クレジットカードのキャッシングとは?利用方法や返済方法、注意点を解説
公開日:2026年8月3日
目次
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クレジットカードのキャッシング機能は、手持ちの現金が足りないときや急な出費が発生したときに、カードを使って現金を借りられる便利なサービスです。
すでにキャッシング枠が設定されていれば、ATM等から手軽に借り入れでき、最短で即日利用できる点が魅力です。ただし、金利や返済方法を正しく理解しないと、思わぬ負担につながるケースも少なくありません。
本記事では、キャッシングの仕組みやメリット・デメリット、利用時の注意点を解説します。
キャッシングとはクレジットカードの借入サービスのこと
キャッシングとは、手持ちのクレジットカードを使ってATMやスマートフォンから現金を借り入れできるサービスです。少額・短期間での借り入れを主な目的としており、コンビニや銀行の提携ATMから必要な金額だけを引き出せます。
キャッシングの利率は、実質年率15.0%〜18.0%が一般的です。例えば、18.0%の場合、1万円を30日間借りたときの利息は147円です。
キャッシングとカードローンは同じ借入サービスでも仕組みや特徴が異なるため、それぞれの違いを正しく理解したうえで利用しましょう。
キャッシングとカードローンの違い
キャッシングはクレジットカードに付帯された借入機能であるのに対し、カードローンは銀行や消費者金融が発行するローン専用カードによる借入サービスです。
以下に、キャッシングとカードローンの違いをまとめました。
| 項目 | キャッシング | カードローン |
|---|---|---|
| 主なサービス元 | クレジットカード会社 | 銀行・消費者金融 |
| 借入限度額 | 数十万円〜百万円程度 | 数百万円単位 |
| 金利(年率) | 15.0%〜18.0%程度 | 銀行:1.5%〜15.0%程度 消費者金融:2.4%〜18.0%程度 |
| 返済方法 | 1回払いまたはリボ払い | 毎月定額返済方式 |
借入限度額は、キャッシングよりカードローンの方が高めに設定される場合が多く、まとまった資金が必要な場面ではカードローンが向いています。
金利面ではキャッシングが年率15.0%〜18.0%程度なのに対し、銀行カードローンは年率1.5%〜15.0%程度、消費者金融は2.4%〜18.0%程度です。銀行カードローン等金利が低い借入先を選べば、長期の借り入れでも利息負担を抑えやすい点が特徴です。
クレジットカードのキャッシングを利用するメリット
クレジットカードのキャッシングには、急な出費への即時対応や手続きの手軽さ等、他の借入サービスにはない利便性の高さがあります。
以下では、キャッシングを活用する際に知っておきたい5つのメリットを解説します。
キャッシング枠があれば最短即日で借りられる
すでにキャッシング枠が設定されているクレジットカードを保有している場合、改めて申し込みや審査を行うことなく、ATMから即座に現金を引き出せます。
一般的なローン商品は審査に時間を要する場合がある一方、キャッシング枠付きのクレジットカードを持っていれば、ATM等から最短即日で借り入れできる点がメリットです。
近年は、ウェブサイトや専用アプリからの申し込みに対応するケースも増えており、場所や時間を問わずに手続きを完結できる利便性も高まっています。
急な出費に対応できる
医療費や冠婚葬祭費等、予期せずまとまった現金が必要になる場面でも、コンビニや銀行のATMからすぐに借り入れられるため、迅速な資金確保が可能です。
キャッシングを利用することで預貯金を取り崩す必要がなく、日常の生活費を圧迫することなく一時的な出費に備えられる点もメリットです。
また、家族や知人への金銭的な依頼をせずに済むため、人間関係のリスクを回避しながら資金を調達できます。
手続きが簡単で利用しやすい
キャッシング枠が設定済みのクレジットカードがあれば、銀行やコンビニのATMで簡単な操作をするだけで現金を引き出せるため、特段の準備や店舗への来店は不要です。
ウェブサイトや専用アプリからの申し込みに対応している会社なら、外出先でも手間なく手続きを完了できます。
普通預金口座からの出金とほぼ同じ感覚で操作できるため、初めて利用する場合でも迷わず手続きを進めやすい点が特徴です。
使途が自由で制限がない
住宅ローンや自動車ローンのような目的別ローンとは異なり、キャッシングで借りた資金の使い道は原則として問われず、生活費の補てんや旅行・冠婚葬祭費など幅広い用途に充てられます。
用途を事前に申告する必要がないため、急に現金が必要になった際にも速やかに対応でき、あらゆる生活シーンで柔軟に活用できる点がメリットです。
ただし、使い道の自由度が高い反面、返済能力を超えた借り入れにつながるリスクもあるため、利用前に返済計画を立てたうえで活用しましょう。
海外でも現地通貨を引き出せる
海外キャッシングサービスに対応したクレジットカードであれば、世界各地の銀行や空港のATMで現地通貨をその場で引き出せます。旅行・出張時の急な現金不足にも対応できる点がメリットです。
また、両替所が営業時間外の場合や近くに両替できる場所がない状況でも、24時間稼働しているATMがあれば、時間を気にせず現地通貨を確保できます。
さらに、短期間で返済できれば、海外キャッシングの方が両替より総コストを抑えられる場合もあります。
クレジットカードのキャッシングを利用するデメリット
キャッシングは利便性の高いサービスである一方、金利の高さや借入限度額の制限等、事前に把握しておくべきデメリットも存在します。以下では、キャッシングを利用する前に理解しておきたい3つのデメリットを解説します。
カードローンと比較すると金利が高い傾向にある
クレジットカードのキャッシングに適用される金利は、年率15.0%〜18.0%程度です。銀行カードローンの年率1.5%〜15.0%程度と比較すると、下限金利に大きな開きがあります。
上限金利は利息制限法により、借入額に応じて年15.0%〜20.0%の範囲で定められており、借入額や期間によってはキャッシングの方が利息負担が重くなりやすい点に注意が必要です。
借入期間が長引くほど利息の累計額が増加するため、キャッシングは少額・短期の借り入れに向いていますが、長期にわたって現金を借り続ける用途には適していません。
利息負担を抑えたい場合は、一括払いでの早期返済や繰上返済を積極的に活用するか、金利の低いカードローンへの切り替えを検討しましょう。
大きな額を借りることは難しい
クレジットカードのキャッシング枠は、審査によって個人ごとに設定されるものの、一般的に数十万円〜百万円程度が上限となるケースが多いです。
カードローンが数百万円規模の融資に対応できるのに対し、キャッシング枠はクレジットカードの付帯機能であるため、数百万円単位の借り入れには対応しにくい点がデメリットといえるでしょう。
また、貸金業法上の総量規制により、貸金業者からの借入総額は原則として年収の3分の1までとされています。そのため、他社借入がある場合は利用可能額が制限されることがある点にも注意が必要です。
手数料が発生する場合がある
ATMでキャッシングを利用する際には、借入金額に応じた手数料が発生するケースがあります。一般的に取引金額1万円以下で110円(税込)、1万円超で220円(税込)程度が目安です。
手数料は1回当たりの金額こそ少額であるものの、複数回にわたって利用すると積み重なり、利息とは別の出費として総返済コストを押し上げる点に注意しましょう。
ATM手数料の負担を抑えるには、カード会社が提供するネットキャッシング(口座振込)や自社ATMを活用する等、手数料が無料となる借入方法を選ぶことが有効です。
クレジットカードでキャッシングを利用する方法
クレジットカードのキャッシングは、主に以下3つの利用方法があります。
- ATMで現金を引き出す
- インターネットから申し込んで指定口座への振り込みを受ける
- 電話で申し込んで指定口座への振り込みを受ける
ATMはカードを挿入して暗証番号と金額を入力するだけで現金を引き出せ、インターネットの場合は専用アプリから申し込むと指定口座へ振り込まれます。
電話での申し込みに対応しているカード会社では、自動音声やオペレーター案内に従って手続きを進められます。海外で引き出す場合は、VisaやMastercardマーク付きの現地ATMからクレジットカードで直接現地通貨を引き出すことが可能です。
クレジットカードでキャッシングを利用した後の返済方法
キャッシングの返済方法は、主に「1回払い」と「リボ払い」があり、借入時点または利用後の変更手続きによってどちらかを指定します。
1回払いでは、利用日の翌月の引き落とし日に元金と利息を合算した全額が登録口座から自動引き落としされるため、短期間での完済を優先する場合に適した方法です。
リボ払いでは、毎月の支払元金をほぼ一定額に抑えながら返済を続けることができます。そのため、資金に余裕がある月には増額払いや全額一括払いを組み合わせて利息の総額を抑えることも可能です。
なお、1回払いで借り入れた後でも、カード会社所定の締め切り日までにウェブや専用アプリから手続きすることで、後からリボ払いへ変更できるカードも多くあります。
定期的な引き落とし以外に、ATMやインターネットバンキング、コンビニ等を活用した任意返済(増額返済・全額返済)が可能な場合もあるため、積極的に活用して利息負担を抑えましょう。
クレジットカードのキャッシングを利用する際の注意点
クレジットカードのキャッシングは利便性が高い一方、利用前に押さえておくべき注意点がいくつか存在します。以下では、キャッシングを安全に活用するために知っておきたい4つのポイントを解説します。
キャッシングを利用するとショッピング枠が減少する
クレジットカードのキャッシング枠は多くの場合、ショッピング枠の内数として設定されているため、キャッシングで現金を借り入れた分だけショッピングで使える金額も減少します。
例えば、利用可能枠が50万円でキャッシング枠が30万円のカードの場合、40万円のショッピングをすると残りのキャッシング利用可能額は10万円まで圧縮されます。
キャッシング利用後に「カードが使えない」という状況を避けるためにも、ショッピング枠の残額とキャッシング利用額のバランスを事前に確認しましょう。
クレジットカードのポイント還元は対象とならない
クレジットカードのポイントは、一般にショッピング利用分が対象であり、キャッシングは対象外とされることが多い点に注意が必要です。
一部のカード会社がキャンペーン等でキャッシング利用時にポイントを付与するケースはあるものの、あくまで例外的な扱いであり、通常は貯まらないと理解しておきましょう。
ポイントを効率良く獲得したい場合は、キャッシングではなくショッピング枠の利用を中心に据えた資金計画を立てることが賢明です。
返済計画を立てて利用する
キャッシングは借り入れた時点から利息が発生するサービスであるため、利用前に毎月の返済可能額と返済期間を具体的にシミュレーションしておく必要があります。
余裕がある月に繰上返済や一括返済を行うことで利息の総額を抑えられるため、カード会社が提供する返済金額シミュレーションを活用して計画を立てることが賢明です。
返済遅延が発生すると通常金利よりも高い遅延損害金が上乗せされ、信用情報にも傷が付くリスクがあるため、無理のない借入額の範囲で計画的に利用しましょう。
日常の支払いに使える「みずほ楽天カード」も選択肢に
みずほ銀行では、「みずほ楽天カード」というクレジットカードを取り扱っています。
みずほ楽天カードは年会費永年無料で利用でき、日常のお買い物や公共料金の支払い、オンラインショッピング等、様々なシーンで利用できるほか、みずほ銀行取引でもおトクになるクレジットカードです。
条件を満たすことで、みずほポイントと楽天ポイントの両方が進呈される*「Wポイントプラン」が用意されており、利用状況に応じてポイントを受け取ることができます。
- *みずほポイントは上限あり
なお、サービス内容や適用条件は変更される場合があるため、最新の情報はみずほ銀行のウェブサイトで確認してください。
まとめ
クレジットカードのキャッシングは、急な出費にも即日対応できる便利なサービスです。手続きが簡単で使途も自由な点がメリットである一方、金利負担やショッピング枠の減少、ATM手数料の発生といった注意点も存在します。
特に、カードローンと比較すると金利が高めに設定されている場合が多いため、短期・少額での利用を基本とし、長期にわたる借り入れは避けることが大切です。
利用する際は、借入額と返済期間を事前に把握したうえで返済計画をしっかりと立て、計画的に活用しましょう。
監修者情報
内山貴博(うちやま たかひろ)
- 1級FP技能士・CFP
大学卒業後、証券会社の本社で社長室、証券業務部、企画グループで5年半勤務。その後FPとして独立。金融リテラシーが低く、資産運用に保守的と言われる日本人のお金に対する知識向上に寄与すべく、相談業務やセミナー、執筆等を行っている。
日本証券業協会主催「投資の日」イベントや金融庁主催シンポジウムで講師等を担当。
2018年に日本人の金融リテラシー向上のためのFPの役割について探求した論文を執筆。