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「目的店」と「機能店」では異なる効果的な集客術とは

掲載日:2019年2月12日 事業戦略

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店舗には、「目的店」「機能店」という分類があります。開業するにあたって、あなたのめざすお店はどちらなのかによって、お客さまへのアプローチ方法が大きく変わってきます。まずは、この違いで何を変えなければいけないのか理解することが大切です。

「目的」「機能」とは一体どういうこと

お店は大きく分けて「目的型」と「機能型」に分けられます。
「お腹が減っている」という理由で来店するようなお店が機能型の店舗で、ファストフード店等がこれに該当します。一方、目的があって訪れるお店、例えば名物料理やサービス等を目当てにその場所をめざして訪れるお店が目的型の店舗になります。

お店の立ち上げにあたっては、「両方の要素をカバーする」といった考えは持たずに、めざすべきお店の形を想像し、どちらにするのかを決めると良いでしょう。この部分が決まっていないと、誰をターゲットにして商売をすればいいのかが分からなくなるからです。

機能店で効果的な販促は?

機能型の場合、飲食店ならターゲットが「お店にこだわっていない人=決めていない人」となるので、クーポン券や無料券配布という販促活動によって集客へと繋げていくのも一つの手でしょう。また、「○○円!」や「冷やし中華はじめました!」等、人が目を引くフレーズを打ち出すのも効果的と言われています。また、小売なら目を引かせるためにセール品を用意する、ポップを作る等が効果的な集客方法のようです。

目的店はこだわりをアピール

目的店の場合は、味や景色、サービス等、そこに来る明確な目的が既にお客さま側にあります。この場合は割り引きよりも、こだわった味の提供や、世界観の演出等が効果的と言います。また、ホームページのデザインに趣向を凝らしたり、口コミが起こりやすい企画を実施したりする等、お店や強みをより魅力的にアピールすることでお客さまの心を惹きつけてみるのも良いですし、「知る人ぞ知る」というお店を目的にして、宣伝活動を一切しないという考え方もあるでしょう。とにかく明確なこだわりを持ち、他店との差別化を図ることが、目的型の店舗にとって重要なポイントの一つです。

機能店にとって立地は最重要

需要のある場所でお店を出さなければ集客が見込めないというのは、飲食店経営の基本です。特に機能店はこの影響が強いので、立地にはこだわりましょう。機能店に向いているのは、まずは駅前。ちょっとした時間の合間に軽食をとったり、待ち合わせをしたりする目的でふらっと来店する潜在的なお客さまが数多くいます。最近は会社員も節約の観点から、軽めのランチが取れるお店を選んだり、テイクアウトをしてオフィスで食べたりするケースが増えているようです。王道は、メインターゲットがファミリーや若者層の繁華街。レジャー施設、商業施設の中や近隣もリスクが低いと言われています。商店街も不特定多数の人が集まりますが、メインターゲットが中高年である場合は、実際に現地でニーズを確かめた方がいいでしょう。特に閉店したお店が目立つような古い商店街は要注意ですが、競合が少ないため、その地域に無い店なら繁盛する可能性もあります。

目的店は予約システム等を充実させお客さまが使いやすいように

目的店ともなれば予約からの来店も増えます。これまではお客さまからの予約は電話で受け付け、ノートにペンで記入するといった形が普通でしたが、お店が忙しくて電話が繋がりにくい、営業時間外だったということもよくあります。しかし、これではせっかくのお客さまを逃してしまいます。このような事態を回避するために、クラウド型予約管理システムを利用してみるのも一つの手です。

24時間受け付けられるのが最大の特徴で、お客さまはウェブサイト上でいつでも簡単に予約を取ることができます。また、お店にとっても、機会損失の防止や業務効率化といった利点があります。しかし、予約の取り消しもインターネット上で出来るため、キャンセルを気軽にされてしまうという点に留意しなくてはいけません。事前にキャンセルの手続きをしてくれるのであればまだしも、当日の「ドタキャン」や、時間になっても来店しない「バックレ」も珍しくないようです。
このようにデメリットも多少ありますが、予約管理システムには単なる予約管理機能だけでなく、顧客データを蓄積して分析する機能等もあり、総合的に見ると導入のメリットは大きいと言えそうです。提供している会社によって内容は少しずつ異なりますが、例えば、予約を受ける毎に自動で顧客台帳を作成してくれる機能を使えば、来店回数、年齢や性別といったデータ、客単価、人気のメニューがひと目で分かります。業務がはかどり、他の顧客サービスをする余裕も生まれてくるでしょう。

「目的店」と「機能店」について簡単に紹介をしましたが、いかがでしょうか。お店を開業するにあたり、コンセプトの明確化は非常に重要だと言われています。これから開業する人、もしくは開業したけれど集客に悩んでいる人など、今一度自分のお店をどのようなお店にしたいのか、考えてみるのも良いかもしれません。

  • *本コンテンツは株式会社USENが運営するサイト「canaeru」(https://canaeru.usen.com/)内の記事「お店の種類は目的店 or 機能店。儲け方が違う2種類を徹底解剖」(https://canaeru.usen.com/diy/p5/)を一部加筆・変更したものです。
    上記の個別の表現については、必ずしもみずほ銀行の見解を示すものではありません。

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