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集客のカギとなるファサードとは

掲載日:2019年5月27日 事業戦略

キービジュアル

店の外観・外装はファサードと呼ばれ、集客の有無を左右する非常に重要なパートです。本稿では、集客効果が期待できるファサードについて説明します。

店のコンセプトを表現したデザイン

お客さまが店に訪れたとき、最初に目に入るものがファサードです。看板だけでなく、入口や正面から見える窓、また建物の色などもファサードになります。
飲食店であれば、料理の種類(イタリアンや中華など)に合わせて、その国の街並みがイメージできる世界観を表現したり、骨董品店であれば、ノスタルジックなイメージにデザインしたりなど、店のこだわりを外観でアピールするのがポイントと言われています。デザイン性と分かりやすさを兼ね備えることで、「本場の味にこだわった料理を楽しめそう」「珍しい骨とう品に出会えるかも」と、入店前からワクワクさせることが大切です。

カラー選びに注意

色は、人に大きな印象を与える要素となります。
例としていくつかあげてみます。

赤:注目、情熱的、暖かい、購買意欲、食欲増進、安っぽい、危険

青:リラックス効果、若々しい、清潔、誠実、クール、食欲減退効果

緑:安心感、リラックス効果、鎮静作用、やすらぎ、平和、自然的

黄:奇抜さ、開放感、明るさ、幼さ

ピンク:女性的、ロマンチック、優しい、華やか、繊細、不安定、弱い

白:清潔、純粋さ、冷たい、空虚、味気ない

黒:高級感、ゴージャスさ、力強さ、知的さ、不安、暗闇、恐怖

上記は一例ですが、店のコンセプトや与えたい印象をもとに、テーマカラーを決めてファサードに取り入れてみましょう。

ファサードで集客率と売り上げアップ

ファサードは店のコンセプトを分かりやすく外観に表したものです。
例えば、仕事の休憩時間にお昼を食べようとしている一人の男性がいるとします。その男性が気になる店を見つけたものの、外からでは何の料理を扱っているのか、カウンター席なのかテーブル席なのか、若い人が多いのか年配の人が多いのか分からない場合、男性はその店に入るでしょうか。「新規開拓だ」と前向きに入店を決める人もいるかもしれませんが、恐らくほとんどの人が他の店を探すことになるでしょう。
店の第一印象を決めるファサードが明確でないと、集客率が下落し、結果的に売上減にもつながってしまう可能性があります。集客率と売上があまり伸びないと悩んでいる場合には、ファサードを工夫してみるのも現状を打開する一つの手といえるでしょう。

集客効果が期待できるファサードとは

集客効果を得られるようにするには、お客さまが入りやすい状況を整えることが大切といえます。ではどのような状況が整っていれば、お客さまにとって入りやすいのでしょうか。
例えば、遠くから見ても目立つファサードであれば、「あのお店は何だろう」と通る人に興味を持ってもらいやすくなります。また、店の間口が狭いと入る際に躊躇してしまうかもしれませんが、間口が広いと安心感から比較的入店しやすくなります。外観が目立っていても、何屋さんかが明確でなければ、せっかくターゲットが現れても気付かずに素通りしてしまうかもしれないので、何を提供している店なのか、一目で分かるような工夫も大切です。飲食店であればメニューの看板、物販店であればセールの看板を置くなどの工夫をすると、素通りされにくくなるでしょう。

ファサードを改善する3つのポイント

次に、ファサードを改善するポイントを詳しく見ていきます。

ファサードにワンポイントを入れる

例えば、ファサードにワゴンを設置することは集客に効果的です。ワゴンを設置し、「本日のおすすめ」といったように日替わりでおすすめ商品を並べてみると、店の前を通った人に足を止めてもらえる可能性が高くなります。ワゴンを設置する際のポイントは、「日替わり」という点です。毎回同じ商品が並んでいるとお客さまが飽きてしまい足を止めなくなりますが、まめに中身が変わっていると「今日は何かな」と興味を持ってもらえやすくなります。日替わりは大変でも、なるべくこまめに入れ替えるようにしましょう。

照明を明るくする

店内だけでなく、店外の照明も明るいものに変更することが集客に効果的といわれています。店内の照明が明るいと販売している商品が明るく照らされるため、商品がより良く見えます。外が明るい時間帯は、店内の照明が明るくないと店内が目立たなくなるため注意が必要です。外が暗い時間帯は、商店街などの場合には道路の照明がかなり明るく、店が目立ちにくくなります。そのため、店をアピールするためにも入口部分に明るい照明を設置するなどの工夫をしてみるのも良いでしょう。

見やすい看板にする

離れていても店があることに気付いてもらえるかが重要です。そのため、店がどこにあるのか何の店なのか、ということを看板で的確に伝えることを心掛けましょう。
より多くの情報をお客さまに伝えようと、看板に情報を書き込みすぎているケースがありますが、文字が小さく見えにくくなってしまいます。看板は、より多くの情報を伝えるために設置するのではなく、シンプルに目的に合った情報のみに絞って設置した方が良いでしょう。

周辺環境、立地条件との兼ね合い

店舗のイメージや注目度だけを考えて外観を作るのは要注意です。その土地で親しまれる店作りを考えると、どういった客層が多い地域なのか、どのような店が周りにあるのかを考慮した上でファサードをイメージすることが不可欠となります。周囲に溶け込まない華美な外観や、ポイントとなるアイテムが実は通り道から見えにくいなどでは、返って悪印象を与えたり、無駄な出費で終ったりすることになります。周辺環境との調和や、店舗の立地条件を考えた店舗作りは実はとても重要なのです。周辺の建物や街の様子とマッチしながらも、他店舗や競合店舗と差別化が明確に図れる外装がベストです。
出店の構想段階で、実際に様々な店舗の外装を研究してみましょう。自分の好きな店のファサードに着目したり、出店してみたい街の既存の店をリサーチしたり、たくさんの店舗をヒントに、どこに惹かれたのか、逆にどこがイマイチだったのかなどを洗い出してみることをおすすめします。

本コンテンツは株式会社USENが運営するサイト「canaeru」(https://canaeru.usen.com/)内の記事「ファサードって何?集客のカギがここにある!?」(https://canaeru.usen.com/diy/p87/)を一部加筆・変更したものです。
上記の個別の表現については、必ずしもみずほ銀行の見解を示すものではありません。

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