
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キャッシュカードは預金の預け入れや引き出しに使い、クレジットカードは商品・サービスの支払いに使う等、同じカード形状でも仕組みや用途が異なります。支払いに使えるカードには、銀行口座とひもづいたデビットカードのほか、クレジットカード一体型キャッシュカードといったタイプもあります。
本記事では、キャッシュカードとクレジットカードの基本的な仕組みや違いを、デビットカードも含めて整理し、利用シーンに応じた使い分け方も紹介します。
キャッシュカード・クレジットカード・デビットカードの基本的な仕組み
キャッシュカードとクレジットカードはいずれも磁気ストライプやICチップが搭載されており見た目は似ていますが、仕組みや用途が異なります。キャッシュカードは預金口座の取引に使い、クレジットカードは買い物等の支払いに使うのが基本です。
また、デビット機能付きのキャッシュカードや、キャッシュカード一体型クレジットカードもあり、それぞれ特徴が異なります。ここでは、各カードの役割を順に整理します。
キャッシュカードは現金の預け入れ・引き出しに使うカード
キャッシュカードは、銀行や信用金庫等の金融機関が口座開設者に発行するカードです。ATMを利用して預金の預け入れや引き出し、振込、振替等の手続きが行えるため、現金管理や口座取引の基本となります。
一般的なキャッシュカードは店舗・ネットでの決済には使えません。ただし、デビット機能付き等の場合は決済に利用でき、手もとの現金を介さずに支払いまで行えるケースもあります。
銀行口座は未成年でも開設できる場合がありますが、必要書類や同意手続きなど条件は金融機関によって異なります。未成年でもキャッシュカードを発行できる場合があるため、条件は各金融機関で確認しましょう。
クレジットカードは後払いで買い物ができるカード
クレジットカードは、店舗やネットショップ等で商品やサービスを購入する際に利用できるカードです。利用するにはカード会社に申し込みを行い、所定の審査に通過することで発行されます。
クレジットカードの大きな特徴は、後払い方式である点です。クレジットカードで商品やサービスを購入すると、カード会社が利用者に代わって代金を立て替え、利用者は後日、一定期間分の利用代金をまとめて支払います。
現金を借り入れする「キャッシング機能」のほか、様々な特典やサービスが付帯している点もクレジットカードの特徴です。
関連記事:「クレジットカードとは?種類やメリット・注意点、審査の流れを分かりやすく解説」
一体型カードはクレジットカード・キャッシュカードの機能を備えたカード
クレジットカード一体型キャッシュカードは、キャッシュカードとクレジットカードの機能が1枚になったカードです。一般的に、銀行や信用金庫等の金融機関がカード会社と提携して発行しており、VisaやMastercard等の国際ブランドが付いています。
1枚でATMでの預け入れや引き出しに加え、店舗やネットショップ等での支払いにも利用できる点がメリットで、持ち歩くカードを減らしたい場合にも役立ちます。
一方で、紛失や盗難時の影響は大きくなります。ATM取引とショッピング決済の両方に関わるため、利用停止等の対応が必要になる点は事前に理解しておきましょう。
デビットカードは口座からの即時引き落としで支払えるカード
デビットカードは、クレジットカードのように店舗やネットショップ等での支払いに利用できるカードです。銀行口座とひもづいており、支払いと同時に代金が口座から即時引き落としされる点が特徴で、後払いではなく「即時払い」に近い使い方になります。
VisaやJCB、Mastercard等の国際ブランドが付いていれば、国内外の加盟店で利用できます。
デビットカードには単体型とキャッシュカード一体型があり、一体型のデビットカードであれば、ATMでの預け入れや引き出しも可能です。
キャッシュカード・クレジットカード・デビットカードの違い
キャッシュカード・クレジットカード・デビットカードは、発行条件や支払いの仕組みが大きく異なります。
キャッシュカード・クレジットカード・デビットカードの一般的な違いは、以下の通りです。
| キャッシュカード | クレジットカード | デビットカード | |
|---|---|---|---|
| 発行審査 |
口座開設時に審査が行われる場合がある |
あり |
口座開設時に審査が行われる場合がある |
| 年齢制限 |
原則なし |
満18歳以上(高校生を除く) |
カードにより異なる(例:満15歳/満16歳以上等) |
| 機能 |
預金の入出金や振り込み |
ショッピング、キャッシング |
ショッピング |
| 決済方法 |
ー |
後払い(1回払い・分割払い・リボ払い・ボーナス払い等) |
即時払い(1回払い) |
| 利用上限額 |
預金残高・ATM利用限度額の範囲内 |
あらかじめ設定された利用限度額の範囲内 |
預金残高・取引限度額(1回/1日等)の範囲内 |
| 特典や付帯サービス |
原則なし |
あり |
一部あり |
| 年会費 |
原則なし |
カードによって異なる |
カードによって異なる |
| 海外利用 |
カード・サービスにより異なる |
可 |
国際ブランド付きの場合は可(カードにより条件あり) |
| 発行審査 | |
|---|---|
| キャッシュカード |
口座開設時に審査が行われる場合がある |
| クレジットカード |
あり |
| デビットカード |
口座開設時に審査が行われる場合がある |
| 年齢制限 | |
| キャッシュカード |
原則なし |
| クレジットカード |
満18歳以上(高校生を除く) |
| デビットカード |
カードにより異なる(例:満15歳/満16歳以上等) |
| 機能 | |
| キャッシュカード |
預金の入出金や振り込み |
| クレジットカード |
ショッピング、キャッシング |
| デビットカード |
ショッピング |
| 決済方法 | |
| キャッシュカード |
ー |
| クレジットカード |
後払い(1回払い・分割払い・リボ払い・ボーナス払い等) |
| デビットカード |
即時払い(1回払い) |
| 利用上限額 | |
| キャッシュカード |
預金残高・ATM利用限度額の範囲内 |
| クレジットカード |
あらかじめ設定された利用限度額の範囲内 |
| デビットカード |
預金残高・取引限度額(1回/1日等)の範囲内 |
| 特典や付帯サービス | |
| キャッシュカード |
原則なし |
| クレジットカード |
あり |
| デビットカード |
一部あり |
| 年会費 | |
| キャッシュカード |
原則なし |
| クレジットカード |
カードによって異なる |
| デビットカード |
カードによって異なる |
| 海外利用 | |
| キャッシュカード |
カード・サービスにより異なる |
| クレジットカード |
可 |
| デビットカード |
国際ブランド付きの場合は可(カードにより条件あり) |
それぞれ解説します。
審査の有無・発行条件
クレジットカードには年齢制限があり、一般的に満18歳以上(高校生を除く)の方が申し込みの対象です。クレジットカードによっては「満20歳以上」「学生不可」等の制限がある場合や、収入条件が設けられている場合もあります。さらに、クレジットカードを申し込むと支払能力に関する審査が実施され、通過した場合のみ発行されます。
一方、キャッシュカードは銀行口座を開設すると発行され、原則として年齢制限はありません。そのため、未成年でも発行できる可能性があります。
デビットカードの年齢制限はカードによって異なりますが、一般的に満15歳や満16歳から、審査なしで発行できます。
関連記事:「クレジットカードの審査項目は?時間や必要書類、落ちる理由を解説」
決済機能
クレジットカードを利用すれば、ATMで現金を引き出す手間がかからず、スムーズに決済を完了できます。一時的に手もとの現金が不足している場合でも支払いができ、1回払いのほか、分割払いやリボ払い等、複数の支払方法を選択できる点が特徴です。
デビットカードはVisa等の国際ブランドが付いていれば、クレジットカードと同じように国際ブランドの加盟店で買い物に利用できます。預金口座から即時に引き落とされるため現金感覚で支払えますが、クレジットカードとは異なり、原則として1回払いのみで、分割払いやリボ払い等には対応していません。
キャッシュカードは預金口座取引を行うカードであり、デビット機能やクレジット機能が付いていない場合は決済には利用できません。
利用上限額
クレジットカードは、あらかじめ決められた利用限度額の範囲内であれば、手もとに現金がなくても支払いが可能です。高額な買い物や急な支出にも対応しやすい反面、使いすぎを防ぐために計画的な利用が必要となります。
一方、デビットカードは口座残高の範囲内でのみ支払える仕組みのため、使いすぎの心配がなく、家計管理がしやすいメリットがあります。キャッシュカードで現金を引き出せるのも預金口座の範囲内に限られるため、デビットカードと同様に、預金残高を超えて使いすぎる心配はありません。
特典や付帯サービス
クレジットカードには、様々な特典・サービスが用意されています。例えば、ポイントサービス、対象店舗・サービスでの割引、海外・国内旅行傷害保険、空港ラウンジサービス、コンシェルジュサービス、ショッピング保険等が代表例です。
クレジットカードと比べると内容は限定的ですが、デビットカードでもポイントサービスやショッピング保険等が付帯している場合があります。
一方、キャッシュカード自体には、上記のような特典・サービスは原則としてありません。ただし、デビットカードやクレジットカードの機能が付いたキャッシュカードでは、特典を利用できる場合があります。
関連記事:「クレジットカードに付帯する特典とは?種類や選び方、利用時の注意点を解説」
年会費
キャッシュカードは原則として年会費がかかりませんが、クレジットカードや一部のデビットカードでは、年会費が発生する場合があります。年会費の有無や金額はカードによって異なるため、コストを抑えたい場合は、年会費無料のカードを選択肢として検討すると良いでしょう。
キャッシュカード・クレジットカード・デビットカードを使い分けるポイント
キャッシュカード・クレジットカード・デビットカードは仕組みや役割が異なるため、1枚に絞るのではなく、利用シーンに応じて使い分けることが重要です。主な利用シーンを表で整理すると、キャッシュカードは現金の預け入れ・引き出し・振込等、クレジットカードは固定費の支払い・高額な買い物・海外旅行や出張等、デビットカードは日々の少額決済が一般的です。
現金で支払いたい場合はキャッシュカードを使って引き出し、店舗やネットショップでのキャッシュレス決済にはクレジットカードやデビットカードを使い分けると良いでしょう。クレジットカードは後払い方式のため、家電や旅行代金等のまとまった金額の支払いに適しています。さらに、公共料金やサブスクリプションサービス等の継続的な支払いを集約すれば、支払忘れを防ぎやすく、ポイントも効率良く貯められます。
一方、コンビニ等の日常的な買い物では、現金感覚で即時に支払えるデビットカードが便利です。口座残高の範囲内でのみ支払えるため、使いすぎを防止でき、家計管理もしやすくなります。
初めてのクレジットカードは年会費無料のみずほ楽天カードがおすすめ
みずほ楽天カードは、年会費無料で利用でき、日常のお買い物を通じてポイントを貯めやすいクレジットカードです。
条件を満たすことで、みずほポイントと楽天ポイントの双方が進呈される「Wポイントプラン」を利用でき、普段の支払いを無理なくお得につなげることができます。
年会費がかからないため、継続して利用しやすく、普段使いからネットショッピングまで様々なシーンに対応しています。
クレジットカードを初めて持つ方から、現在のカードを見直したい方まで、幅広い方が検討しやすい内容となっています。
まとめ
キャッシュカードは預け入れや引き出し、振込等、預金口座に関する取引に利用できるカードで、口座を開設すると発行できます。一方、クレジットカードは商品やサービスを後払いで購入できるカードであり、カード会社に申し込むと、所定の審査を経て発行されます。
キャッシュカードには、口座からの即時引き落としで支払える「デビットカード」機能が付いたものや、クレジットカード機能を備えた一体型カードもあります。仕組みや利用シーンが異なるため、違いを把握して上手に使い分けましょう。
監修者情報
内山貴博(うちやま たかひろ)
- 1級FP技能士・CFP
大学卒業後、証券会社の本社で社長室、証券業務部、企画グループで5年半勤務。その後FPとして独立。金融リテラシーが低く、資産運用に保守的と言われる日本人のお金に対する知識向上に寄与すべく、相談業務やセミナー、執筆等を行っている。
日本証券業協会主催「投資の日」イベントや金融庁主催シンポジウムで講師等を担当。
2018年に日本人の金融リテラシー向上のためのFPの役割について探求した論文を執筆。