クレジットカードのデメリットとは?安全に利用するためのポイントを分かりやすく紹介
公開日:2026年8月3日
- *本記事は、株式会社みずほ銀行が提供しています。
- *記事の制作にあたっては、外部の協力会社に一部業務を委託しています。監修者は、情報の正確性・公平性の観点から監修を行っており、特定の商品やサービスをおすすめするものではありません。
クレジットカードは、キャッシュレスで商品やサービスを購入できる便利さがある反面、使いすぎや支払延滞等のリスクも伴います。延滞が発生すると遅延損害金がかかるうえ、信用情報(信用情報機関への記録)に影響を及ぼす恐れがあります。
不正利用のリスクも念頭に置きながら、クレジットカードの決済や請求の仕組みを正しく理解したうえで活用することが大切です。
本記事では、クレジットカードの主な5つのデメリットとそれぞれの対策、および安全に利用するためのポイントを分かりやすく解説します。
クレジットカードの5つのデメリットと対策
クレジットカードは便利な決済手段である一方で、後払いの仕組みゆえのリスクも伴います。具体的なデメリットと、その対策を見ていきましょう。
つい使いすぎることがある
後払いの性質上、手元に現金がなくても購入できるため、支払能力以上に使ってしまいやすい点がデメリットです。現金払いのように「財布の残高を見て使いすぎに気づく」感覚が働きにくく、月末の請求額を確認して驚くケースも少なくありません。
支出が膨らみやすい背景として、クレジットカードは物理的なお金のやり取りがなく、支払いへの実感が薄れやすい点も挙げられます。高額商品でも分割払いやリボ払いを選べるため、月々の負担が少なく感じやすい面があります。
リボ払いとは、毎月一定額を支払う仕組みで、残高に対して手数料が日々発生します。例えば10万円の利用残高に年率15%の手数料が適用される場合、1ヵ月当たりの手数料は約1,250円です。支払いを長期分散させるほど手数料の総額は増えるため、支払方法の選択は慎重に行いましょう。
【対策】こまめに利用明細をチェックする
カード会社の専用アプリや会員ページで、こまめに利用明細を確認しましょう。利用のたびにリアルタイムで明細が反映されるアプリも多く、支出状況を随時把握できます。
次回の請求額も併せて確認しておくと、家計の見直しがしやすくなります。月に1回まとめて確認するより、利用のたびにチェックする習慣が使いすぎの防止に効果的です。
多くのカード会社アプリには、設定金額に達した際に通知を送る機能があります。あらかじめ設定した月の予算の50%・80%等の2段階でアラートを設定しておくと、月末の請求額に驚くリスクを軽減できます。
支払いに遅れると遅延損害金がかかる
クレジットカードの支払いを延滞すると、遅延損害金が発生します。遅延損害金とは、支払期日を過ぎた民事上の債務に対して発生する損害賠償金です。
遅延損害金は、延滞した金額に対して一定の利率で日割り計算されます。クレジットカードのショッピング枠の場合、遅延損害金の年率は多くのカード会社で14.6%前後に設定されています。10万円の支払いを30日延滞した場合、遅延損害金の目安は約1,200円(10万円×14.6%÷365×30)になります。
延滞日数が長くなるほど負担は増えるうえ、カードの利用停止につながる恐れもあります。利用停止になるとショッピングやサービスの自動支払にも支障をきたすため、延滞に気づいたら速やかに支払いを行ってください。
なお、給与振込口座とカード引き落とし口座を分けている方は、引き落とし日の前に残高が不足しないよう自動振替サービスを設定しておくと安心です。
【対策】支払日を把握し、事前に入金しておく
毎月の引き落とし日と請求額を事前に確認し、口座残高が不足しないようにしましょう。カード会社からの請求確定Eメールやアプリ通知を活用すると、支払忘れの防止に役立ちます。
万が一支払いが難しくなった場合は、早めにカード会社へ相談することが重要です。放置すると遅延損害金が積み重なるため、早期対応が大切です。
分割払いやリボ払いを選択すると手数料がかかることがある
1回払いや2回払いは手数料がかからないケースが一般的ですが、3回以上の分割払いやリボ払いには手数料が生じます。
手数料の利率は、分割払いでおおむね年率12%〜15%程度、リボ払いで年率15%前後に設定しているカードが多い傾向です。30万円の商品を12回分割払い(年率15%)で購入した場合、支払総額は約32万5,000円前後になり、約2万5,000円の手数料負担が生じます。
月々の支払いを抑えられる利便性はありますが、手数料を含めた支払総額を把握したうえで支払方法を選ぶことが重要です。
特にリボ払いは残高が減らないまま手数料だけが積み重なるリスクがあるため、リボ払いの残高をできるだけ早く完済することを前提に、無理のない範囲で返済額を設定することをおすすめします。
なお、カードによっては、入会キャンペーンで初期設定が「自動リボ」になっているケースがあります。気づかないうちに、すべての支払いがリボ払いとなり、手数料が膨らむ原因になります。入会後は、必ず会員ページで支払方法の初期設定を確認しましょう。
【対策】1回払いやボーナス1回払いを選択する
手数料を抑えたい場合は、1回払いやボーナス1回払いを選択してください。ボーナス1回払いとは、ボーナス支給月にまとめて支払う方式で、手数料がかからないカードが多い傾向があります。ただし対応するクレジットカードやボーナス月の設定は異なるため、事前に確認しましょう。
どうしても分割払いが必要な場合は、回数をできるだけ少なくすることで手数料の負担を軽減できます。返済期間と手数料のバランスを考慮しながら、無理のない支払方法を選ぶことが大切です。
不正利用される可能性がある
クレジットカードの情報が第三者に流出し、不正に利用されるリスクがあります。日本クレジット協会の公表データによると、2023年のクレジットカード不正利用被害額は約541億円に上り、近年は増加傾向にあります。
代表的な不正利用の手口としては、フィッシング詐欺(偽Eメールや偽サイトを通じてカード情報を入力させる手法)とスキミング(専用機器でカード情報を不正読み取りする手法)があります。信頼性が確認できないウェブサイトでのカード情報入力や、第三者へのカードの貸し出しは避けましょう。
また、公共の場でのカード操作や、セキュリティが確保されていないWi-Fi環境でのオンライン決済にも注意が必要です。万が一カードを紛失した場合は、すぐにカード会社へ連絡し、利用停止の手続きをしてください。
【対策】クレジットカード利用お知らせEメールを登録する
不正を防ぐために、クレジットカードの利用があるたびにリアルタイムで通知が届く「利用お知らせEメール」に登録しておきましょう。身に覚えのない利用が通知された場合は、すぐにカード会社へ連絡し、カードの利用停止手続が可能です。
カード会社の多くは不正利用に対する補償制度を設けており、不正使用が確認された場合に被害額を補てんするケースもあります。補償の適用条件はカード会社によって異なるため、事前に会員規約で確認しておくと安心です。
不正利用の補償対象は「カード会社への届出日から遡って60日以内」が一般的です。明細確認を怠ると補償期限を過ぎてしまう可能性があるため、目安として週1回の明細チェックを習慣化しましょう。
支払いが遅れると信用情報に影響を及ぼす可能性がある
クレジットカードの支払いを延滞すると、信用情報機関にその記録が登録される恐れがあります。信用情報機関とは、個人の借入・支払履歴を管理する機関です。CIC(割賦販売法・貸金業法にかかる指定信用情報機関)やJICC(日本信用情報機構)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)が代表的な機関です。
延滞の記録は、短期と長期で扱いが異なります。支払いの遅れが短期間で解消した場合でも、入金状況(支払状況)の履歴として一定期間残ることがあります。一方、長期にわたる延滞等、一定の条件に該当すると「異動情報(いわゆる事故情報)」として登録される場合があります。
異動情報が登録されると、おおむね5年程度保持され、記録が残る間は、住宅ローンや自動車ローンの審査、他のクレジットカードの新規申込に影響を及ぼす恐れがあります。長期延滞が続くケースでは、カードの利用停止や強制解約となることもあるため、注意が必要です。
短期間の遅れでも入金状況の履歴として残る場合があることを認識し、支払いが遅れた場合はできるだけ速やかに解消することが重要です。
【対策】引き落とし日のリマインドEメールに登録する
カード会社によっては、引き落とし日前にリマインドEメールを送付するサービスを提供しています。利用できる場合は積極的に活用しましょう。
スマートフォンのカレンダーアプリに、引き落とし日を登録しておく方法も有効です。引き落とし口座の残高を数日前に確認する習慣を持つと、残高不足による延滞を防ぎやすくなります。信用情報を守るうえで、引き落とし日や口座残高を日頃から管理することが重要です。
クレジットカードを安全に使うためのポイント
デメリットへの対策と併せて、日頃から安全に利用するための習慣を身につけることも大切です。カード情報の管理と明細の確認を徹底することで、多くのリスクを未然に防げます。
暗証番号とセキュリティコードを適切に管理する
クレジットカードの暗証番号は、カード決済時の本人確認に使用する4桁の数字です。家族を含め、第三者に教えることは避けてください。生年月日や電話番号等、推測されやすい番号の設定も控えることをおすすめします。
セキュリティコード(CVV/CVC)とは、カード裏面に記載された3〜4桁の番号で、オンラインショッピングの際に入力を求められます。カード番号とは別に設けられた不正利用防止のための番号であり、公式ウェブサイトかどうかや通信が暗号化されているか(https)を確認したうえで入力してください。
暗証番号やセキュリティコードをカード会社が問い合わせることはありません。「暗証番号を教えてください」という電話やEメールが届いた場合は、フィッシング詐欺の恐れがあります。カード会社の公式連絡先に直接確認してください。
また、カードを第三者に貸し出すことや、カード情報をメモして持ち歩くことも避けましょう。カードを紛失した際は、すぐにカード会社に連絡し利用停止の手続きをしましょう。
こまめに利用明細を確認する
不正利用や使いすぎを防ぐためにも、利用明細をこまめに確認する習慣が重要です。カード会社の専用アプリや会員ページを活用すると、時間や場所を問わず確認できます。
明細に見覚えのない請求が含まれている場合は、放置せずすぐにカード会社へ連絡しましょう。早期に報告することで、不正利用への対処がスムーズになります。請求書が届くタイミングだけでなく、週に1回程度の定期的な確認が効果的です。
安全面も踏まえて知っておきたい「みずほ楽天カード」
みずほ銀行では、「みずほ楽天カード」というクレジットカードを取り扱っています。
クレジットカードを安全に利用するためには、セキュリティ対策や、紛失や盗難、不正利用に関する補償の有無と内容を、事前に確認しておくことが大切です。
みずほ楽天カードは、年会費永年無料で利用できるクレジットカードであり、万が一のトラブルに備えた補償や各種サービスがそろっています。
補償の内容や適用条件はカードごとに異なるため、詳細についてはみずほ銀行のウェブサイトをご確認ください。
まとめ
クレジットカードには使いすぎや延滞、不正利用といったデメリットがありますが、正しく対策すれば安全に活用できます。利用明細のこまめな確認と、支払日の把握が基本的かつ重要な対策です。
クレジットカードを選ぶ際は、年会費やポイントの貯まりやすさ等、自身の利用スタイルに合ったカードを選ぶことが大切です。デメリットを理解したうえで上手に活用し、日々の支払いをよりスムーズにしましょう。
監修者情報
内山貴博(うちやま たかひろ)
- 1級FP技能士・CFP
大学卒業後、証券会社の本社で社長室、証券業務部、企画グループで5年半勤務。その後FPとして独立。金融リテラシーが低く、資産運用に保守的と言われる日本人のお金に対する知識向上に寄与すべく、相談業務やセミナー、執筆等を行っている。
日本証券業協会主催「投資の日」イベントや金融庁主催シンポジウムで講師等を担当。
2018年に日本人の金融リテラシー向上のためのFPの役割について探求した論文を執筆。