クレジットカードのキャッシング枠とカードローンの違いは?利用目的や返済方法を解説
掲載日:2024年12月30日

「クレジットカードのキャッシング枠」と「カードローン」は、どちらも現金を借り入れできるサービスです。比較的手軽に利用ができ、急な出費にも対応できます。
しかし、似ているために混同しやすいことも事実です。両者の違いや、自分に向いている借入方法がよく分からないという方もいるでしょう。
また、「Visa」や「Mastercard」とは何なのかや、どう関係しているのかについて知りたい方も多いのではないでしょうか。
本記事では、クレジットカードのキャッシング枠とカードローンの特徴や利用目的、返済方法の違いを詳しく解説し、それぞれのメリット・デメリットを比較します。ぜひ参考にしてください。
クレジットカードとは
クレジットカードは、商品やサービスを購入する際に、カード会社が購入代金を立て替え、その後利用者がカード会社に返済する仕組みです。クレジットカードがあると、現金を持ち歩かなくても加盟店で買い物ができて便利です。
ただし、クレジットカードには注意すべき点が2つあります。
- 決済時には、所持金以上の買い物ができるため、使い過ぎに注意
- 支払方法を分割払いやリボ払い(リボルビング払い)にした場合、手数料が発生する
クレジットカードは、実際の支払日が後日となるため「手元にないお金」でお買い物ができます。そのため、お金を使い過ぎてしまうリスクがあります。
分割払いやリボ払いは、支払を複数回に分けて返済し、ひと月あたりの負担額を減らすことができる支払方法です。しかし、支払期間が延びるため手数料(金利)が発生し、支払総額は増加します。(分割払いでは原則として3回以上分割すると手数料が発生します。)これらの注意点を意識して使うことが重要です。
また、クレジットカードをよく理解するために、「国際ブランド」と「利用枠」の概念も知っておきましょう。後ほど解説します。
「Visa」や「Mastercard」とは
「Visa」や「Mastercard」等は世界中で広く利用されている、クレジットカードの代表的な国際ブランドです。日本発のクレジットカードの国際ブランドとしては「JCB」があります。
国際ブランドは、クレジットカードを発行しているのではなく、「決済のためのネットワーク」を提供しています。各銀行やカード会社が、「Visa」「Mastercard」「JCB」等の決済ネットワークを利用してカードを発行しているため、異なる発行元から提供されるカードでも同じブランドを利用できます。
国際ブランドを付帯したカードは、同じネットワークを通じて、世界中の店舗やオンラインショップで利用可能です。海外旅行時にも現地での支払がスムーズに行えるメリットがあります。
「ショッピング枠」と「キャッシング枠」の違い
クレジットカードには、主に「ショッピング枠」と「キャッシング枠」の2つの限度額が設定されています。
ショッピング枠は、通常の買い物やサービスの支払に利用できる限度額を指し、カードで支払を立て替えてもらう形式です。
キャッシング枠は、クレジットカードを使って現金を借り入れる際の限度額であり、カード会社から現金を引き出したり、ATMで現金を引き出したりする場合に適用されます。
一般的に、クレジットカードを利用する際、ショッピング枠は設定されているものの、キャッシング枠は設定されていません。
金融機関によっては、クレジットカードの発行後に、キャッシング枠を追加・変更することが可能です。現金を借り入れる必要がない場合は、キャッシング枠を付帯しないことも一つの選択肢です。
カードローンとは

カードローンは、個人向けの融資サービスです。クレジットカードが買い物と現金借入の両方利用できる点に対し、カードローンは現金の借入を専門としています。
利用限度額はクレジットカードのキャッシング枠に比べて大きく設けられており、金利は低めに設定されていることが多いです。
カードローンでは、契約時に決定した利用限度額内であれば、繰り返し利用できる点も大きなメリットです。
返済方法には、約定返済(やくじょうへんさい)と任意返済の2パターンがあります。
約定返済とは、カードローン会社との契約で定められた毎月の「約定返済日」に、「約定返済額」を返済する方法です。
もう一つの任意返済は、毎月の約定返済とは別に、任意のタイミングで利用中のカードローン会社へ追加で返済する方法です。これにより早期に完済でき、元本を減らせます。
これらの違いを整理した表は、次の通りです。
項目 | カードローン | クレジットカード(キャッシング枠付) |
---|---|---|
利用目的 |
現金借入専用 |
ショッピング・現金借入(キャッシング)両方 |
利用限度額 |
比較的大きい |
ショッピングと合わせた合計でキャッシング枠は比較的小さい |
金利 |
比較的低め |
比較的高め |
返済方法 |
約定返済、任意返済 |
一回払い、リボ払い等 |
年会費 |
無料 |
カードによって異なる |
ポイント付与 |
ないことが多い |
あり |
クレジットカードのキャッシングとカードローンどちらが良い?
クレジットカードのキャッシング枠とカードローンは、どちらも急な資金調達が必要な場合に便利なサービスです。どちらが適しているかは、利用者のニーズによって異なります。
クレジットカードのキャッシングがおすすめの方
クレジットカードのキャッシング枠は、少額で短期間の資金調達を目的とする方に向いている選択肢です。クレジットカードは多くの方が日常的に利用しており、キャッシング枠を設定したカードを持っていればATMで簡単に現金を引き出せるため、急な支出にも素早く対応できます。
また、海外旅行時にも便利です。現地のATMでカードを使って現地通貨の引き出しができ、現金が必要な場面で役立ちます。
さらに、クレジットカードを普段から使用している方にとっては、別途カードローンを申し込む手間を省き、手軽に借り入れできる点も大きなメリットです。ショッピング枠とキャッシング枠を一つのカードで管理し、現金が必要になったときにすぐに利用できます。
ただし、キャッシング枠はカードローンと比べると金利が高めに設定されている傾向があるため、長期の借り入れには向かない点も考慮しましょう。
カードローンがおすすめの方
カードローンは、まとまった資金が必要な方に便利な選択肢です。例えば、旅行費用や結婚式の準備、医療費等、予期せぬ大きな支出が発生した際に、カードローンを利用すれば、すぐに現金を調達できます。ただし、カードローンには審査があるため、希望額の借入ができない場合もあります。
カードローンもクレジットカードのキャッシング枠と同様に、利用限度額の範囲内で少額の借入が可能です。
また、カードローンは返済期間を自分のペースで設定できるため、計画的に借入を行いたい方に向いています。返済額の増額や追加返済をした場合は金利の負担を軽減しながら返済を進められます。
クレジットカードを持っていない、またはクレジットカードを利用したくない方にもカードローンは便利な選択肢だと言えます。
みずほ銀行カードローンの利用限度額は10万円~800万円
みずほ銀行カードローンは、みずほ銀行が提供する個人向けの借入サービスで、利用限度額は10万円から800万円まで、審査結果に基づいて決まります。また、お借入金利はご利用限度額に応じて異なります。
ご利用限度額 | お借入金利 |
---|---|
10万円以上 100万円未満 |
年14.0% |
100万円以上 200万円未満 |
年12.0% |
200万円以上 300万円未満 |
年9.0% |
300万円以上 400万円未満 |
年7.0% |
400万円以上 500万円未満 |
年6.0% |
500万円以上 600万円未満 |
年5.0% |
600万円以上 800万円未満 |
年4.5% |
800万円 |
年2.0% |
(2024年12月30日現在)
さらに、みずほ銀行口座を持っている方はもちろん、口座を持っていない方も、24時間いつでも来店不要でお申込が可能です。
また、既にみずほ銀行のキャッシュカードを持っている方は、お持ちのカードに後からカードローン機能を付帯することも可能です。
みずほ銀行カードローンは、便利で柔軟なサービスを提供しており、借入の手続きも簡単に行えます。
まとめ
クレジットカードのキャッシング枠とカードローンは、いずれも資金を調達したいときに便利な手段です。それぞれの特徴を理解し、自分の状況に合ったサービスを検討してみてください。
どちらの場合も利用する際に利息が発生するため、無理のない返済計画を立て、返済負担を軽減することも大切です。
お金を借りる方法をお探しの方には、みずほ銀行カードローンもおすすめです。
みずほ銀行カードローンはご利用限度額に応じて、年2.0%から年14.0%の金利が設定されます。返済方法も柔軟に対応しているので、便利な使い方が可能です。
インターネットからいつでも簡単に申込ができ、審査も最速当日*で行われるため、すぐに資金を調達したい場合にも役立ちます。銀行に行く時間が取れない方も、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
- *審査結果の最短当日回答は、みずほ銀行の口座をお持ちの方に限ります。
カードローンのお申込は
こちら
-
- *カードローンのお申込に際してはみずほ銀行およびみずほ銀行指定の保証会社である株式会社オリエントコーポレーション(以下オリコ)またはアイフル株式会社(以下アイフル)の審査があります。審査の結果によっては、ローンご利用のご希望に沿いかねる、またはご希望のご利用限度額をご選択されていても減額させていただく場合がありますので、ご了承ください。
- *カード種類は「キャッシュカード兼用型」となります。
- *「キャッシュカード兼用型」には自動貸越機能を付加させていただきます。
自動貸越機能についてはこちら - *みずほ銀行、オリコまたはアイフルより申込内容の確認のため、ご入力いただいた電話番号にお電話を差しあげる場合があります。申込時間により、ご連絡が翌日以降(土・日曜日、祝日の場合は翌営業日以降)になる場合があります。 なお、ご連絡がとれなかった場合は、お申込を取り下げさせていただく場合もあります。
- *お申込の時間等により、仮審査結果および必要書類登録用URLのご連絡が翌日以降(土・日曜日、祝日の場合は翌営業日以降)になる場合があります。
- *審査結果の最短当日回答は、みずほ銀行の口座をお持ちの方に限ります。
- *スマートフォンをご利用の場合、標準で設定されているブラウザをご使用のうえ、申込をお願いいたします。
- *インターネットでお申し込みいただく場合は、パソコンもしくは携帯電話のメールアドレスが必要です。メールアドレスをお持ちでない場合は以下の【みずほ銀行カードローン専用ダイヤル】にて電話でのお申込も可能です。
- *メールアドレスの誤入力等により、仮審査結果のご連絡がメールで届かない場合は、大変お手数ですが以下の【みずほ銀行カードローン専用ダイヤル】までお電話ください。審査結果や必要書類ご登録のご案内、ご契約内容等のご連絡はメールのみとなりますので、メールアドレスの登録内容を必ずご確認ください。
- *申込に必要な手続きをみずほ銀行からメールでご案内します。みずほ銀行のドメイン(@p.onet.orico.co.jp、@e-mail.mizuhobank.co.jp)からのメールを受信できるよう設定してください。
- *申込の際にフリーメールアドレスをご登録の場合、昨今、フリーメールサービス提供各社が、迷惑メールに関する対応の厳格化を進めているため、ご連絡メールが届かない可能性がございます。ご留意ください。
- *カードローン口座開設後、ご契約内容を通知いたします。
- *お客さまとのお取引の内容、状況等に応じて、過去にご確認させていただいた、お客さまの氏名・住所・生年月日や、お取引の目的等を、再度ご確認させていただく場合がございます。また、その際に各種書面等のご提示をお願いする場合がございます。
確認にご協力いただけない場合は、カードローンを含めるすべてのお取引が制限される可能性がございますのでご留意ください。 - *ご利用いただける方:
ご契約時の年齢が満20歳以上満66歳未満の方で、安定した収入があり、みずほ銀行指定の保証会社であるオリコまたはアイフルの保証を受けることができる方 - *「必要書類登録用URL」は、みずほ銀行委託先より送信いたしますのであらかじめご了承ください。
- *個人番号(マイナンバー)のお届けにご協力をお願いいたします。(任意)
法令に基づき、口座開設をされるお客さまへ個人番号のお届けをお願いしております。「個人番号(マイナンバー)お届けのお願い」をご確認のうえ、お届けにご協力いただけるお客さまは、「みずほ口座開設&手続きアプリ」にてお手続きをお願いします。
なお、すでに個人番号をお届けいただいているお客さまは、都度のお届けは不要です。
普通預金口座の開設におけるご注意事項
- *2021年1月18日 月曜日より、普通預金口座は通帳を発行しない「みずほe-口座」での開設となります。(詳しくはこちら)
- *口座開設後、「キャッシュカード」は「簡易書留」「転送不要」にてお送りします。
お受取に際し、以下の事項にご留意ください
- *マンションやアパート等の集合住宅にお住まいのお客さまへ
本人確認書類に部屋番号まで記載があることをご確認ください。本人確認書類に部屋番号まで記載がない場合は、記載のある本人確認書類をご用意のうえ、お申し込みください。
- *「転居・転送サービス」をご利用中のお客さまへ
「転送不要」の郵便物は、「転居・転送サービス」をご利用中の場合でも配達されません。転居されている場合は、現在お住まいの住所の記載がある本人確認書類をご用意のうえ、お申し込みください。
- *表札が出ていない場合、配達されないことがあります。
- *本人確認書類のお名前にある旧字体・異体字でお申し込みされた場合は、新字体のお名前での口座開設となりますので、あらかじめご了承ください。
- *本人確認書類はみずほ銀行が申込内容を確認した時点で有効なものに限ります。有効期限等にご注意ください。
- *年末年始・ゴールデンウィーク等、銀行休業日の関係で通常よりお手続きに日数を要する場合がありますのであらかじめご了承ください。
- *そのほかにもご利用にあたってのご注意事項があります。お申込の前に必ずご確認ください。
全国銀行協会の全国銀行個人信用情報センターにおいて、2019年3月29日より「貸付自粛制度」がスタートしました。
詳しくは貸付自粛制度のご案内よりご確認ください。
ギャンブル等依存症に関する注意事項や、対処に困った場合の相談窓口はこちらから
監修者情報

内山貴博(うちやま・たかひろ)
- ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、証券会社で5年半勤務。その後FPとして独立。日本人のお金に対する知識向上に寄与すべく、相談業務やセミナー、執筆等を行っている。
日本証券業協会主催イベントや金融庁主催シンポジウムで講師等を担当。2018年にはFPの役割について探求した論文を執筆。