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新型コロナウイルス~日本の自動車産業への影響~

掲載日:2020年4月3日海外関連情報

キービジュアル
  • 中国湖北省・武漢に端を発する新型コロナウイルスの感染拡大は、世界の自動車産業にまで影響を及ぼしています。
  • 湖北省における自動車メーカーのフル稼働時期が見通せない中、サプライチェーンの正常化の遅れや中国製部材の供給寸断により、日系自動車メーカーおよび部品メーカーは中国を始め世界の生産体制の見直しを余儀なくされる可能性があります。

中国国内の自動車生産/販売への打撃

湖北省には、中国大手国有自動車メーカーの東風汽車本社をはじめ、完成車メーカー22社、部品メーカー1,200社が立地し、広東省、吉林省、上海市に次ぎ中国国内第4位の自動車生産地です。また、中国で生産される乗用車への搭載部品は約16%が湖北省産です。

新型コロナウイルス感染が依然続く中、湖北省の完成車メーカーの工場は生産停止または稼働率を落として運営されており、正常化までしばらく時間を要する様相です。こうした状況が長引けば、部品・部材メーカーへ影響が波及し、さらには中国全土の自動車生産・販売に打撃を与える可能性が懸念されます。

日本の自動車産業への影響

中国自動車市場の拡大とともに、日米欧大手自動車部品メーカーの多くが中国での生産を強化してきた結果、中国は今やグローバルサプライチェーンの要衝の一つとなっています。このため、中国からの部品供給が滞れば、日本国内生産分についても代替供給先を模索する等、ビジネスモデルの再構築を強いられる可能性があります。

日本の自動車部品輸出・輸入金額に占める対中比率(出所:貿易統計)

<2019年対中輸入額>3,285億円
中国からの輸入:約30%

<2019年対中輸出額>6,853億円
中国向け輸出:約19%

中国国内の地域別乗用車販売台数と日系自動車工場(2019年)

中国国内の地域別乗用車販売台数と日系自動車工場(2019年)

* 各社ウェブサイトよりみずほ銀行にて作成

  • *本資料は、一時点または一定の条件の下の情報提供を目的として作成したものであり、本資料に含まれる情報の正確性、確実性あるいは完結性をみずほ銀行が表明するものではありません。

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