カードローンは複数申込可能?デメリットと総量規制や審査等の注意点を解説
掲載日:2024年9月30日
カードローンは、金融機関やクレジットカード会社が提供する個人向けの融資サービスの一つです。利用者はあらかじめ設定された限度額の範囲内で、必要なときに現金を借り入れることができます。
中には、なるべく多くの借入をしようと、複数社に申し込むことを考えている方もいらっしゃるでしょう。そもそもカードローンの複数申し込みは可能なのか、借入金額を増やせるのかという疑問をお持ちかもしれません。
本記事では、カードローンの複数申し込みについて解説します。ぜひ参考にしてください。
カードローンの複数申込は可能
結論からお伝えすると、カードローンの複数申し込みは可能です。複数社の審査に通り、毎月返済できる場合は問題ありません。
ただし、カードローンの「総量規制」について知っておきましょう。
総量規制とは、消費者金融等の貸金業者からの過剰な借り入れを防ぎ、利用者を保護するために設けられた制度です。この規制により、「利用残高の合計が年収の3分の1」を超える場合、新たな借入ができなくなります。
例えば、年収が400万円の場合、借入可能な上限額は約133万円です。これは、1社から133万円を借りている場合も、3社から約44万円ずつ借りている場合も同様に適用されます。総量規制の上限はすべての利用残高の合計に基づくため、複数の貸金業者からの借入も合算して計算されます。
なお、総量規制は消費者金融等の貸金業者に適用される「貸金業法」の一部ですが、「銀行法」には含まれておらず、銀行には適用されません。そのため、銀行カードローンは総量規制の対象外となります。
ただし、利用者保護の観点から各銀行は自主規制を行っており、総量規制を大幅に超える借入は難しくなっています。無制限に借入ができるわけではありませんが、銀行への相談を行っても良いでしょう。
カードローンの複数申込はデメリットが多い
カードローンの複数申し込みは、1社で借り入れるより多く借りられる可能性があるものの、デメリットが多い点に注意が必要です。それぞれ詳しく解説します。
- 返済の管理が複雑になる
- 毎月の金利負担が増える場合がある
- 審査時に履歴が不利に働く場合がある
返済の管理が複雑になる
カードローンの複数申し込みによるデメリットの一つは、返済管理の複雑さです。複数のカードローンを持つと、それぞれの返済期日や金額が異なる場合があります。これにより、以下の問題が生じる可能性があります。
返済期日の見落とし……カードローン会社ごとに毎月15日、毎月30日等返済期日が異なり、把握が難しくなります。組み合わせによっては、1ヵ月に2回の返済が必要になるケースもあるでしょう。返済期日を見落とすと、延滞金や信用情報への悪影響が考えられます。
返済額の管理……各カードローンの返済額が異なる場合、その合計金額やそれぞれの返済にどれだけの資金を充てるべきかの管理が難しくなります。混乱すると、家計管理に悪影響が生じる可能性があります。
返済管理の複雑化を避けるためには、定期的にすべてのカードローンの状況を確認し、カレンダーやリマインダーアプリを活用して返済期日を管理することが重要です。
毎月の金利負担が増える場合がある
カードローン会社によっては金利が異なるケースもあり、十分な確認が必要です。
カードローンの上限金利を規定する法律には、「利息制限法」があります。利息制限法では、借入金額に応じた上限金利が決められています。
- 10万円未満……年20.0%まで
- 10万円以上100万円未満……年18.0%まで
- 100万円以上……年15.0%まで
上記の基準があるために、1社で借り入れた方が金利は低くなる可能性が出てきます。例えば、2社でそれぞれ50万円ずつ借り入れた場合、利息制限法上の上限金利は年18.0%ですが、1社で100万円借り入れると上限金利は年15.0%です。
実際の金利設定はカードローン会社ごとに異なるため、申し込み前によく確認しましょう。
審査時に履歴が不利に働く場合がある
カードローンの申し込みを重ねると、審査時に履歴が不利に働く場合があります。その理由を2つ解説します。
- 信用情報に申し込み履歴が残る
- 複数の会社に記録が残り続ける
信用情報に申し込み履歴が残る
カードローンの申し込みは、個人の信用情報に履歴が残ります。個人の信用情報とは、「信用情報機関」という第三者機関が管理しているクレジットカードの申し込み履歴や返済履歴等の信用情報全般です。
信用情報機関はそれらの情報を集め、整理し、提供することを目的とし、金融機関や信販会社等は、顧客の信用力や返済能力を判断する際に照会します。
その際にカードローンの複数申し込みがあると、「直近で複数の会社から借り入れているが、うちでも借入をして返済できるのだろうか?」と思われてしまうかもしれません。
過去に多くの申し込み履歴があるからといって審査に通らないとはいえませんが、カードローンの複数申し込みをしていることで、審査要素に不安を持たれる可能性があります。
複数の会社に記録が残り続ける
信用情報機関が保存する信用情報とは別に、カードローン会社は自社への申し込み情報や収入情報等を登録して保存しています。情報の保存期間は会社ごとに異なりますが、自社サービスに登録された顧客情報は、削除せずに残しておくことが一般的です。
したがって、過去にカードローンの解約や滞納があった場合は、その会社で新たに借り入れできなくなる可能性が高まるでしょう。複数の会社で同様のケースに陥った場合は、今後それぞれの会社で審査に通りにくくなってしまいます。
カードローンを1社にまとめるメリット
前述の通り、カードローンの複数申し込みはデメリットが多くあります。おすすめは、カードローンを1社にまとめる方法です。メリットは次の通りです。
利便性と管理のしやすさ……複数のカードローンがあると、返済日や金利等の管理が大変ですが、1社にまとめると簡単になります。一つの口座ですべての取引が行われるため、支払い漏れや入金の遅れを防ぎやすくなります。
金利の低減……カードローンの金利はカードローン会社によって異なりますが、借入金額が大きいほど金利は低くなる傾向にあります。特に、他のカードローンの残高を1社にまとめるリファイナンス(借換)を行うと、返済額を減らせる場合があります。
信用履歴の改善……複数のカードローンを持っていると、信用履歴が複雑になることがあります。1社にまとめることで、信用履歴の改善につながる場合があります。
カードローンは審査によって決まるご利用限度額内で何度でも借入が可能ですが、限度額を超える借入はできません。その点が、より多くの借入を行いたい方が気になっているポイントでしょう。
しかし、既に限度額に近い金額を借りていて、追加で資金が必要な場合は、「増額申請」を行えます。増額申請では、既に契約しているカードローンの借入限度額を引き上げることが可能です。
カードローンの増額には再審査が必要ですが、新規契約時よりも審査結果の通知や融資が早い傾向にあります。今後、急な出費が発生した際も、余裕をもって利用できるでしょう。
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- *2)審査結果の最短当日回答は、みずほ銀行の口座をお持ちの方に限ります。
まとめ
本記事では、カードローンの複数社申し込みを検討している方に向けた情報をご紹介しました。
カードローンの複数申し込みは可能ですが、返済の管理が複雑になったり、毎月の金利負担が増える場合があったりと、デメリットが多い点に注意が必要です。カードローンを1社にまとめる方が、金利や管理面のメリットが大きいでしょう。
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- *お借り入れ金利はご利用限度額に応じて異なります。
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自動貸越機能についてはこちら - *みずほ銀行、オリコまたはアイフルより申込内容の確認のため、ご入力いただいた電話番号にお電話を差しあげる場合があります。申込時間により、ご連絡が翌日以降(土・日曜日、祝日の場合は翌営業日以降)になる場合があります。 なお、ご連絡がとれなかった場合は、お申込を取り下げさせていただく場合もあります。
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- *メールアドレスの誤入力等により、仮審査結果のご連絡がメールで届かない場合は、大変お手数ですが以下の【みずほ銀行カードローン専用ダイヤル】までお電話ください。審査結果や必要書類ご登録のご案内、ご契約内容等のご連絡はメールのみとなりますので、メールアドレスの登録内容を必ずご確認ください。
- *申込に必要な手続きをみずほ銀行からメールでご案内します。みずほ銀行のドメイン(@p.onet.orico.co.jp、@e-mail.mizuhobank.co.jp)からのメールを受信できるよう設定してください。
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- *カードローン口座開設後、ご契約内容を通知いたします。
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普通預金口座の開設におけるご注意事項
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全国銀行協会の全国銀行個人信用情報センターにおいて、2019年3月29日より「貸付自粛制度」がスタートしました。
詳しくは貸付自粛制度のご案内よりご確認ください。
ギャンブル等依存症に関する注意事項や、対処に困った場合の相談窓口はこちらから
監修者情報
内山貴博(うちやま・たかひろ)
- ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、証券会社で5年半勤務。その後FPとして独立。日本人のお金に対する知識向上に寄与すべく、相談業務やセミナー、執筆等を行っている。
日本証券業協会主催イベントや金融庁主催シンポジウムで講師等を担当。2018年にはFPの役割について探求した論文を執筆。