介護業界の動向
掲載日:2019年12月5日業界動向
- 高齢化に伴う医療・介護需要は増加傾向にあります。
- 恒常的な介護人員の不足は業界全体の問題であり、「2040年問題」を控え人員問題は更に深刻化しています。
- M&Aによる業界再編は進行中であり、大手異業種企業による参入・撤退も多く見られます。
介護業界の外部環境
政策のターゲットは「2025年問題」から「2040年問題」へ
- 「2025年問題」
団塊の世代がすべて75歳以上の後期高齢者となる→医療・介護需要は増加見込 - 「2040年問題」
高齢者人口の伸びは鈍化するも、生産年齢人口が急激に減少する見通し→支え手不足は深刻化
出所:
総務省「国税調査」「人口推計」
国立社会保障・人口問題研究所
「日本の将来推計人口平成29年推計」
介護人員の不足は深刻、業界の最大課題
- 介護員数は増加も人材不足により介護施設の1割は利用者の受入制限している状況
- 外国人人材の活用は、環境整備が進行するも事業者にかかるコストが課題
M&Aによる業界再編が進行中
- 2000年以降、電力、保険、警備等大手異業種企業が介護業界に参入*
しかし近年、事業環境の厳しさ等から撤退の動きも
- (*関西電力2017年4月、SOMPOホールディングス2015年10月、ALSOK2016年4月など)
M&Aに係る売り手の動機・買い手の狙い(例)
【売り手の動機】
事業環境の変化による撤退(大手異業種企業による売却)
- 競争の激化
- コンプライアンス対応の負担
オーナー企業における事業承継課題の解決、投資資金の回収
- 後継者問題の解消を企図した企業売却
- 創業者利益の獲得を企図した企業売却
【買い手の狙い】
経営リソースの拡充
- 人材不足への対応として従業員の確保とエリア内のサービス拡充
- 対象エリアの拡大を企図
業容の拡大
- 在宅系、施設系、地域密着系(*)のサービス種類の拡大
(参考) 介護業界におけるサービスの種類
在宅系 | |
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自宅で暮らす利用者向け(訪問、通所、短期入所等) | |
施設系 | |
施設に入所する利用者向け(特養、老健等) | |
地域密着系 | |
独居高齢者への対応(夜間対応型、小規模多機能型等) | |
在宅系 | 自宅で暮らす利用者向け(訪問、通所、短期入所等) |
施設系 | 施設に入所する利用者向け(特養、老健等) |
地域密着系 | 独居高齢者への対応(夜間対応型、小規模多機能型等) |
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当初作成:2019年11月