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朝礼を有意義にするには?目的や効果、活用方法をご紹介

掲載日:2019年6月3日人材戦略

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朝礼の目的や意義、期待する効果は、会社や店舗によって様々です。しかし、貴重な時間を使って朝礼を行うのですから、ダラダラと事務的にこなすのではなく、明確な目的や役割を持たせた方が有意義です。本稿では、朝礼の有効な活用方法や朝礼によって期待できる効果などについて解説します。

朝礼の目的と現状

一緒に働く従業員同士の連絡や共有事項の伝達、目標の進捗状況の確認などのために朝礼を行うことが一般的でしょうが、中には、大声をあげて従業員の士気を高めたり、ラジオ体操や上司の講話、担当者による持ち回りスピーチを行ったりするなど、企業や店舗によって朝礼のスタイルは様々です。
しかし、「古くからの慣習」として事務的に行われている朝礼に意味を見いだせず、なんとなく行っているというケースもあるのではないでしょうか。リーダーシップの発揮や情報のインプット、アウトプットの場として、本来ならば朝礼は大いに役立つと言われています。朝礼をする意味を今一度考えてみましょう。

朝礼を社員の育成につなげる

従業員全員が共通の認識をもち、一人ひとりが自覚をもって進めることで仕事の質がぐっとあがる可能性があります。
とはいえ、会社や店の目標をメールや社内報のようなもので形式的に伝えても、従業員はいまひとつ実感がわかないのではないでしょうか。部長や店長など組織のリーダーの思いを、直接相手の目を見て伝えることができる朝礼を行うことで、従業員のやる気、使命感が高まり、自発的な行動をうながすことができると言われています。5年後の会社や店の目標を達成するために、今日1日で自分は何をするべきなのか。朝礼は、そんな風に考えながら動ける人材の育成につなげていくと有効です。
ただ、朝礼を人材育成の場として機能させるには、ある程度の時間が必要になるでしょう。従業員から「朝礼をする意味はあるのか」「面倒くさい」という声があがるかもしれませんが、焦らずまずは1年通して少しずつやり方を見直していき、効果的な時間の使い方ができるようにしていきましょう。

朝礼は始業前・開店前に簡潔に行う

朝礼は始業前・開店前に行うのが良いでしょう。スピーチや、社訓を読みあげるなどをやらなければいけない、と考える必要はなく、業務をスムーズに行うための情報を共有する場として考えておきましょう。なぜならば、従業員とのコミュニケーションを図る中で、お客さまの情報を共有し、顔を合わせることで従業員の体調やモチベーションなどもわかるからです。お客さまに万が一でも失礼な態度をとってしまうと、たったひとつのその行動が会社や店の評判を落としかねません。
また、朝の忙しい始業前・開店前を利用して朝礼をしているので、いくらコミュニケーションを図るからと言っても、長くしゃべり続けないほうが良いでしょう。

朝礼が生み出す効果

朝礼が人材の育成に役立つことはすでに述べた通りですが、さらに使い方次第でその効果はあがると言われています。その具体例を見ていきましょう。

売上に対する意識の向上

モチベーションをあげることは大切ですが、漠然と「がんばれ」と言って精神論を説いても、売上はあがらないでしょう。そんなときは、朝礼で売上目標を数字にして伝えてみてはどうでしょうか。前日1日の売上金額、来客数、商品別売上数を示し、曜日や時間、天候などによってどの程度変わるか、そして、その数字をあげるにはどうしたらいいか、具体的なコツを教えるのです。
また、挨拶や報告、連絡といった仕事の基本を軽んじる従業員は、接客も手を抜く可能性があります。朝礼でしっかりと繰り返し、習慣化を促すことが大切です。

コミュニケーションの活性化

基本的には部長や店長がしきることの多い朝礼ですが、一部を課長やチームリーダーに任せることで、朝礼が従業員同士のコミュニケーションの場にもなり、課長やリーダーの責任感をさらに高めることも望めます。時にはテーマを与えて、担当者にも順番にスピーチをする機会を作っても良いでしょう。最初はとまどうかもしれませんが、これは簡潔に、相手にわかりやすく伝える訓練になります。スピーチを作成するために、自分で事前に調べ、考え、動かなくてはなりませんので、積極的に店の経営に関わろうという姿勢の醸成にも役立ちます。

目標の明確化

売上の数字報告と同時に、お客さまからいただいた声や、販促企画やキャンペーンの反響、競合他店の状況なども話に交えることで、従業員は自分の置かれた立場を客観的に知ることが可能になります。お客さまから褒められた時の心地よさ、自分のやった仕事が形となって認められたうれしさ、ライバルには負けられないというやる気が、働くエネルギーのもととなります。なかには、従業員同士で良い点を出し合ったり、感謝の言葉を伝えたりする場にしている事例もあるようです。そうした思いを全員がいる前で発表して共有することで、個人の喜びがチーム全体の喜びとなって大きな相乗効果が生まれるのです。従業員がチーム内での自分の役割を再認識し、さらに店に貢献するにはどうしたらいいか、1日の行動目標を明確にするのに効果的な方法と言えるでしょう。

仕事への準備

店舗の場合、開店時間が決まっているところがほとんどだと思われますが、朝の掃除が終わってそのままの流れで開店では、いきなりお客さまが来店されたときに、うまく対処できないのではないでしょうか。バタバタと商品の整理やレジの準備をしていたり、おしゃべりをしていたり、ダラダラとした態度を取っていたりしては、それだけで店の評価が下がってしまいます。よく老舗のデパートでは、開店時に従業員が入口に整列して迎えてくれますが、やはりぴりっとした空気が流れ、迎えられるお客さまにとっても気持ちのいいものです。朝礼は、一日の仕事の始まりの区切り。それまでに開店の準備をするという時間の目標にもなりますし、気持ちの面でオフからオンのけじめをつけるきっかけにもなります。一日の仕事にリズムとスピードをつくり、明るく元気に、前向きな気持ちで向かうために朝礼を活用しましょう。

朝礼の時間が取れない時はどうする

シフト制をとっている店舗の場合、開店前に全従業員が集まることができません。そんな時はバッグヤードに伝達事項を記録したメッセージを残しておき、それを見れば、必要な情報が共有できるような仕組みを作っておきましょう。出勤時は必ず「伝達事項を記録したノートを見る」など、約束事を決めておけばスムーズです。

本コンテンツは株式会社USENが運営するサイト「canaeru」(https://canaeru.usen.com/)内の記事「開店前の朝礼を有意義にする方法とは?」(https://canaeru.usen.com/diy/p113/)を一部加筆・変更したものです。
上記の個別の表現については、必ずしもみずほ銀行の見解を示すものではありません。

当初作成:2017年5月31日

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