不動産担保ローンのメリット・デメリットとは?利用する際のポイントを解説
掲載日:2024年9月30日
担保を差し入れる有担保ローンは、一般的に無担保ローンと比べて有利な条件で借入ができる点が特長です。
不動産に抵当権を設定してお金を借りられるサービスを不動産担保ローンといいます。不動産の価値に応じて比較的多額の資金を借りられますが、返済が不能になった場合は担保として差し入れた不動産を失うリスクも想定されます。
本記事では、不動産担保ローンを検討する際に把握しておきたいメリットおよびデメリットや、不動産担保ローンを利用する際の流れを解説するので参考にしてください。
不動産担保ローンの特徴
お金を借りる方法には様々な種類がありますが、融資を受ける代わりに担保の差し入れが必要な場合もあります。
現預金や債券、有価証券等、経済的価値のある物を担保として差し入れることで、債権者側の回収不能リスクを低減させる効果が期待できます。
不動産担保ローンは、不動産を担保にして組むローンです。不動産担保ローンのサービスを取り扱っているのは、金融機関やノンバンクの消費者金融、信販会社等です。
不動産に抵当権を設定すると、債権者は貸したお金が回収できなくなった場合に不動産を差し押さえて売却し、代金を回収できます。
担保にする不動産の例としては土地・家屋・ビル・集合住宅等が挙げられ、取り扱いの範囲は業者により異なります。
登記上の名義が共有である、またはお金を借りる本人ではなく親族や法人名義である不動産でも、名義人の承諾が得られる場合は、取り扱い業者によっては借入可能です。また住宅ローン返済中の不動産でも可能な場合もあります。
不動産担保ローンのメリット
不動産担保ローンを利用するメリットとして以下の4点が挙げられます。
- 低い金利で借入が可能
- 借入限度額と借入期間の融通がきく
- 資金の使途に制限がない
- 団体信用生命保険(団信)に加入できる場合がある
それぞれ詳しく解説していきます。
低い金利で借入が可能
一般的に不動産担保ローンは、担保を差し入れるという性質上、債権者が貸付金の回収不能リスクを低減できるため、無担保の融資と比較して低い金利で利用できます。
金利の差は総支払額にも影響します。低い金利で借入ができれば、返済の負担を減らせます。
借入限度額と借入期間の融通がきく
不動産担保ローンは、担保となる不動産の評価額を基に借入可能額が決定するため、担保が不要なローンよりも借入の上限設定が高い傾向にあります。ただし評価額の満額ではなく、7割程度が上限になるケースが一般的です。
不動産担保ローンでは、借入期間も長く設定できます。業者によっては30年を超える設定が可能な場合もあります。借入期間が長ければ月々の返済金額を少なく設定できますが、返済期間が長引くと総支払額も増えるので注意しましょう。
資金の使途に原則制限がない
多くの場合、不動産担保ローンで借りたお金の使い道は原則自由です。リフォームや増改築等住宅に関する費用はもちろん、教育資金や結婚資金等、幅広い使途に活用できます。
ただし、商品によっては事業資金としての借入は認められない場合があるため注意しましょう。ビジネス向けの不動産担保ローンでは使途が限定されるケースもあります。
団体信用生命保険(団信)に加入できる場合がある
不動産担保ローンを利用する際、金融機関によっては団体信用生命保険を付帯できる場合があります。
団体信用生命保険は、主に住宅ローンの契約者に多く利用される保険制度です。被保険者が死亡または所定の高度障害の状態になった場合に、保険金でローンの残債を一括返済できます。
団体信用生命保険への加入にあたっては審査や金利の上乗せが必要なケースがあり、保障内容も商品により異なります。健康状態によっては加入できない可能性もあります。団体信用生命保険の加入に関する条件は事前に確認しましょう。
不動産担保ローンのデメリット
不動産担保ローンの利用を検討する際は、デメリットもしっかりと把握したうえで判断しましょう。注意したいポイントは以下の4点です。
- 不動産を手放さなければならない可能性がある
- 審査に日数がかかる
- 必ず融資を受けられるとは限らない
それぞれの注意点を詳しく見ていきましょう。
不動産を手放さなければならない可能性がある
不動産担保ローンを利用して借りたお金を返せない場合は、担保として差し入れた不動産を失う可能性が高いため注意が必要です。
お金の返済が滞り回収不能となったときに、債権者が取る最終的な手段として考えられるのが競売です。競売とは、債権者が裁判所に申し立てて不動産を強制的に売却する一連の流れのことです。
抵当権を設定された不動産は競売の手続きを経て売却が行われ、売却代金は弁済に充てられます。競売は、入札が始まってしまった場合はとめられず、不動産を必ず明け渡さなければなりません。
審査に日数がかかる
不動産担保ローンでは、審査の際に不動産の価値を確認されます。申し込んでから実際にお金を借りるまで数週間程度の日数がかかる場合が多く、お申込内容や不動産の状況によっては1ヵ月以上を要するケースもあります。
急ぎで現金を手に入れたいときは、別の借入方法が利用できないか検討してみましょう。
必ず融資を受けられるとは限らない
担保にできる不動産の種類は、ローンを取り扱う業者により異なります。また、年齢や年収等の条件により審査に通らない場合はお金を借りられません。
不動産の状況や価値によっては担保の対象とならない場合もあります。不動産の評価額が低く、借入可能額が希望する金額に満たない可能性も考えられます。
所有している不動産で必ず多額の融資を受けられるとは限らないため、注意しましょう。
不動産担保ローンご利用の流れ
不動産担保ローンに申し込むと、一般的にはまず仮審査(事前審査)が行われます。仮審査に通ったら必要書類をそろえて提出し、本審査が行われます。本審査に問題がなければ契約を締結し、融資が実行されます。
手続きの詳細は業者によっても異なるため、利用を検討する場合は事前に流れを確認しておくと手続きもスムーズに進むでしょう。以下は一般的な流れです。
一般的な不動産担保ローンの申込から借入まで
ステップ1 |
申込 |
---|---|
ステップ2 |
仮審査(事前審査)および結果回答 |
ステップ3 |
必要書類をそろえて本申込 |
ステップ4 |
本審査および結果回答 |
ステップ5 |
ご契約お手続き |
ステップ6 |
融資実行 |
ステップ1 |
申込 |
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ステップ2 |
仮審査(事前審査)および結果回答 |
ステップ3 |
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- *2)審査結果の最短当日回答は、みずほ銀行の口座をお持ちの方に限ります。
まとめ
不動産担保ローンは高額の資金が必要な場合におすすめの借入方法です。一般的に無担保ローンより金利が低く、資金の使い道にも制限がありません。金融機関によっては団体信用生命保険に加入できる場合もあります。
デメリットとして、不動産を手放す可能性がある点や審査に日数がかかる点が挙げられます。また、不動産を所有しているからといって必ず融資が受けられるとは限りません。
少額のお金を急ぎで借りたい場合は、カードローンの利用を検討してみてください。
カードローンのお申込は
こちら
-
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自動貸越機能についてはこちら - *みずほ銀行、オリコまたはアイフルより申込内容の確認のため、ご入力いただいた電話番号にお電話を差しあげる場合があります。申込時間により、ご連絡が翌日以降(土・日曜日、祝日の場合は翌営業日以降)になる場合があります。 なお、ご連絡がとれなかった場合は、お申込を取り下げさせていただく場合もあります。
- *お申込の時間等により、仮審査結果および必要書類登録用URLのご連絡が翌日以降(土・日曜日、祝日の場合は翌営業日以降)になる場合があります。
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ご契約時の年齢が満20歳以上満66歳未満の方で、安定した収入があり、みずほ銀行指定の保証会社であるオリコまたはアイフルの保証を受けることができる方 - *「必要書類登録用URL」は、みずほ銀行委託先より送信いたしますのであらかじめご了承ください。
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なお、すでに個人番号をお届けいただいているお客さまは、都度のお届けは不要です。
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- *そのほかにもご利用にあたってのご注意事項があります。お申込の前に必ずご確認ください。
全国銀行協会の全国銀行個人信用情報センターにおいて、2019年3月29日より「貸付自粛制度」がスタートしました。
詳しくは貸付自粛制度のご案内よりご確認ください。
ギャンブル等依存症に関する注意事項や、対処に困った場合の相談窓口はこちらから
監修者情報
内山貴博(うちやま・たかひろ)
- ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、証券会社で5年半勤務。その後FPとして独立。日本人のお金に対する知識向上に寄与すべく、相談業務やセミナー、執筆等を行っている。
日本証券業協会主催イベントや金融庁主催シンポジウムで講師等を担当。2018年にはFPの役割について探求した論文を執筆。