みずほ銀行の出資先「Bison Low Carbon Ventures Inc.」のカナダ・アルバータ州における二酸化炭素回収・貯留事業の小規模操業開始について~みずほ銀行によるトランジション領域での支援~
株式会社みずほ銀行(頭取:加藤 勝彦、以下「みずほ銀行」)が「トランジション出資枠」*1)を通じて出資しているBison Low Carbon Ventures Inc.(本社:カナダ・アルバータ州、以下「Bison」)は、二酸化炭素回収・貯留(Carbon Capture and Storage、以下「CCS」)事業「Meadowbrook CCSプロジェクト」(以下「本プロジェクト」)の小規模操業(以下「本操業」)を開始しました。
本操業は、日本企業が関与するCCS事業として、外部企業から回収した二酸化炭素の地中貯留を有償で実施する初の事例です。カナダ・アルバータ州が掲げる2050年カーボンニュートラルの達成への貢献が期待されるとともに、新産業の創出を通じた経済発展・雇用創出にも寄与します。
本件の特徴・意義
本プロジェクトの位置するアルバータ州は、石油・天然ガス資源に恵まれ工業が集積することから、二酸化炭素の排出が課題となっています。加えて、地層の適合性、規制の整備等の優位性から、世界有数のCCSハブ拠点として注目されており、2022年にCCSハブとしての適合性を評価するため、全25鉱区の調査鉱区入札が実施されました。Bison社はその内2鉱区を取得し、本プロジェクトは、その内の1鉱区で推進しているものです。本操業は、州内のDAC*2)プラントから二酸化炭素を回収・輸送し、Bison社の貯留サイトで地中に圧入を行うもので、全25鉱区の中で初めて二酸化炭素の地中への圧入を実現しました。
本操業は、アルバータ州におけるCCSハブの実現可能性を立証する重要なマイルストーンであり、今後二酸化炭素排出者に対し、実績のある貯留オプションを提供できるほか、それに伴う脱炭素プロジェクトへの投資意思決定のサポートにつながることが期待されています。
みずほ銀行は、2022年5月にGlobal CCS Instituteに加盟するなど、CO2排出削減が困難なセクター(hard-to-abate)におけるカーボンニュートラル達成にCCS技術・ビジネスモデルの確立が必須と考えています。本プロジェクトを通じ、CCSの社会実装を後押しするとともに、CCS技術知見・業界知見を一層向上させ、2050年のカーボンニュートラルに向け、お客さまの成長と企業価値向上に向けて挑戦を続けていきます。
- *1)トランジション出資枠
お客さまが実施するシード(技術の種)やアーリーステージ(初期段階)等の開発段階や創業段階にあるトランジション領域に関するプロジェクト等に対し、戦略的、且つ、機動的に投資するための株式出資枠。みずほ銀行産業調査部やみずほリサーチ&テクノロジーズを中心に、長年培ってきた〈みずほ〉のトランジション領域に関する産業知見や環境技術知見を最大限に活用し、戦略的な出資判断を行うと共に、機動性を確保したもの。 - *2)DAC
「Direct Air Capture」の略。大気中から直接二酸化炭素を回収する技術。
(2025年12月10日現在)