主要都市の地価は96%の地区で上昇基調
~平成30年第3四半期は、新宿、那覇で上昇幅拡大~
掲載日:2018年12月3日行政関連情報
主要都市の高度利用地等(全国100地区)における平成30年7月1日~平成30年10月1日の地価動向を調査した地価LOOKレポートによれば、主要都市の地価は、全体として緩やかな上昇基調が継続しています(上昇地区数は前期95地区に対し、今期96地区)。
- 上昇地区数の割合が3期連続して9割を上回る。ただし、緩やかな上昇(0~3%の上昇)の地区が大半。
- 住宅系3地区(品川、豊洲、立川)で横ばいから緩やかな上昇に転じた。
- 商業系3地区(新宿三丁目、歌舞伎町、沖縄県庁前)で上昇幅が拡大し、比較的高い上昇(3~6%の上昇)となった。
- 商業系1地区(銀座中央)・住宅系1地区(大濠(福岡市中央区))で緩やかな上昇から横ばいとなった。
1. 上昇の主な要因
下記要因により、オフィス、店舗、ホテル、マンションなどに対する投資が引き続き堅調です。
- 空室率の低下、賃料の上昇等好調なオフィス市況
- 再開発事業の進展による魅力的な空間・賑わいの創出
- 訪日観光客の増加に対応した旺盛な店舗、ホテル需要
- 利便性の高い地域等での堅調なマンション需要
2. 比較的高い上昇を示した地区
以下の15地区で3~6%の上昇がありました。
(札幌市)駅前通
(東京都)新宿三丁目、歌舞伎町、渋谷
(横浜市)横浜駅西口
(名古屋市)太閤口、伏見、金山
(大阪市)心斎橋、なんば、福島
(神戸市)三宮駅前
(福岡市)博多駅周辺
(熊本市)下通周辺
(那覇市)県庁前
3. 前期から変化した地区
- 横ばいから上昇(0%→0~3%)
(東京都)品川、豊洲、立川 - 上昇幅が拡大(0~3%→3~6%)
(東京都)新宿三丁目、歌舞伎町
(那覇市)県庁前 - 上昇幅が縮小(3~6%→0~3%)
(東京都)表参道 - 上昇から横ばい(0~3%→0%)
(東京都)銀座中央
(福岡市)大濠
*地価LOOKレポート(主要都市の高度利用地地価動向報告)とは
国土交通省が、主要都市の高度利用地等を対象に、四半期ごとの地価動向を調査し、先行的な地価動向を明らかにするものです。調査対象は全国100地区で、内訳は以下のとおりです。
■東京圏:43地区 ■大阪圏:25地区 ■名古屋圏:9地区 ■地方圏:23地区
調査結果の詳細は、国土交通省HP 土地・建設産業局のページ 地価LOOKレポートにて公開しています。
(http://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_fr4_000045.html)
■上昇・横ばいの地区数の割合の推移
出典元:国土交通省ウェブサイト(http://www.mlit.go.jp/index.html)
(http://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo04_hh_000155.html)を加工して作成
当初作成:2018年11月16日