利息とは?利子・金利との違いと計算方法を分かりやすく解説
掲載日:2023年7月10日

利息とは、お金を借りた際に生じる利用料のことです。「利子」「金利」「利率」等似た言葉が多くあり、違いが分からない方もいるのではないでしょうか。
利息が大きくなれば借り入れした際の総返済額も増えるため、意味や計算方法をきちんと理解しておくことが大切です。借入をする際には利息額や返済期間を把握し、計画的に返済しましょう。
本記事では、利息の意味と利子や金利との違いを解説します。利息の計算方法も説明するので、参考にしてください。
利息の意味とは

利息とは、お金を借りた際に利用料として一定の割合で上乗せされるお金のことです。借入をすると、元金(借りたお金)に加えて利息を支払わなくてはなりません。対して、金融機関に預金(金融機関がお金を借りている状況)をすると、元金に加えて所定の金利に応じた利息が受け取れます。
借入の利息額は、利用残高・金利・借入期間によって決まり、借入をする際の総返済額に直結します。つまり、借入をして計画的に返済するには、利息の意味や仕組みを正しく理解しておくことが大切です。最初に、「利息」と混同されやすい「利子」や「金利」の意味を確認しましょう。
利子と利息は同じ意味をもつ
「利子」は、基本的に利息と同じ意味で使われます。利息と利子は、いずれもお金を貸し借りする際に一定の割合で支払われるお金を指す言葉です。
利息と利子に明確な使い分けの基準はありませんが、カードローン等の借入に対して発生する場合は「利息」が使われるのが一般的です。
借入の際の上限金利を定めた利息制限法や銀行法、貸金業法においても「利息」が使われています。
一方、金融機関の預金等に発生する場合は「利子」が使われる場合があります。一般的には、支払う必要があるものは「利息」、受け取れるものは「利子」と理解しておくと良いでしょう。
金利と利息の違い
「金利」とは、元金に対する利息の割合をパーセンテージで示したもので、利率とも言います。つまり、借入金額に金利をかけて計算したものが利息です。なお、「金利」は多くの場合1年間の利息の割合(年利)を示しています。
10万円を金利年14.0%で1年間借りると仮定しましょう。この場合、利息は100,000円×0.14=14,000円であるため、1年後の返済額は114,000円(元金100,000円+利息14,000円)となります。
一方、利息を受け取るケースで考えてみると、100万円を金利年0.001%で普通預金に1年間預けた場合の利息は10円、金利年0.002%で定期預金に1年間預けた場合の利息は20円です(※)。
金利以外の利用残高や借入期間の条件が同じ場合、金利が高くなるほど利息額も大きくなります。つまり、カードローン等の借入先を決める際には、なるべく金利が低い金融機関を選べば利息の負担を抑えることが可能です。
- ※税金は考慮していません。
利息の計算方法
カードローン等で借り入れした際の利息額は、利用残高・金利(年利率)・借入期間で決まります。計算式は以下の通りです。
[毎日の最終残高の累計額]×年利率÷365日×[初回お借入日または前回ご返済日の前営業日からご返済日の前営業日の前日までのご利用日数]
利息は日割りで計算されるため、借入期間が長くなるほど利息額は大きくなります。反対に、早く返済するほど返済負担の軽減が可能です。また、借入金額が増えれば利息額も大きくなります。
20万円を年14.0%で借り入れしたときの利息を計算してみましょう。
- 60日間借りた場合
200,000円×14.0%÷365日×60日=4,602円(※) - 90日間借りた場合
200,000円×14.0%÷365日×90日=6,904円(※)
したがって、借入をした際は、なるべく早めに返済を進めて総返済額を抑えることが大切です。
カードローンでは、毎月の約定返済とは別にいつでも任意の金額を繰り上げ返済できます。お金に余裕がある場合は、約定返済に加えて繰り上げ返済も利用しましょう。
- ※利息に端数が生じた場合の取り扱いは金融機関によって異なる場合がありますが、みずほ銀行カードローンでは1円未満は切り捨てとなります。
返済シミュレーションなら簡単な入力で計算できる
カードローンで借入をしたときの利息額は、前章で説明した計算式を使えばご自身で計算できます。
しかし、借入や返済をし、利用残高が変わるたびに計算し直すには手間がかかります。
利息額を把握するには、各金融機関が公式サイトで公開している返済シミュレーションの活用がおすすめです。誰でも利用でき、いくつかの項目を入力するだけで簡単に利息額や毎月の返済額、返済期間を試算できます(※)。
いつまでに返済すればいくら利息がかかるのかを把握できるため、計画的な返済につながります。金融機関によっては、詳細な返済予定表の確認も可能です。
また、利息額や返済期間は一度確認すれば良いわけではありません。申込前はもちろん、契約後も毎月の返済を負担に感じたときや追加借入をしたとき等、定期的に会員ページ等で利息額を把握することが大切です。
- ※シミュレーションにおいて算出される結果は、あくまでも参考値です。実際にお借り入れされた場合の結果と異なる場合があります。
利息制限法によって金利の上限が定められている
カードローンの金利は、各金融機関が設定するため借入先により様々です。また、一般的に審査に応じて金利が決まるため、利用者によっても異なります。利用限度額が高いほど、金利は低くなるのが一般的です。
ただし、借入の際の金利は、「利息制限法」により上限が以下のように定められており、この金利を超えることはありません。
▼利用制限法上の上限金利
借入金額 | 上限金利(年率) |
---|---|
10万円未満 | 20.0% |
10万円以上100万円未満 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
また、返済に遅れたときに支払う遅延損害金の上限は、年20.0%です。
例えば、借入金額が10万円の場合、金利が年18.0%を超えることはありません。借入を検討する際は、金利がいくらなのかを事前に把握しましょう。
一般的に、銀行が提供するカードローンは、消費者金融のカードローンと比べて上限金利が低めです。みずほ銀行カードローンでは、金利年2.0%~14.0%でご利用いただけます。
なお、上限を超える金利で貸付をしているのは違法業者であるため、利用しないようにしてください。違法業者を利用すると、高い利息を請求され返済できなくなるリスクや過剰な取立ての被害に遭う可能性があります。また、知らない間に個人情報が悪用されるおそれもあるため危険です。
利息には単利と複利がある

利息には、「単利」と「複利」の2つがあります。単利は、元金に対してのみ利息が発生するのに対し、複利は、元金に利息を加えた金額に対して利息が発生します。
金融機関に預金した場合を例に、単利と複利の違いをみてみましょう。10万円を金利年2.0%で3年間預金すると、1年で利息が2,000円つき、元金+利息は102,000円になります。
単利の場合は、10万円に対して利息が発生するため、2年後の残高は104,000円です。一方、複利の場合は、102,000円に対して利息が発生するため、102,000円×年2.0%=2,040円となり、2年後の残高は104,040円になります。
単利の場合は、3年目以降の利息も2,000円です。一方、複利の場合は3年目以降も「元金+利息」に対して利息が発生するため、単利と比べて受け取れる利息額は大きくなります。反対に、借入で利息を支払う場合は複利よりも単利の方が返済額は少なくなります。
みずほ銀行カードローンは金利年2.0%~14.0%で24時間お申込が可能

みずほ銀行カードローンの金利は、利用限度額に応じて年2.0%~14.0%の範囲で決まります。みずほ銀行で住宅ローンをご契約中のお客さまは、金利特典として、みずほ銀行カードローンの基準金利から金利を年0.5%引き下げた年1.5%~13.5%でお借入が可能です。
ただし、実際には審査により決まる利用限度額に応じた金利となるため、お客さまによっても異なります。
みずほ銀行カードローンは、パソコンやスマートフォンから24時間いつでもお申込が可能です。来店や郵送不要で手続きできるため、忙しい方にもご利用いただけます。
また、みずほダイレクト[インターネットバンキング]なら原則24時間いつでも手数料無料でお借入・ご返済ができるため、負担を抑えたご利用が可能です。
さらに、みずほマイレージクラブに入会されており、毎月月末時点でご利用残高がある場合は、イーネットATMが月3回まで無料になります。
みずほ銀行のウェブサイトでは、ご年齢・ご年収・他社のお借入状況の3つを入力するだけでお借入が可能かどうかを診断できる「かんたん10秒診断」を提供しています(※)。ぜひご利用ください。
- ※お借入診断は、お借入を検討される際の目安であり、実際のお申込時の審査結果と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
まとめ
「利息」とは、お金を借りた際に利用料として支払うお金のことです。借入の際の利息は、借入金額・金利・借入期間に応じて決まります。借入期間が長くなるほど利息額が増えるため、余裕がある場合は、早めに返済することが重要です。
カードローンを利用する際には、計画的に返済するためにも利息や金利の正しい知識を持つことが大切です。各金融機関が提供している返済シミュレーションを活用し、利息額や返済額を把握しましょう。
みずほ銀行カードローンなら、金利年2.0%~14.0%でお借り入れいただけます。ぜひご活用ください。
カードローンのお申込は
こちら
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- *カードローンのお申込に際してはみずほ銀行およびみずほ銀行指定の保証会社である株式会社オリエントコーポレーション(以下オリコ)またはアイフル株式会社(以下アイフル)の審査があります。審査の結果によっては、ローンご利用のご希望に沿いかねる、またはご希望のご利用限度額をご選択されていても減額させていただく場合がありますので、ご了承ください。
- *カード種類は「キャッシュカード兼用型」となります。
- *「キャッシュカード兼用型」には自動貸越機能を付加させていただきます。
自動貸越機能についてはこちら - *みずほ銀行、オリコまたはアイフルより申込内容の確認のため、ご入力いただいた電話番号にお電話を差しあげる場合があります。申込時間により、ご連絡が翌日以降(土・日曜日、祝日の場合は翌営業日以降)になる場合があります。 なお、ご連絡がとれなかった場合は、お申込を取り下げさせていただく場合もあります。
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全国銀行協会の全国銀行個人信用情報センターにおいて、2019年3月29日より「貸付自粛制度」がスタートしました。
詳しくは貸付自粛制度のご案内よりご確認ください。
ギャンブル等依存症に関する注意事項や、対処に困った場合の相談窓口はこちらから
監修者情報

内山貴博
(うちやま・たかひろ)
大学卒業後、証券会社の本社で社長室、証券業務部、企画グループで5年半勤務。その後FPとして独立。金融リテラシーが低く、資産運用に保守的と言われる日本人のお金に対する知識向上に寄与すべく、相談業務やセミナー、執筆等を行っている。
日本証券業協会主催「投資の日」イベントや金融庁主催シンポジウムで講師等を担当。
2018年に日本人の金融リテラシー向上のためのFPの役割について探求した論文を執筆。
大学卒業後、証券会社の本社で社長室、証券業務部、企画グループで5年半勤務。その後FPとして独立。金融リテラシーが低く、資産運用に保守的と言われる日本人のお金に対する知識向上に寄与すべく、相談業務やセミナー、執筆等を行っている。
日本証券業協会主催「投資の日」イベントや金融庁主催シンポジウムで講師等を担当。
2018年に日本人の金融リテラシー向上のためのFPの役割について探求した論文を執筆。