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住宅ローンの事前審査とは?
必要書類と申し込む際のポイント

掲載日:2021年7月2日

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住宅を購入する際には、住宅ローンを利用する方が大半だと思いますが、実は事前に、金融機関の「審査」を受ける必要があることをご存知でしょうか?

審査には事前審査と本審査の2種類があり、事前審査を通過しないと本審査を受けることができません。人によっては、事前審査の仕組みを知らずに申し込んでしまい、本審査にたどり着けなかったというケースもあります。
みずほ銀行の住宅ローンでは新規お借入の場合、本審査のために事前審査は必要ありませんが、今回は事前審査がある場合に備えて、住宅ローンにおける事前審査の内容と申し込む際のポイントについて解説します。

1. 住宅ローンの事前審査とは?

住宅ローン審査における事前審査とは、住宅ローンに正式に申し込む前に、申込者の信用情報や返済能力等を最小限の情報から短期間で判断する審査のことです。物件の売買契約等を結ぶ前に申し込めるため、「住宅ローンを組めるかどうか」や「どのくらい借りることができるか」を契約前に確認することができます。

事前審査を申し込むタイミング

事前審査の申込は、購入する物件が決まった段階で行われるのが一般的です。審査には、物件価格や借入希望金額、返済期間、担保となる物件の情報等が必要になります。事前審査は申込者の収入や資産に対して、その物件を購入することに無理がないか、きちんと返済できるのか、といった申込者本人の信用や返済能力等に応じて判断されます。

また、事前審査を申し込む際には、金融機関が個人信用情報機関に照会して申込者の借入や返済の状況等を確認することや、住宅ローンの申込情報が個人信用情報機関に登録されることへの同意が求められます。

事前審査にかかる期間は、早ければ即日。遅くても1週間で結果が通知されます。

本審査との違い

事前審査に通過したとなれば、正式な住宅ローンの申込手続きに進むことができます。ここからが、本審査といわれるものです。本審査の際には、銀行や提携している保証会社が一緒になって、提出された書類に基づいて詳しく調査を行います。本審査では物件の担保評価や団体信用生命保険に加入できる健康状態であるかどうか等も確認されるので、ご自身の健康状態をチェックしておきましょう。より詳しく審査された結果、「事前審査は通ったけれど、本審査には通らなかった」というケースもあります。本審査に要する期間は、1週間から2週間程度を考えておくと良いでしょう。

具体的にどのような内容を審査される?

国土交通省が発表している「令和元年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」によると、90%以上の金融機関が以下の項目を重視しています。

  1. 1.完済時年齢
  2. 2.健康状態
  3. 3.担保評価
  4. 4.借入時年齢
  5. 5.年収
  6. 6.勤続年数
  7. 7.連帯保証
  8. 8.金融機関の営業エリア

このように金融機関は住宅ローンの融資を行う際には、「完済までの長期にわたってきちんと返済できるかどうか」や「万が一返済不能となった際に融資残高がきちんと回収できるかどうか」を審査していることが分かります。

2. 住宅ローンの事前審査に必要な書類

住宅ローンの事前審査に必要な書類

住宅ローンの事前審査では、金融機関所定の「事前審査申込書」の他、以下のような書類が必要となります。事前審査必要な書類は、金融機関によって異なることがあります。場合によっては公的機関に出向いて入手する必要もありますので、詳細を確認し、余裕をもって漏れのないように準備しておきましょう。

本人確認書類

運転免許証や健康保険証、パスポート等

収入証明書類

  1. 1.給与所得者の場合:前年分の源泉徴収票
  2. 2.自営業者および個人事業主の場合:過去3年分の確定申告書および付表の写し
  3. 3.法人代表者の場合:前3期分の決算報告書の写し

物件確認書類

購入しようとしている物件のパンフレット・チラシ・販売図面、物件概要書、価格表等の写し

また、自動車やカード等で他に借り入れているローンがある場合は、その契約内容やローン残高が分かる書類が必要となります。

合わせて読みたい

審査や契約時に必要な書類一覧はこちら

3. 住宅ローンの事前審査を申し込む際のポイント

スムーズに事前審査を通過するためにも、事前審査を申し込む際のポイントを押さえておきましょう。

ここで挙げるポイントは4点あります。

  • 複数の金融機関に申し込む
  • 信用情報に不安がある場合は事前に調べておく
  • 申告内容は正確に報告する
  • 他の借入がある場合はなるべく完済しておく

それぞれ解説していきます。

複数の金融機関に申し込む

金融機関はそれぞれ独自の審査基準を設けており、公表していませんので、もし審査に通らなかった場合であっても、その理由を教えてくれることはありません。例えば、「ある金融機関では審査に通らなかったけれど、別の金融機関では審査に通った」ということもあり得ます。ですので、事前審査に申し込む際には、3~4つくらいの金融機関に申し込んでおいても良いでしょう。もちろん、その分準備する書類は増えますが、一つの金融機関に申し込んで審査に落ちた場合、その後に他の金融機関で再度申込を行うという手間を考えると、まとめて申し込んでおく方がその後の本審査もスムーズに行うことができます。

信用情報に不安がある場合は事前に調べておく

住宅ローンの審査において、申込者の信用情報は必ず審査されます。過去に延滞を起こしている等、個人情報に問題がある場合は、審査に通るのはかなり難しいと思ってください。もしも、ご自身の信用情報に不安がある場合は、信用情報機関へ開示の請求を行いましょう。信用情報機関は、個人の信用情報を内容別に一定期間登録しています。開示の請求は本人でなければ行うことはできませんが、インターネットから簡単に申し込むことが可能です。開示の請求を行った結果、信用情報に事故情報が残っていることが分かった場合は、その情報が消えるまで、申込は避けた方が賢明でしょう。

申告内容は正確に報告する

最近では事前審査をインターネットで簡単に行うことができる金融機関も増えています。申込の際には自分の年収や勤務先の情報、勤務年数等を入力する必要がありますが、必ず正確な情報を申告しましょう。もしも申告内容と提出書類の内容に違いがあった場合は、確認が必要となり、その分審査の時間も長引いてしまいます。

他の借入がある場合はなるべく完済しておく

融資金額を決める際、金融機関は総返済負担率を重視します。総返済負担率とは、年収に占めるすべてのローンの年間合計返済額の割合です。もちろん、住宅ローンも含みます。他の借入が残っている場合は、どうしても総返済負担率が高くなってしまいますので、できる限り他の借入については、完済しておくことをおすすめします。ちなみに理想とする総返済負担率は、年収の20%以下といわれていますので、目安にしてみてください。

4. 自分に合った金融機関を見つけて住宅ローンを利用しよう

自分に合った金融機関を見つけて住宅ローンを利用しよう

事前審査の内容や申込の際のポイントを知っておくことで、自分に合った借入先(金融機関)を見るつけることにもつながります。住宅ローンは大きな金額を借り入れ、長期間に渡って返済していくものですから、自分に合った金融機関を見つけることも大切です。

また、住宅ローンの事前審査から本審査を経て、融資が実行されるまでは最低でも1ヵ月はかかります。もしも入居したい時期が決まっているのであれば、逆算して余裕を持った申込を行うように心がけましょう。さらに、審査において不安な要素がある場合には、それを取り除く等の対応も合わせて行っておくことも忘れないようにしてください。

みずほ銀行では一般的な事前審査の代わりにAI事前診断(ネット住宅ローン事前診断)を提供しています。最短1分で希望借入額の審査通過の可能性を診断できるので、ぜひご活用ください。

新井 智美さんの写真

新井 智美
(あらい ともみ)

CFP(R)認定者/一級ファイナンシャルプラン二ング技能士/DCプランナー/住宅ローンアドバイザー/証券外務員等の資格を保有し、コンサルタントとしての個人向け相談の他、資産運用等上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、年間100件以上の執筆・監修業務を手掛けている。

CFP(R)認定者/一級ファイナンシャルプラン二ング技能士/DCプランナー/住宅ローンアドバイザー/証券外務員等の資格を保有し、コンサルタントとしての個人向け相談の他、資産運用等上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、年間100件以上の執筆・監修業務を手掛けている。

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