グループ売掛債権流動化システムを開発~ビジネスモデル特許も出願
2004年4月21日
株式会社みずほコーポレート銀行
みずほコーポレート銀行は、お取引先及びその連結子会社を含めたグループ会社が保有する金銭債権を一括して流動化することを容易にするシステムを開発し、ビジネスモデル特許の出願をしました。
本システムは、みずほコーポレート銀行が、興銀システム開発と共同で開発したもので、MIZUHO-GRIPSと名づけました。GRIPSはグループ売掛債権統合買取システムの英訳GROUP RECEIVABLES INTEGRATED PURCHASING SYSTEMの頭文字を取ったものです。
2月に本システムを用いた流動化の第一号案件を大手素材メーカーグループとの間で導入済です。これまで、グループ子会社が保有する債権を一括で流動化する場合には、流動化対象債権の調整・分析などに数日かかっていましたが、本システムにより、登記データの作成から必要帳票の出力までが、即時に行えるようになりました。流動化実行会社も自社保有データを殆ど加工せず直接転送することにより流動化が実現できることで、大幅な事務省力化となります。これまで手続の煩雑さから躊躇していた連結子会社を多数保有する会社にとり、資産効率化に向けて新たな解決策を見出すことができましょう。
また、これまで、子会社単体では保有する債権の規模から流動化ができなかったような場合でも、一括流動化によりグループ子会社の債権を纏めることで、可能になる場合もでて参ります。債権が纏まり、債務者毎の分散度合いが高まると、債権の信用力が増し、流動化金額が増えることで、各子会社の資金効率もあがります。
みずほコーポレート銀行は、今後、本システムを活用したグループ売掛債権の流動化を拡大する方針です。