キャッシングリボのメリット・注意点は?仕組みやショッピングリボとの違いも解説
掲載日:2024年9月30日
目次
キャッシングリボとは、クレジットカードのキャッシングで借りたお金をリボ払いで返済することです。
キャッシングの利用を検討している方の中には、キャッシングリボの仕組みやショッピングリボとの違いが分からない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、キャッシングリボの概要や返済方式、メリット・注意点を解説します。ショッピングリボやカードローンとの違いも紹介するので、キャッシングリボについて詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
キャッシングリボとは
キャッシングリボとは、キャッシングの利用代金をリボ払い(リボルビング払い)で返済することです。
クレジットカードには、「ショッピング機能」と「キャッシング機能」があります。このうち、キャッシング機能は、クレジットカードを利用して現金を借り入れられるサービスです。キャッシングで借りたお金は、一般的に1回払いまたはリボ払いで返済します。
1回払いとは、キャッシングの利用代金と手数料を一括で返済することです。一方、リボ払いは、毎月の返済額をほぼ一定にする返済方法を指します。
キャッシングリボとショッピングリボの違い
キャッシングリボと似た用語に、「ショッピングリボ」があります。以下のように意味が違います。
キャッシングリボ |
キャッシング機能の利用代金をリボ払いで返済すること |
---|---|
ショッピングリボ |
ショッピング機能の利用代金をリボ払いで返済すること |
キャッシングリボ |
キャッシング機能の利用代金をリボ払いで返済すること |
---|---|
ショッピングリボ |
ショッピング機能の利用代金をリボ払いで返済すること |
両者は、どちらもリボ払いで返済する方法です。ただし、キャッシング機能で借りたお金を返済する「キャッシングリボ」に対し、「ショッピングリボ」はショッピング機能で購入した商品やサービスの利用代金を支払う点で異なります。
キャッシングリボの返済方法
キャッシングリボの返済方式は主に3つです。クレジットカード会社によって採用している返済方式が異なります。以下で詳しく紹介していきます。
- 1.残高スライド方式
- 2.元利定額返済方式
- 3.元金定額返済方式
1.残高スライド方式
残高スライド方式は、利用残高に応じて毎月の返済額が変動する方式です。利用残高とは、現在利用している金額のうち、まだ支払いが完了していない金額のことです。
元金と手数料を合わせた一定額を返済する場合と、一定額の元金に手数料を合わせた金額を返済する場合があり、クレジットカードによって異なります。
残高スライド方式は、利用残高が減ると返済額も下がるため、返済が進むにつれて負担が軽くなるのが特徴です。反対に、利用残高が増えると毎月の返済額も大きくなります。
2.元利定額返済方式
元利定額返済方式は、毎月元金と手数料を合わせた一定額を返済する方式です。
元利定額返済方式では、利用残高が増えても毎月の返済額が増えません。毎月決まった金額を返済していくため、家計の管理がしやすいのが特徴です。
ただし、利用残高が多いと返済額に占める手数料の割合が大きくなるため、元金が減りにくくなります。
3.元金定額返済方式
元金定額返済方式とは、毎月「一定額の元金+手数料」を返済する方式です。返済額のうち元金部分が定額で、そこに手数料を加えた金額を返済するため、毎月の返済総額は手数料の額に応じて変動します。
利用残高が多いと手数料部分が大きくなるため、返済総額が増え、利用残高が減るにつれて返済の負担が軽くなります。
キャッシングリボを利用するメリット
キャッシングリボは、毎月の返済額が大きく変動しないため、家計のやりくりがしやすい返済方法です。この章では、キャッシングリボのメリットを詳しく解説します。
- 計画的に返済しやすい
- いつでも繰上返済できる
- キャッシング一括払いを後からリボ払いに変更できる
計画的に返済しやすい
キャッシングリボは、利用残高に応じて毎月ほぼ一定額を返済する仕組みです。急な出費等で利用残高が増えても、返済額が大きく増えることがないため、返済の見通しが立てやすいでしょう。
ただし、返済方式が残高スライド方式の場合、利用残高が増えると返済額も段階的に大きくなります。また、元金定額返済方式では元金部分が一定ですが、手数料部分が変動します。
キャッシングリボは、採用されている返済方式を正しく理解したうえで利用することが大切です。
いつでも繰上返済できる
キャッシングリボでは、家計の状況に応じて毎月の返済額を増額する、または余裕があるときに利用残高の一部・全部を返済する「繰上返済」が行えます。利用残高を早く減らせるため、手数料の負担を抑えるのにも効果的です。
繰上返済の方法には、ATM返済や口座引き落とし、銀行振り込み等があり、クレジットカードによって異なります。
ただし繰上返済を行う前に申込が必要な場合や、振り込み手数料がかかる場合もあるため、事前に確認しましょう。
キャッシング1回払いを後からリボ払いに変更できる
「想定外の出費が重なった」等の理由で、キャッシング1回払いをキャッシングリボに変更したいと考える方もいるのではないでしょうか。
クレジットカードによっては、返済額が確定した後でもキャッシングリボに変更できます。ただし、キャッシングリボに変更できる期間が決まっているため、事前に確認しましょう。
また、変更はインターネット上の会員サイトやアプリ等から簡単に手続きできますが、借入期間が長くなると手数料の負担が大きくなるため、計画的に利用することが大切です。
キャッシングリボを利用する際の注意点
キャッシングリボは、毎月の返済額が大きく変動しないことから家計のやりくりがしやすい返済方法ですが、以下のような注意点もあります。事前に確認してから利用しましょう。
- 金利が高い傾向がある
- 必要以上に借りてしまう可能性がある
- ショッピング枠が減る可能性がある
- キャッシング枠の審査に日数がかかる傾向がある
金利が高い傾向がある
キャッシングを利用すると、金利に応じて手数料がかかります。ショッピングリボを利用した場合も手数料がかかりますが、比較するとキャッシングの金利の方が高い傾向があります。
「金利」と「手数料」の意味はそれぞれ以下の通りです。
金利 |
元金に対する一定期間の手数料の割合を示したもの |
---|---|
手数料 |
借りたお金の対価として貸主に支払うもの |
金利 |
元金に対する一定期間の手数料の割合を示したもの |
---|---|
手数料 |
借りたお金の対価として貸主に支払うもの |
手数料の額は、以下の計算式で求められます。
手数料=利用残高×金利(年)÷365日×利用日数
キャッシングリボで返済すると、利用残高が増えても毎月の返済額が大きく上がらないことから負担を抑えられますが、返済期間が長くなるとそれだけ手数料の額が大きくなります。
金利が高いと、返済期間が長引いたときに手数料の負担が大きくなりやすいため、無理のない範囲で繰上返済を行い、早めに利用残高を減らすことが大切です。
必要以上に借りてしまう可能性がある
キャッシングは、あらかじめ設定された利用限度額の範囲であれば何度でも追加の借入ができる仕組みです。 また、キャッシングリボでは一般的に追加借入をしても返済額が変わらないため、利用残高を把握しにくく、必要以上に借りてしまう可能性があります。
利用残高が増えると、その分手数料の負担も大きくなるため、利用状況をこまめに確認して必要な金額だけを借り入れましょう。また、ご自身でキャッシングの利用限度額を減額するのも使い過ぎを防止する方法の一つです。
ショッピング枠が減る可能性がある
キャッシングは、クレジットカードに設定される利用限度額の範囲内で利用できます。ただし、キャッシング枠とショッピング枠は必ずしも別々に設定されているわけではありません。
クレジットカードによっては、キャッシング枠がショッピング枠の内枠として設定されており、キャッシングの借入金額によってはショッピング枠で利用できる金額が減る可能性があります。
例えば、ショッピング枠(総利用限度額)50万円、うちキャッシング枠20万円に設定されている場合、キャッシングで20万円を借り入れるとショッピング枠は30万円までしか利用できません。
反対に、ショッピングの利用金額によっては、キャッシング枠の上限まで借入ができない場合があります。
キャッシング枠の審査に日数がかかる傾向がある
キャッシングリボを利用するには、あらかじめクレジットカードにキャッシング枠を設定する必要があります。
クレジットカード発行時に設定した等で既にキャッシング枠が付いている場合は、別途手続きの必要がないため、すぐに借入が可能です。
しかし、これからキャッシング枠を設定する場合は、審査を受ける必要があります。審査に要する時間はクレジットカードによって異なりますが、1週間程度かかる場合もあるため、急ぐ方は注意しましょう。
なお、キャッシング枠が足りず、増額する場合も同様に審査が実施されます。
キャッシングリボとカードローンの違いは?
キャッシングリボと似たサービスに「カードローン」があります。カードローンは、原則として使い道が自由なローンです。キャッシングと同様に、あらかじめ決められた利用限度額の範囲で繰り返し借入ができます。
ただし、クレジットカードの一機能であるキャッシングリボに対し、カードローンは借入専用のサービスで、提供しているのは主に消費者金融や銀行等です。
カードローンでも手数料がかかりますが、キャッシングリボと比べて金利が低く設定される場合があります。借入金額や借入期間が同じ場合、金利が低いほど手数料の負担を抑えることが可能です。
また、カードローンは比較的審査が早いため、急ぐ場面でも役立ちます。カードローンによって異なりますが、早ければ最短当日に審査結果が分かります。さらに、カードローンを利用すれば、クレジットカードの利用限度額にも影響しません。
みずほ銀行カードローンは金利年2.0%~14.0%で利用可能
みずほ銀行カードローンは、金利年2.0%~14.0%で利用できるカードローンです*1。みずほ銀行で住宅ローンをご契約中のお客さまは、金利年1.5%~13.5%でお借り入れいただけます。
また、パソコンやスマートフォンで24時間いつでもお申込ができ、来店不要でお手続きが可能です。インターネットでのお申込なら最短当日に審査結果をお知らせできるため、なるべく早く借り入れたい方もぜひご検討ください*2。
お借入の際は、事前に返済シミュレーションを利用して手数料がいくらかかるか、いつ完済できるか等を把握し、計画的に利用することが大切です。みずほ銀行カードローンでは、返済期間・返済回数・返済金額の3つのシミュレーションをご用意しています。ぜひご活用ください。
- *1)お借入金利はご利用限度額に応じて異なります。
- *2)審査結果の最短当日回答は、みずほ銀行の口座をお持ちの方に限ります。
まとめ
キャッシングリボとは、クレジットカードのキャッシングで借り入れし、その利用代金をリボ払いで返済することです。商品の購入代金を分割で支払うショッピングリボに対し、キャッシングリボは借りたお金を分割で返済する点で異なります。
キャッシングリボは計画的に返済しやすく、1回払いを後からリボ払いに変更できる等のメリットがある一方で、ショッピングリボやカードローンと比べて金利が高い場合があるため、計画的に利用することが大切です。
また、お持ちのクレジットカードにキャッシング枠が付いていない場合、審査に日数がかかる場合があります。負担を抑えて返済したい方やお急ぎの方は、カードローンの利用もご検討ください。
カードローンのお申込は
こちら
-
- *カードローンのお申込に際してはみずほ銀行およびみずほ銀行指定の保証会社である株式会社オリエントコーポレーション(以下オリコ)またはアイフル株式会社(以下アイフル)の審査があります。審査の結果によっては、ローンご利用のご希望に沿いかねる、またはご希望のご利用限度額をご選択されていても減額させていただく場合がありますので、ご了承ください。
- *カード種類は「キャッシュカード兼用型」となります。
- *「キャッシュカード兼用型」には自動貸越機能を付加させていただきます。
自動貸越機能についてはこちら - *みずほ銀行、オリコまたはアイフルより申込内容の確認のため、ご入力いただいた電話番号にお電話を差しあげる場合があります。申込時間により、ご連絡が翌日以降(土・日曜日、祝日の場合は翌営業日以降)になる場合があります。 なお、ご連絡がとれなかった場合は、お申込を取り下げさせていただく場合もあります。
- *お申込の時間等により、仮審査結果および必要書類登録用URLのご連絡が翌日以降(土・日曜日、祝日の場合は翌営業日以降)になる場合があります。
- *審査結果の最短当日回答は、みずほ銀行の口座をお持ちの方に限ります。
- *スマートフォンをご利用の場合、標準で設定されているブラウザをご使用のうえ、申込をお願いいたします。
- *インターネットでお申し込みいただく場合は、パソコンもしくは携帯電話のメールアドレスが必要です。メールアドレスをお持ちでない場合は以下の【みずほ銀行カードローン専用ダイヤル】にて電話でのお申込も可能です。
- *メールアドレスの誤入力等により、仮審査結果のご連絡がメールで届かない場合は、大変お手数ですが以下の【みずほ銀行カードローン専用ダイヤル】までお電話ください。審査結果や必要書類ご登録のご案内、ご契約内容等のご連絡はメールのみとなりますので、メールアドレスの登録内容を必ずご確認ください。
- *申込に必要な手続きをみずほ銀行からメールでご案内します。みずほ銀行のドメイン(@p.onet.orico.co.jp、@e-mail.mizuhobank.co.jp)からのメールを受信できるよう設定してください。
- *申込の際にフリーメールアドレスをご登録の場合、昨今、フリーメールサービス提供各社が、迷惑メールに関する対応の厳格化を進めているため、ご連絡メールが届かない可能性がございます。ご留意ください。
- *カードローン口座開設後、ご契約内容を通知いたします。
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監修者情報
内山貴博(うちやま・たかひろ)
- ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、証券会社で5年半勤務。その後FPとして独立。日本人のお金に対する知識向上に寄与すべく、相談業務やセミナー、執筆等を行っている。
日本証券業協会主催イベントや金融庁主催シンポジウムで講師等を担当。2018年にはFPの役割について探求した論文を執筆。