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効果的なPOPの書き方を押さえる

掲載日:2019年4月1日 事業戦略

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飲食店や書店、ディスカウントストアで見かけることの多いPOP。POPを見ていたら、いつの間にか気になって購入・注文してしまう等の狙いがPOPにはあります。本稿では、販促ツールとしてのPOPの効果や書き方等について紹介します。

販促ツールとしての効果

POPによる販促効果が出やすいのは、定番商品よりも「新商品」や「おすすめメニュー」です。
定番商品にまでPOPを付けてしまうと、本来のアピールしたい「新商品」や「おすすめメニュー」が目立ちにくくなってしまうので、避けたほうが良いでしょう。

また、飲食店では店内だけでなく、通行客向けの「店外POP」も効果的と言われています。町の中華料理店でお馴染みの「冷やし中華はじめました」の貼り紙や「ランチタイムおかわり無料」「ハッピーアワー実施中」等と書かれた黒板やボード(POPスタンド)がその代表例です。
店内のPOPをいくら工夫しても、お客さまに入店して頂かなければ売り上げにはつながりません。まずは、通行客に対して「この店に入ってみよう」と思わせるために有効となる「店外POP」の導入から検討してみるのも一案です。

効果的なPOPの書き方

現在では、初心者でもプロ並みにPOPを仕上げられるPCソフトは沢山あります。あるいは、POPのデザイン制作を専門業者に発注することもできます。
しかし、より大きな効果を上げているのは「スタッフの手書きPOP」という店が、実は多いようです。これは、手書きのPOPのほうが親しみやすく、気持ちがダイレクトに伝わるからかもしれません。
それでは、手書きPOPの書き方のコツを紹介していきます。

目立つ色を選択する

POPは、パッと一瞬で目に飛び込んでくるような色選び・色使いがカギとなるため、下地となる紙の色は白や黄色、上に重ねる文字の色は黒や赤等が良いでしょう。
さらに最近では、下地を黒等のシックな色にし、白や銀のペンを使って文字を際立たせているPOPも多く見受けられます。
色を選ぶ際のポイントは、多くても2~3色程度に抑えることです。文字部分は多色を使えば使うほど、アピールしたい部分がぼやけてしまう可能性があります。また、飲食店のPOPの場合、色の選び方や合わせ方次第では食欲を減退させてしまう可能性もあるので、店内のイメージや雰囲気に合わせた色選びやデザインを心がけましょう。

「味」を出す

絵や文字に自信がないという人も、丁寧に書けばそれが一つの「味」となります。この「味」があるからこそ、目立つPOPになり得るのです。
また、手書きPOPでは、どのようなペンを使えばいいのか迷うことがあるかもしれません。そこでおすすめしたいのが「筆ペン」と「暖色系サインペン」です。達筆な人が使うものと敬遠されがちな筆ペンですが、根元まで押し付けながら書くようにすると線に絶妙な強弱や濃淡が生まれ、普通の油性マジックを使うよりも「味」のある文字になります。
そして「暖色系サインペン」は飲食店のPOPには欠かせないアイテムと言われています。暖色系と呼ばれる「赤」「オレンジ」「黄色」は、食欲をそそる色とされているためです。筆ペンで書いた文字に、暖色系サインペンを使ってラフに線を引いてみるのも良いかもしれません。

キャッチコピーはシンプルに

デザインのインパクトや文字の配置と同じくらい大切とされているのが、POPの内容です。とはいえ、内容を詰め込みすぎると読みにくくなり、逆効果となってしまう可能性もあるので注意が必要です。こだわりや思い入れがあるほど、POPの文言は長文になりがちです。しかし、本来、効果的なキャッチコピーとは、シンプルで分かりやすいものです。
キャッチコピーを考える時は、お客さまが商品やサービスを選ぶ際の決め手となる要素、例えば「美味しさ」「利便性」「限定性」「季節感」「人気(話題)性」等を意識しながら考えてみましょう。さらに、「○月の新商品」や「○食限定」等、数字を入れると具体性が増し、より効果的なキャッチコピーとなります。
そしてPOPを書く時のポイントは「キャッチコピーをいちばん目立つ場所に書く」ことと「必要最低限の商品名と価格は(小さく)明記する」ことです。ある程度余白を残した方が読みやすくなるので、POP全体のバランスを見ながら配分を決めましょう。

お客さまの目にとまりやすい場所にPOPを貼る

POPを貼る前に、お客さまの動線をシミュレーションしてみることも大切です。お客さまの目の高さと視野の範囲を確認してから貼る位置を決めましょう。その際、紙やボードのサイズ、文字量が適切かどうか、再度チェックすることをおすすめします。

紙とペンさえあれば誰でも書けるPOPは、低予算で売上アップを期待出来る費用対効果の高い販促ツールと言えるでしょう。同時にPOPは、店とお客さまとをつなぐ大切なコミュニケーションツールでもあります。そもそも店のメッセージがお客さまに届いているのか、また、お客さまはどのような言葉に反応するのかといった点を日頃から意識し、売り上げアップにつなげていきましょう。

  1. *本コンテンツは株式会社USENが運営するサイト「canaeru」(https://canaeru.usen.com/)内の記事「“売れる”!POPの書き方4点を押さえる」(https://canaeru.usen.com/diy/p247/)を一部加筆・変更したものです。
    上記の個別の表現については、必ずしもみずほ銀行の見解を示すものではありません。

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