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リボ払いとは?仕組みや返済方式、分割払いとの違いを分かりやすく解説

掲載日:2023年12月8日

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クレジットカードの支払方法には、一括払いの他にもいくつか種類があります。リボ払い(リボルビング払い)はその一つで、毎月の支払額が一定になる支払方法です。

クレジットカードの支払方法には分割払いもありますが、両者は仕組みが大きく異なります。

本記事では、リボ払いの仕組みや返済方式、分割払いとの違いをまとめました。リボ払いは、月々の支払の負担を抑えられる一方で、注意点もあります。仕組みや注意点を正しく理解したうえで利用を検討しましょう。

リボ払いとは

リボ払い(リボルビング払い)は、クレジットカードの支払方法の一つです。

利用金額・件数にかかわらず、毎月あらかじめ決められた一定額を支払います。リボ払いを利用するたびに利用代金が「リボ払い支払残高」として積み上げられ、支払残高がなくなるまで支払う仕組みです。

リボ払いと分割払いの違い

分割払いも、クレジットカードの支払方法の一つです。リボ払いと分割払いは、どちらも複数回に分けて支払う点で共通していますが、仕組みは大きく異なります。

項目 リボ払い 分割払い
概要

毎月の支払額を一定にする支払方法

買い物ごとに支払回数を指定する支払方法

手数料

月々の支払残高に対して発生

1件の買い物に対して発生

支払回数

支払金額や支払残高によって変動

自分で指定

分割払いは、買い物ごとに支払回数を指定できる支払方法です。カード利用時に支払回数を選択し、その都度指定した回数に分割して支払います。

一般的に、2・3・5・6・10・12・15・18・20・24・30・36回等から選択できますが、クレジットカードによって異なるので確認しましょう。

リボ払いは、月々の支払残高に対して手数料が発生しますが、分割払いでは1件の買い物に対して発生します。

例えば、1ヵ月に1万円と3万円の買い物をしたとしましょう。リボ払いは4万円に対して手数料が発生するのに対し、分割払いは1万円と3万円のそれぞれに手数料がかかります。なお、一般的に2回払いは手数料無料です。3回払いから分割手数料がかかります。

また、リボ払いは毎月の支払金額や支払残高によって支払回数が決まるのに対し、分割払いは指定した回数と利用金額によって毎月の支払額が変動します。

つまり、リボ払いは、追加で利用すると支払額ではなく支払回数が増える仕組みです。一方、分割払いの場合は、分割で支払っている期間に新たな分割払いを利用すると、支払額が多くなります。

リボ払いの利用方法

リボ払いの利用方法は、主に以下の4種類です。

  1. 利用時選択型
  2. 登録型
  3. 後からリボ変更
  4. リボ専用カード

「利用時選択型」は、リボ払いの最も一般的な利用方法です。クレジットカードで会計する際に指定すると、リボ払いが適用されます。

「登録型」は、1回払いの利用分が自動でリボ払いに変更されるようにあらかじめ設定する方法です。設定解除の手続きをすれば、1回払いに変更することもできます。

「後からリボ変更」は、1回払い等で支払った利用分を、クレジットカード会社への申し出でリボ払いに変更する方法です。クレジットカードが定めている期限内に変更手続きをする必要があります。

「リボ専用カード」は、リボ払いによる支払に限定されているクレジットカードです。リボ専用カードで支払うと、1回払いを指定してもリボ払いが適用されます。他の支払方法は選択できないため注意しましょう。

リボ払いの返済方式

リボ払いの返済方式には、主に以下の3つがあります。

  • 定額方式
  • 残高スライド方式
  • 定率方式

クレジットカードによって採用している返済方式が異なるので、事前に確認しましょう。

定額方式

「定額方式」は、支払残高に関係なくあらかじめ設定した一定額を支払う方式です。「元金定額方式」と「元利定額方式」に分けられます。

定額方式の種類 概要

元金定額方式

毎月、一定額に手数料を加えた金額を支払う方式

元利定額方式

毎月、手数料を含めた一定額を支払う方式

元金定額方式は元金部分、元利定額方式は元利の合計が定額になる方式です。

残高スライド方式

「残高スライド方式」は、定額方式の一つで、リボ払いの支払残高に応じて毎月の支払額が増減する方式です。10万円未満は1万円、10万円以上20万円未満は2万円というように、あらかじめ支払残高に対する支払額が決まっています。

追加でリボ払いを利用して支払残高が増えれば、毎月の支払額が上がります。反対に、支払が進んで支払残高が減れば、毎月の支払額も下がる仕組みです。

元金部分が定額の場合と、元利合計が定額の場合があります。

定率方式

「定率方式」は、支払残高の一定割合を支払う方式です。

例えば、一定割合が5%、支払残高が10万円の場合、支払額は5,000円(10万円×5%)となります。残高スライド方式と同様に、支払残高が増えれば毎月の支払額が上がり、支払残高が減れば毎月の支払額も下がります。

リボ払いのメリット

リボ払いのメリット

リボ払いで支払う主なメリットは、以下の通りです。

  • 手元のお金がなくても支払える
  • 毎月の支払負担を抑えられる
  • 家計管理がしやすい

手元のお金が足りなくても支払える

リボ払いは、利用金額にかかわらず支払額が一定になるため、手元資金が購入したい商品・サービスの金額に届かない場合も購入できます。

家電の急な故障による買い替え、パソコンの購入代等、一括で支払うのが難しいときに便利です。

毎月の支払負担を抑えられる

リボ払いは、毎月の支払額が一定、かつ低めに設定されている傾向があるため、月々の支払の負担を抑えられます。

出費が続いた等で1ヵ月間のクレジットカード利用額が大きくなってしまったときも、無理なく支払えるでしょう。

クレジットカードによっては、最低支払金額以上で毎月の支払額を自由に設定できる場合があります。クレジットカードやプランによって最低支払金額や設定可能な単位が異なるので、よく確認しましょう。

家計管理がしやすい

毎月の支払額が一定なので、把握・管理がしやすいのもメリットです。一括払いで支払うと月によって支払額が変わるため、管理が煩雑な傾向があります。

また、リボ払いなら、大きな買い物をしても毎月の支出に大きな影響を与えることがありません。一括払いの場合、急な家電の故障や海外旅行等でまとまったお金が必要になったとき、1ヵ月間の支出額が大きくなり一時的に生活を圧迫する可能性があります。

リボ払いのデメリット

一方、リボ払いは他の方法と比べて注意点も多い支払方法です。以下で主なデメリットを解説します。

  • 手数料がかかる
  • 支払期間が長期化しやすい

手数料がかかる

リボ払いを利用すると、支払残高に応じたリボ払い手数料がかかります。

リボ払い手数料=支払残高×実質年率÷365日×経過日数

例えば、支払残高が5万円、実質年率15.0%の場合、1ヵ月(30日間)にかかる手数料は5万円×年15.0%÷365日×30日間=616円です。支払期間が長くなるほど、手数料の負担も大きくなります。

手数料の利率はクレジットカードによって異なりますが、一般的な相場は年15.0%程度です。

支払期間が長期化しやすい

リボ払いは、毎月の支払額を抑えられる一方で、支払残高が減りにくく支払期間が長期化しやすい点に注意が必要です。追加でリボ払いを利用しても原則として返済額が上がらないため、支払回数が増えやすい傾向があります。

支払回数が増えればそれだけ手数料の負担も大きくなるため、慎重に利用しましょう。

リボ払いを上手に活用するポイント

リボ払いは、月々の負担を軽減できる心強いサービスですが、返済が長引きやすい等の注意点もあります。そこで、リボ払いを賢く活用するためのポイントを解説します。

  • 計画的に利用する
  • 利用明細書を確認する
  • 繰上返済を活用する

計画を立てて利用する

リボ払いには支払残高に応じた手数料がかかるため、計画的な利用が必要です。

計画を立てずに利用すると、支払残高が中々減らず、支払総額が大きくなる可能性があります。また、追加で買い物をしても月々の支払額が一定なので、使いすぎてしまう傾向があります。

自分の収支の状況をきちんと把握し、計画的に利用しましょう。

利用明細書を確認する

リボ払いを利用した後は、こまめに支払残高や毎月の支払額、手数料等を確認しましょう。

利用状況を確認しないでいると、使いすぎてしまい、支払残高が大きくなる可能性があります。無理なく支払うためにも、利用明細書やクレジットカードの会員ページ等で利用状況を常に把握することが重要です。

また、リボ払いの利用可能枠は、一般的にカード全体の利用可能枠よりも低く設定されています。リボ払いの利用可能枠を超えた利用分は、一括払いとして扱われるため注意しましょう。

繰上返済を活用する

手元の資金に余裕が出たときは、繰上返済を活用しましょう。リボ払いの支払残高は、いつでも一部または全部を返済できます。

繰上返済をすれば、支払残高の減りが早くなり、支払期間の短縮・手数料の軽減が可能です。

無理に繰上返済をすると家計を圧迫する可能性もあるため、無理なく支払える範囲で利用しましょう。

多くのカードローンもリボ払いと同じ返済方式を採用している

多くのカードローンでは、返済方式にリボ払いと同じ返済方式を採用しています。
ただし、カードローンは先述のリボ払いの利用方法とは異なります。

カードローンとは、担保・保証人が不要、原則使い道が自由なローンです。利用者ごとに設定される利用限度額の範囲内で、繰り返しお借入ができます。

また、お申込からご契約までウェブ上で手続きを完結できる場合が多く、スムーズにお借り入れできるのが特徴です。カードローンや審査の結果次第では、クレジットカードより低い金利で利用できる場合もあります。

目的や利用限度額、金利等に応じて、カードローンの利用もご検討ください。

みずほ銀行カードローンの返済方式は残高スライド方式

みずほ銀行カードローンの返済方式は、ご利用残高に応じて毎月のご返済額が決まる「残高スライド方式」です。ご返済が進み、ご利用残高が減ると毎月のご返済額も下がるため、月々の負担が軽減されます。

毎月の約定ご返済額は2,000円から、お借入の残高に応じて変動します。なお、繰上返済もお近くのATM等から可能なので、状況に応じて無理なくご返済いただけます。

また、みずほ銀行カードローンは、インターネット(パソコンやスマートフォン)から24時間お申込ができ、来店不要でお手続きが可能です。インターネットからのお申込であれば、最短当日に審査結果を回答します(※)。

金利が年2.0%~14.0%なので、リボ払いよりも低金利でお借り入れいただける可能性があります。さらに、みずほ銀行で住宅ローンをご契約中の方は、金利が年0.5%引き下げられます。

かんたん10秒診断」では、申込前にお借入が可能かチェックできますので、ぜひご活用ください。

(※)審査結果の最短当日回答は、みずほ銀行の口座をお持ちの方に限ります。

まとめ

クレジットカードには、一括払いやリボ払い、分割払い等複数の支払方法があります。

リボ払いは、毎月の支払額が一定になる支払方法です。月々の負担を軽減できる、家計管理がしやすい等のメリットがあります。購入したい物の予算が足りないときや、毎月の支払負担を抑えたいときに便利です。

ただし、計画せず利用すると返済が長期化し、支払総額が増えてしまう可能性もあります。リボ払いの仕組みや手数料がかかる等の注意点を正しく理解し、計画的に利用しましょう。

監修者情報

監修者情報

内山貴博
(うちやま・たかひろ)

大学卒業後、証券会社の本社で社長室、証券業務部、企画グループで5年半勤務。その後FPとして独立。金融リテラシーが低く、資産運用に保守的と言われる日本人のお金に対する知識向上に寄与すべく、相談業務やセミナー、執筆等を行っている。
日本証券業協会主催「投資の日」イベントや金融庁主催シンポジウムで講師等を担当。
2018年に日本人の金融リテラシー向上のためのFPの役割について探求した論文を執筆。

大学卒業後、証券会社の本社で社長室、証券業務部、企画グループで5年半勤務。その後FPとして独立。金融リテラシーが低く、資産運用に保守的と言われる日本人のお金に対する知識向上に寄与すべく、相談業務やセミナー、執筆等を行っている。
日本証券業協会主催「投資の日」イベントや金融庁主催シンポジウムで講師等を担当。
2018年に日本人の金融リテラシー向上のためのFPの役割について探求した論文を執筆。

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