ノンバンクとはどんな金融機関?銀行の違いと向いている人を分かりやすく解説
掲載日:2024年2月22日

ノンバンクは、銀行以外の金融機関のことです。具体的には、消費者金融や信販会社、クレジットカード会社等が該当します。
ノンバンクと銀行は、どちらも個人向けに貸付業務を行っていますが、それぞれ特徴が異なります。
本記事では、ノンバンクの種類や銀行との違いを解説します。お借入を検討中の方や、ノンバンクと銀行のどちらからお借り入れすれば良いか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
ノンバンクとは?
ノンバンクとは、銀行以外の金融機関の総称です。預金や為替業務を行わず、主に貸付業務を行う金融機関を一般的にノンバンクと呼びます。
ノンバンクに該当するのは、主に以下の金融機関です。
- 消費者金融
- 信販会社
- クレジットカード会社
消費者金融
消費者金融は、個人や法人に対して貸付を行う金融機関です。主に、利用限度額の範囲で繰り返しお借入ができる「カードローン」を提供しています。
財務局長または都道府県知事の登録を受けた貸金業者の一つで、「貸金業法」という法律に基づいて貸付を行っています。
消費者金融の特徴は、お申込からお借入までの日数が比較的短いことです。多くの消費者金融では、最短即日融資に対応しています。
また、ご契約が初めての方を対象に、一定期間の利息が0円になる無利息サービスを提供している消費者金融もあります。
信販会社
信販会社は、販売信用を主な業務とする会社です。
販売信用とは、消費者信用(消費者の信用にもとづく取引)の一つです。利用者に信用を供与して商品やサービスの代金を立て替え、後から利用者に請求する仕組みを指します。
信販会社が行っている主な業務は、以下の通りです。
- 商品代金を分割で支払うショッピングローン(個別信用購入あっせん)
- クレジットカード(包括信用購入あっせん)
- 各種ローン
- 銀行保証等
信販会社では、上記のように幅広いサービスを提供しています。
クレジットカード会社
クレジットカードを発行している会社です。クレジットカード会社では、手元に現金がなくても商品やサービスを購入できる「ショッピング機能」のほか、「キャッシング機能」も提供しています。キャッシング機能は、クレジットカードを利用してATMや振込等で現金を借りられるサービスです。
なお、多くの信販会社は、クレジットカード事業も行っています。そのため、クレジットカード会社と信販会社は一括りにされることもあります。
ノンバンクと銀行は何が違う?
ノンバンクと銀行のどちらからお借り入れしようか迷っている方もいるのではないでしょうか。ノンバンクと銀行には、主に以下の違いがあります。
項目 | ノンバンク | 銀行 |
---|---|---|
法律 |
貸金業法 |
銀行法 |
金利 |
高め |
低め |
借入までの時間 |
最短即日融資が可能 |
時間がかかる傾向がある |
それぞれ詳しく解説します。
法律の違い
銀行とノンバンクでは、適用される法律が異なります。銀行は「銀行法」、ノンバンクは「貸金業法」の対象です。
ノンバンクには貸金業法が適用されるため、「総量規制」の対象となります。総量規制とは、貸しすぎや借りすぎを防ぐ目的で、消費者金融や信販会社等の貸金業者に、申込者の年収の3分の1を超える貸付を原則として禁止する規制です。
そのため、消費者金融や信販会社のカードローン、クレジットカードのキャッシング等を利用する際、年収の3分の1を超えるお借入はできません。
一方、銀行法が適用される銀行は総量規制の対象外です。しかし、多くの銀行が過剰な貸付を防ぐために独自の規制を設けています。
金利の違い
銀行とノンバンクはどちらもカードローンを提供していますが、銀行の金利はノンバンクと比べると低めに設定されている傾向があります。
ノンバンクが提供するカードローンの上限金利は一般的に年18.0%程度であるのに対し、銀行カードローンの上限金利は一般的に年14.0%~15.0%程度です。
金利は、元本に対する利息の割合を示すもので、利息を求める際のもとになります。支払う利息の額に直接影響するため、借入先を決めるうえで重要となる項目の一つです。
金利以外の条件が同じ場合、金利が低い借入先を選べば、利息の額を抑えられます。ただし、カードローンの金利は「年2.0%~14.0%」というように幅をもたせて設定されており、実際の適用金利は審査によって利用者ごとに決まります。
なお、金利には法律(利息制限法・出資法)による上限があり、ノンバンクでも年20.0%を超える金利は設定されません。
借入までの時間の違い
ノンバンクは、銀行と比べてお申込からお借入までの時間が短い傾向があります。
ノンバンクが提供するカードローンでは、最短即日融資に対応しているところも多く、急な出費にも対応しやすいのが特徴です。
一方、銀行のカードローンは、ノンバンクと比べると審査に時間がかかる傾向があります。また、銀行によっては、申込先の銀行口座を持っていない場合、開設手続きが必要です。
なお、ノンバンクと銀行のどちらも、24時間いつでもお申し込みできるケースが多く、ご契約まで来店不要で手続きできます。
ノンバンクと銀行のカードローンどちらを選ぶ?

ノンバンクと銀行は、どちらもカードローンを提供しています。しかし、それぞれ特徴が異なるため、どちらが適しているのかは状況やお借入の目的によって異なります。
一般的にノンバンクのカードローンが向いている人、銀行のカードローンが向いている人を紹介するので、借入先を迷っている方はぜひ参考にしてください。
ノンバンクのカードローンが向いている人
消費者金融や信販会社等のノンバンクのカードローンは、以下のような方に向いています。
- 今すぐ借りたい方
- 少額を借りたい方
- 短期間で完済できる見込みがある方
ノンバンクは、お借入までの日数が比較的短く、最短即日融資も可能です。今すぐお借り入れしたい方は、ノンバンクの利用を検討すると良いでしょう。
ただし、銀行と比べると金利が高い傾向があるため、借入金額が大きい場合や借入期間が長期の場合、総返済額が大きくなる可能性があります。そのため、ノンバンクのカードローンは、少額を短期間で完済できる見込みのある方に適しています。
銀行のカードローンが向いている人
一方、以下のような方は、一般的に銀行のカードローンが向いています。
- なるべく返済負担を抑えたい方
- 借入金額が大きい方
- 長期の借入を検討している方
銀行は、ノンバンクと比べて金利が低めに設定されているため、少しでも返済負担を抑えたい方に適しています。
特に、借入金額が大きい場合や長期の借入を検討している場合は、なるべく金利が低い銀行のカードローンを選ぶことで、利息負担を抑えられる可能性があります。
カードローンを利用する際の注意点
カードローンは、仕組みを理解して上手に活用すれば、急な出費にも対応できる便利なサービスです。返済できない事態やトラブルを避けるためにも、以下の注意点をおさえておきましょう。
- 利息の仕組みを理解する
- 返済計画を立ててから利用する
- 違法な業者を利用しない
利息の仕組みを理解する
カードローンでお金を借りると、元金に加えて利息を返済する必要があります。利息とは、お金を借りる際の使用料として貸主に支払うお金です。
利息の額はそのまま総返済額に影響するため、仕組みを正しく理解したうえでお借り入れしましょう。計算式は以下の通りです。
利息額=利用残高×金利(年率)÷365日(うるう年は366日)×借入日数
上記のように、利息は1日ごとに利息が発生します。つまり、早く返済するほど利息額を抑えられる仕組みです。
手元資金に余裕があるときは、毎月の決められた返済に加えて追加で返済すれば、借入期間を短縮でき、返済負担を抑えられます。
返済計画を立ててから利用する
借りたお金を期日に遅れず返済するには、無理なく返済できるか、返済額はいくらか、いつまでに完済できるのか等をあらかじめ把握しておくことが重要です。
銀行やノンバンクは、利息額や返済回数等を試算できる「返済シミュレーション」を提供しています。お申し込みするかどうかにかかわらず誰でも利用できるため、返済計画を立てる際に役立てましょう。
違法な業者を利用しない
銀行やノンバンクは、銀行法・貸金業法にもとづいてカードローン事業を行っていますが、中には違法な業者も存在します。
金融庁は、違法業者による法律の上限を超えた金利での貸付や、過剰な取立て等の被害が起きていると注意喚起を行っています。
被害に遭わないために何よりも重要なのは、違法な業者を利用しないことです。お借入の際は、貸金業の登録を受けている業者かどうかを確認してからお申し込みしてください。また、金利が年20.0%を超えていないかどうかも確認しましょう。
みずほ銀行カードローンの金利は年2.0%~14.0%
みずほ銀行カードローンの金利は、年2.0%~14.0%です。負担を抑えてお借り入れしたい方にもご検討いただけます。みずほ銀行で住宅ローンをご契約の方は、さらに金利が年0.5%引き下げられます。
また、パソコンやスマートフォンで24時間お申し込みでき、ご契約まで来店の不要はありません。ご契約後、みずほダイレクトをご利用中のお客さまは、原則として24時間お借り入れでき、手数料もかかりません。また、ATMでもお借り入れいただけます(※1)。
お借入が可能かどうかを簡易的に診断できる「かんたん10秒診断」も提供しているので、ぜひご活用ください(※2)。
- ※1 みずほマイレージクラブに入会されており、月末時点にカードローンのお借入残高がある場合、イーネットATMの時間外手数料・利用手数料が月3回まで無料になります。
- ※2 お借入診断は、お借入を検討される際の目安であり、実際のお借入時の審査結果と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
まとめ
ノンバンクは、銀行以外の金融機関を指す言葉です。消費者金融や信販会社、クレジットカード会社等が該当します。
銀行とノンバンクは、どちらもカードローン等の個人向け融資商品を扱う金融機関です。ただし、適用される法律や金利、借入までの時間等に違いがあります。
それぞれの特徴を理解し、お借入の目的や状況に適した借入先を選びましょう。お借入の際は、無理のない返済計画を立ててからご利用ください。
カードローンのお申込は
こちら
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- *カードローンのお申込に際してはみずほ銀行およびみずほ銀行指定の保証会社である株式会社オリエントコーポレーション(以下オリコ)またはアイフル株式会社(以下アイフル)の審査があります。審査の結果によっては、ローンご利用のご希望に沿いかねる、またはご希望のご利用限度額をご選択されていても減額させていただく場合がありますので、ご了承ください。
- *カード種類は「キャッシュカード兼用型」となります。
- *「キャッシュカード兼用型」には自動貸越機能を付加させていただきます。
自動貸越機能についてはこちら - *みずほ銀行、オリコまたはアイフルより申込内容の確認のため、ご入力いただいた電話番号にお電話を差しあげる場合があります。申込時間により、ご連絡が翌日以降(土・日曜日、祝日の場合は翌営業日以降)になる場合があります。 なお、ご連絡がとれなかった場合は、お申込を取り下げさせていただく場合もあります。
- *お申込の時間等により、仮審査結果および必要書類登録用URLのご連絡が翌日以降(土・日曜日、祝日の場合は翌営業日以降)になる場合があります。
- *審査結果の最短当日回答は、みずほ銀行の口座をお持ちの方に限ります。
- *スマートフォンをご利用の場合、標準で設定されているブラウザをご使用のうえ、申込をお願いいたします。
- *インターネットでお申し込みいただく場合は、パソコンもしくは携帯電話のメールアドレスが必要です。メールアドレスをお持ちでない場合は以下の【みずほ銀行カードローン専用ダイヤル】にて電話でのお申込も可能です。
- *メールアドレスの誤入力等により、仮審査結果のご連絡がメールで届かない場合は、大変お手数ですが以下の【みずほ銀行カードローン専用ダイヤル】までお電話ください。審査結果や必要書類ご登録のご案内、ご契約内容等のご連絡はメールのみとなりますので、メールアドレスの登録内容を必ずご確認ください。
- *申込に必要な手続きをみずほ銀行からメールでご案内します。みずほ銀行のドメイン(@p.onet.orico.co.jp、@e-mail.mizuhobank.co.jp)からのメールを受信できるよう設定してください。
- *申込の際にフリーメールアドレスをご登録の場合、昨今、フリーメールサービス提供各社が、迷惑メールに関する対応の厳格化を進めているため、ご連絡メールが届かない可能性がございます。ご留意ください。
- *カードローン口座開設後、ご契約内容を通知いたします。
- *お客さまとのお取引の内容、状況等に応じて、過去にご確認させていただいた、お客さまの氏名・住所・生年月日や、お取引の目的等を、再度ご確認させていただく場合がございます。また、その際に各種書面等のご提示をお願いする場合がございます。
確認にご協力いただけない場合は、カードローンを含めるすべてのお取引が制限される可能性がございますのでご留意ください。 - *ご利用いただける方:
ご契約時の年齢が満20歳以上満66歳未満の方で、安定した収入があり、みずほ銀行指定の保証会社であるオリコまたはアイフルの保証を受けることができる方 - *「必要書類登録用URL」は、みずほ銀行委託先より送信いたしますのであらかじめご了承ください。
- *個人番号(マイナンバー)のお届けにご協力をお願いいたします。(任意)
法令に基づき、口座開設をされるお客さまへ個人番号のお届けをお願いしております。「個人番号(マイナンバー)お届けのお願い」をご確認のうえ、お届けにご協力いただけるお客さまは、「みずほ口座開設&手続きアプリ」にてお手続きをお願いします。
なお、すでに個人番号をお届けいただいているお客さまは、都度のお届けは不要です。
普通預金口座の開設におけるご注意事項
- *2021年1月18日 月曜日より、普通預金口座は通帳を発行しない「みずほe-口座」での開設となります。(詳しくはこちら)
- *口座開設後、「キャッシュカード」は「簡易書留」「転送不要」にてお送りします。
お受取に際し、以下の事項にご留意ください
- *マンションやアパート等の集合住宅にお住まいのお客さまへ
本人確認書類に部屋番号まで記載があることをご確認ください。本人確認書類に部屋番号まで記載がない場合は、記載のある本人確認書類をご用意のうえ、お申し込みください。
- *「転居・転送サービス」をご利用中のお客さまへ
「転送不要」の郵便物は、「転居・転送サービス」をご利用中の場合でも配達されません。転居されている場合は、現在お住まいの住所の記載がある本人確認書類をご用意のうえ、お申し込みください。
- *表札が出ていない場合、配達されないことがあります。
- *本人確認書類のお名前にある旧字体・異体字でお申し込みされた場合は、新字体のお名前での口座開設となりますので、あらかじめご了承ください。
- *本人確認書類はみずほ銀行が申込内容を確認した時点で有効なものに限ります。有効期限等にご注意ください。
- *年末年始・ゴールデンウィーク等、銀行休業日の関係で通常よりお手続きに日数を要する場合がありますのであらかじめご了承ください。
- *そのほかにもご利用にあたってのご注意事項があります。お申込の前に必ずご確認ください。
全国銀行協会の全国銀行個人信用情報センターにおいて、2019年3月29日より「貸付自粛制度」がスタートしました。
詳しくは貸付自粛制度のご案内よりご確認ください。
ギャンブル等依存症に関する注意事項や、対処に困った場合の相談窓口はこちらから
監修者情報

内山貴博
(うちやま・たかひろ)
大学卒業後、証券会社の本社で社長室、証券業務部、企画グループで5年半勤務。その後FPとして独立。金融リテラシーが低く、資産運用に保守的と言われる日本人のお金に対する知識向上に寄与すべく、相談業務やセミナー、執筆等を行っている。
日本証券業協会主催「投資の日」イベントや金融庁主催シンポジウムで講師等を担当。
2018年に日本人の金融リテラシー向上のためのFPの役割について探求した論文を執筆。
大学卒業後、証券会社の本社で社長室、証券業務部、企画グループで5年半勤務。その後FPとして独立。金融リテラシーが低く、資産運用に保守的と言われる日本人のお金に対する知識向上に寄与すべく、相談業務やセミナー、執筆等を行っている。
日本証券業協会主催「投資の日」イベントや金融庁主催シンポジウムで講師等を担当。
2018年に日本人の金融リテラシー向上のためのFPの役割について探求した論文を執筆。