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個人事業主の頼れる味方「青色申告会」の活用術

掲載日:2018年12月10日財務資本戦略

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会計ソフトや書籍を活用したとしても、青色申告をはじめて行うときは不安になるかと思います。そのような悩みの解決方法の一つが地域の「青色申告会」を活用することです。本稿では、会費を払えば、何度でも気軽に青色申告のアドバイスを受けることができる「青色申告会」について説明します。

POINT

  • 全国各地の税務署ごとに開設
  • ていねいな個別指導で初心者でも安心
  • 税務だけでなく事業全体のサポートも

青色申告会とは

「青色申告会」とは、小規模事業者で組織される納税者団体のことで、全国各地の税務署ごとに組織されています。

「青色申告会」のメリットは何と言っても、個別で記帳相談や指導を受けられることと言えるでしょう。経費の分類や記帳の仕方、青色申告で複式簿記を行う際の仕訳や記帳、試算表の作成方法など、個々の状況にあわせて、初歩からわかりやすくアドバイスしてくれます。

相談に乗ってもらう際は、会計ソフトでつくったデータをUSBなどに入れて持参するのがよいでしょう。通常、年明けから動き始め、3~4回程度の指導を受けて確定申告書を完成させるという流れです。そして、問題点がなくなれば、青色申告会が申告書を代理提出してくれます。

どの地域の青色申告会も4月~12月は空いていて指導が受けやすく、1月~3月の確定申告時期に混雑するようです。地域によっては、混雑時の個別相談には事前予約が必要なところもあります。また、予約不要であっても、1時間以上の順番待ちとなることもあるそうなので、早めに相談するのがよいでしょう。

融資や共済・保険の紹介も

青色申告会がサポートしてくれるのは、税務面だけではありません。

青色会員およびその家族は、会員相互の助け合い制度である「青色共済」に加入できます。毎月1,000円で死亡・入院から火災まで総合的に補償され、さらに地震・天災が原因の場合も給付の対象になります。事業主が加入した場合は「諸会費」、専従者・従業員が加入した場合は「福利厚生費」として、掛金を必要経費として計上することができます。

ほかにも、傷害保険やがん保険などを取り扱っており、団体扱いとして、個人で契約するよりも安く契約できるケースがあります。

会費は地域によってそれぞれ

会費は地域によって異なり、年会費や入会金が数千円という地域から、1万円を超える地域もあります。会費は、全額必要経費(諸会費)に算入することが可能です。

また、会員向けのレクリエーションなどの企画もあります。会員同士でのつながりが生まれれば、交流を通じた、また別のメリットがあるといえるでしょう。

しかし、毎年行っているうちに青色申告に慣れてきて相談回数が減っていくと、会費を割高に感じるかもしれません。そのときは、ひとりでやっていけるようになったのだと退会を検討するのも一つの手でしょう。

  • *本コンテンツは弥生株式会社が運営するサイト「スモビバ!」(https://www.sumoviva.jp)内の記事「個人事業主の頼れる味方!青色申告会を活用しよう」(https://www.sumoviva.jp/trend-tips/20150707_331.html)を一部加筆・変更したものです。
    上記の個別の表現については、必ずしもみずほ銀行の見解を示すものではありません。

当初作成:2015年7月7日

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