2枚目のクレジットカードを持つメリット・デメリットは?選び方や使い分けも解説
公開日:2026年4月3日
目次
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2枚のクレジットカードを使い分けると、ポイントを効率的に貯めることができたり、利用シーンの幅も広がります。一方で、保有枚数が増えると管理が煩雑になりやすく、より計画的な利用が求められます。
本記事では、2枚目のクレジットカードを保有するメリット・デメリットを解説します。2枚目の選び方や、2枚のクレジットカードを上手に使い分けるポイントも紹介します。
クレジットカードは2枚以上保有できる
クレジットカードの保有枚数に関して、法的な制限はありません。各カードの申込資格を満たし、審査に通過すれば、2枚以上保有することが可能です。
一般社団法人日本クレジット協会によると、2025年3月末のクレジットカード発行枚数は3億2,057万枚です。これを2025年3月1日時点の20歳以上の総人口で割ると、一人当たりの平均保有枚数は約3.1枚となります。複数枚を所有することは、既に一般的だと分かります。
- *出典:一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード発行枚数調査結果の公表について」
2枚目のクレジットカードを持つメリット
複数枚を用途に応じて使い分けることは、クレジットカードを上手に活用する手段の一つです。ここでは、2枚目のクレジットカードを保有する主なメリットを整理して解説します。
ポイントを効率良く貯められる
2枚のクレジットカードをお店やサービスに応じて使い分ければ、より多くのポイントを獲得できる可能性があります。「基本のポイント還元率が高い」「特定の店舗で還元率が上がる」等、カードごとに強みが異なるためです。
例えば、日常のお買い物では基本のポイント還元率が高いクレジットカードを使用し、特定のお店ではポイントがアップするカードを使うといった使い分けが考えられます。ポイントを効率良く貯めることで、家計の実質的な負担軽減にもつながります。
関連記事:「クレジットカードのポイント還元率とは?選び方や効率良く貯めるコツを紹介」
特典や付帯サービスの幅が広がる
クレジットカードを2枚保有すれば、それぞれのカードで特典・付帯サービスを利用できます。主な特典として、対象店舗・サービスでの割り引き、海外・国内旅行傷害保険、空港ラウンジサービス、コンシェルジュサービス、ショッピング保険等があります。
カードごとの強みをいかし、利用シーンに合わせて使い分けることで、お得さを感じやすくなります。
関連記事:「クレジットカードに付帯する特典とは?種類や選び方、利用時の注意点を解説」
国際ブランドを使い分けられる
国際ブランドとは、世界中の国や地域で利用できる決済ネットワークを提供する、VisaやMastercard、JCB等のブランドのことです。利用できる国・地域や加盟店は国際ブランドごとに異なります。
異なる国際ブランドのクレジットカードを2枚保有すれば、利用できるお店が増え、カードが使えなくて困る場面を減らしやすくなります。
利用可能枠が増える
クレジットカードには、利用可能枠(カードを利用できる上限金額)が設定されています。利用可能枠を超えて支払うことはできません。
クレジットカードを2枚持つと、カードごとに利用可能枠が設定されるため、高額な買い物や急な支払いに対応しやすくなります。ただし、同じカード会社で複数枚保有する場合、利用可能枠は合算されず、最大枠が適用される、または共通枠となるケースがあります。各クレジットカードの利用可能枠を合算した金額まで使えるわけではない点に注意が必要です。
クレジットカードのトラブルに備えられる
クレジットカードを1枚のみ保有していると、トラブルが起きて支払えない場合、他の手段で支払う必要があります。例えば、磁気やICチップ不良で読み取れない、紛失や盗難でクレジットカードが使えない、暗証番号の入力ミスでロックがかかってしまった、クレジットカードが一時的に利用停止された、といったケースです。
2枚のクレジットカードを持っていれば、1枚が使えなくても別のクレジットカードで決済できます。いざというときの「予備」として備えられる点も、2枚持ちのメリットの一つです。
2枚目のクレジットカードを持つデメリット・注意点
クレジットカードを複数持つことには様々なメリットがありますが、保有枚数を増やせば良いとは限りません。ここでは、2枚目のクレジットカードを保有するデメリット・注意点を確認します。
クレジットカードの管理が煩雑になる
2枚目のクレジットカードを発行すると、1枚のみ保有する場合に比べて支払額や引き落とし日(支払日)を把握しにくくなります。カードによって引き落とし日の設定が異なる場合もあるため、複数枚になるほど管理項目が増えやすい点に注意が必要です。
管理が不十分だと、請求額が想定より高くなったり、残高不足で引き落としができず支払遅れが生じたりする可能性があります。また、会員専用サイトにログインするためのID・パスワードや、ポイントの有効期限等も、カードごとに把握・管理しなければなりません。
不正利用のリスクが高まる
複数のクレジットカードを十分に管理できていないと、紛失や盗難のリスクが高まります。特に、使用頻度が低いクレジットカードは、不正利用の被害に遭ってもすぐに気付きにくい可能性があります。
近年は、キャッシュレス決済の普及により利便性が向上している一方で、不正利用の被害も増えています。2024年の不正利用額は過去最高の555億円となりました。
各カード会社は、セキュリティに関する様々な取り組みを実施しています。不正利用時の補償もその一つで、紛失や盗難等による不正利用があったとみなされた場合、カード会社による補償を受けられる可能性があります。
- *出典:一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害の状況について」
2枚目のクレジットカードの選び方
2枚目のクレジットカードを選ぶ際は、1枚目の特徴を踏まえたうえで、目的に合うものを選ぶことが重要です。ここでは、注目したい主なポイントを紹介します。
年会費の負担を考慮する
年会費有料のクレジットカードを複数枚保有すると、その分維持コストが増加します。特典や付帯サービスが充実していても、利用頻度が低いと、コストに見合わないと感じる可能性があります。
2枚をどのように使い分けるかをイメージし、特典に年会費が見合っているかどうかを見極めましょう。年会費無料のカードを選ぶ場合は、無料となる条件(例:年間利用額等)がないかも確認が必要です。
関連記事:「クレジットカードの年会費は?無料・有料のメリットや選び方を分かりやすく解説」
1枚目とは異なる国際ブランドを選ぶ
2枚目のクレジットカードは、1枚目とは異なる国際ブランドのカードを保有すると、利用できる店舗やサービスの幅が広がります。一般的に5大国際ブランドと呼ばれるのは、Visa、JCB、Mastercard、American Express、Diners Clubの5つです。
異なる国際ブランドのカードを保有することで、ブランドごとに用意されている特典やサービスも活用できます。カードを使う地域やお店の傾向に合わせて国際ブランドを分けておくと、より安心につながります。
1枚目にはない特典や機能で選ぶ
1枚目にはない特典や機能が付帯するクレジットカードを選べば、利用シーンの幅が広がり、利便性や経済的なメリットを感じやすくなります。例えば、よく利用する電子マネーに対応している、海外旅行保険が付帯している、特定のサービスでポイント還元率がアップする、ホテルや飲食店で優待が受けられるといった観点で検討できます。
ポイント還元率が高いクレジットカードをメインに利用し、海外旅行保険が付帯するクレジットカードを2枚目として発行すれば、海外旅行時の安心感が高まります。
2枚のクレジットカードを上手に使い分けるポイント
クレジットカードを2枚保有しただけでは、必ずしも便利・お得に利用できるとは限りません。2枚持ちのメリットをいかすために、以下のポイントを意識して使い分けましょう。
利用シーンや役割を明確にする
2枚のクレジットカードを上手に使い分けるには、どの支払いにどのカードを使うかを決めておくことがポイントです。
例えば、基本のポイント還元率が高いものをメインカードとし、特定のお店でポイント還元率がアップするものをサブカードにする方法があります。また、基本のポイント還元率が高いものをメインカードとし、海外旅行傷害保険が付帯するものをサブカードにする方法も考えられます。
さらに、普段のお買い物用と固定費の支払用で使い分けると、支出の把握がしやすくなります。役割を明確にしておくことで、利用シーンに応じて最適なクレジットカードを選びやすくなり、ポイントの取りこぼし防止にもつながります。
管理しやすい仕組みを整える
クレジットカードを2枚持つと、利便性が高まる一方で、利用状況や支払日が把握しにくくなります。安心して使い続けるために、あらかじめ管理しやすい仕組みを整えておきましょう。
例えば、支払日をできるだけそろえる、家計簿アプリと連携する、利用状況を確認するタイミングを決めておく、固定費はどちらか1枚にまとめる、利用通知が届くように設定しておく、といった工夫が挙げられます。こうした工夫により、クレジットカードの使いすぎや支払遅れの防止につながります。
2枚目のクレジットカードに関するよくある質問
2枚目のクレジットカードを検討する際に、疑問になりやすいポイントをまとめます。
クレジットカード2枚目の審査は厳しい?
2枚目以降のクレジットカードも、1枚目と同様に発行時には審査が行われ、支払能力があるかどうかが判断されます。既にクレジットカードを持っているからといって、審査に通りにくくなるとは限りません。
発行の可否は、申告内容や信用情報等から総合的に判断されますが、審査基準は基本的に公表されていません。
関連記事:「クレジットカードの審査項目は?時間や必要書類、落ちる理由を解説」
同じ会社でも2枚目のクレジットカードを発行できる?
クレジットカードを同じ会社で複数発行できるかどうかは、カード会社やカードの種類によって異なります。同じカード会社で2枚保有すると、ポイントの分散を防ぎやすくなるほか、問い合わせ先が共通のため、トラブル時にも迷わず対応しやすいといったメリットがあります。
ただし、同じカード会社かつ同じ券種の発行はできなかったり、同じ国際ブランドは発行できなかったりと、ルールが設けられている場合もあります。検討時は、カード会社の案内を確認することが大切です。
2枚目のクレジットカードはみずほ楽天カードがおすすめ
一般的なクレジットカードでは、年会費がかかる場合や、ポイント還元が一種類に限られることがあります。みずほ楽天カードは、年会費無料で利用でき、条件を満たすことで楽天ポイントとみずほポイントの双方が進呈されます。
また、一般的なクレジットカードでは日常利用のみが中心となるケースもありますが、みずほ楽天カードでは普段のお買い物に加えて楽天市場での利用時にもポイントを貯めやすい点が特長です。
年会費やポイントの使いやすさを重視する方にとって、比較検討しやすいクレジットカードといえるでしょう。
まとめ
2枚のクレジットカードを使い分ければ、ポイントが効率良く貯まる、特典やサービスの幅が広がる等のメリットがあります。磁気不良等でクレジットカードが使えないトラブルに備えられるのもメリットの一つです。
一方で、管理が十分でないと支払遅れが起きたり、紛失や盗難による不正利用に気付きにくくなったりする可能性があります。利用シーンに合わせて2枚のクレジットカードを上手に使い分けるとともに、管理しやすい仕組みを整え、計画的に利用しましょう。
監修者情報
内山貴博(うちやま たかひろ)
- 1級FP技能士・CFP
大学卒業後、証券会社の本社で社長室、証券業務部、企画グループで5年半勤務。その後FPとして独立。金融リテラシーが低く、資産運用に保守的と言われる日本人のお金に対する知識向上に寄与すべく、相談業務やセミナー、執筆等を行っている。
日本証券業協会主催「投資の日」イベントや金融庁主催シンポジウムで講師等を担当。
2018年に日本人の金融リテラシー向上のためのFPの役割について探求した論文を執筆。