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スタートアップにおけるエンジニア採用の課題は?成功のポイントや採用手法も解説

掲載日:2025年年9月29日採用課題

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近年、エンジニアの需要が大幅に高まり、その結果として人材不足が深刻化しています。知名度や資金面等に制約があるスタートアップにとって、優秀なエンジニアの確保は事業の成長に大きく影響する重要な経営課題の一つです。

本記事では、スタートアップがエンジニア採用で直面しやすい課題や、採用を成功させるためのポイントを解説します。エンジニア採用の主な手法についても併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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エンジニア不足の現状

デジタル化の加速、AI等の新しい技術の登場、情報セキュリティに対するニーズの高まりから、IT人材の需要は今後も高まることが予想されます。

しかし、少子高齢化による労働力不足等が続く中で、IT人材不足は深刻化しており、企業にとっては厳しい状況が続いています。

厚生労働省によると、2025年5月のIT専門職(情報処理・通信技術者)の有効求人倍率は1.69倍であり、全職業平均の1.16倍を上回りました*1

IT人材確保の競争は激しさを増しており、特にスタートアップでは、優秀な人材の獲得に課題を抱えるケースが少なくありません。

スタートアップがエンジニア採用で直面しやすい課題

スタートアップがエンジニアを採用する際に直面しやすい課題として、主に以下の3つが挙げられます。

  • 求人情報に注目されにくい
  • 採用リソースが不足している
  • 待遇面が大手企業に比べて弱い

求人情報に注目されにくい

スタートアップは大手企業と比べて知名度やブランド力に欠け、求職者からの認知度も一般的に低い傾向にあります。そのため、求人を出しても他の情報に埋もれて目に留まりにくく、見つけてもらえないケースも少なくありません。

特にエンジニア人材の需要は高く、選択肢も豊富なため、知名度の低い企業の情報には興味を持たれにくい傾向があります。

その結果、応募者数が少なくなり、採用活動に時間がかかるほか、多様なスキルや経験を持つエンジニアを確保しにくくなる可能性があります。

採用リソースが不足している

スタートアップは少人数で事業を進めることが多く、採用専任の人材がいない場合や、他の業務を兼任しながら採用活動を担当することも少なくありません。

そのため、採用活動にかけられる時間や労力を十分に確保できず、対応が遅れたり、採用の質が低下したりする可能性があります。

また、創業期のスタートアップでは、採用プロセスや面接評価の基準等、採用に関するノウハウが十分に整っていない場合もあり、採用活動が非効率になる傾向があります。

さらに、限られた予算の中で採用活動を進める必要があるため、企業認知の拡大や応募者の確保等にも工夫が求められます。

待遇面が大手企業に比べて弱い

スタートアップは、大手企業と同水準の待遇を提示できず、採用競争で苦戦する傾向があります。具体例として、提示できる年収が市場相場よりも低いケースや、福利厚生が十分に整備されていないケース等が挙げられます。

エンジニアをはじめとする市場価値の高い職種では、待遇面も転職先選びの重要な判断基準となるため、魅力的な待遇を提示できなければ、優秀な人材を確保するのが難しくなるでしょう。

スタートアップがエンジニア採用を成功させるためのポイント

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限られたリソースの中で、優秀なエンジニアを採用するのは簡単ではありません。以下のポイントを意識して、採用活動を効果的に進めましょう。

  • 採用プロセスや選考基準を明確化する
  • ミッションやビジョンを明確に伝える
  • 裁量のある環境やスキルアップの機会をアピールする
  • リモートワーク等の柔軟な働き方をアピールする

採用プロセスや選考基準を明確化する

スタートアップは採用活動に充てられるリソースが限られていることが多く、選考に時間がかかったり、入社後にミスマッチが生じたりする可能性があります。採用活動を効率的に進め、本業に注力するためには、採用プロセスや選考基準を明確化することが重要です。

まずは、どのような人材が必要なのかを明確にして、面接担当者によって評価にばらつきが出ないように、選考方法や評価項目を設定しましょう。また、公正な採用を行うためにも、客観的な基準に基づいた採用体制を整えることが求められます。

ミッションやビジョンを明確に伝える

スタートアップの採用活動では、自社のミッションやビジョンを明確に伝え、共感を得ることが重要です。スタートアップへの就職・転職希望者は、事業の目的や社会的意義、経営者の理念等を評価する傾向があり、応募動機に大きく影響するためです。

ミッションやビジョンが共有されていれば、より企業文化にマッチした人材を確保しやすくなり、定着率の向上や組織の成長にもつながります。

裁量のある環境やスキルアップの機会をアピールする

スタートアップでは、従業員一人ひとりの考えが事業に反映されやすく、事業の成長や社会への貢献を実感しやすい傾向があります。また、任される業務の幅が広く、多様な経験を積めるため、成長機会を得やすい点も特徴です。

こうした裁量の大きさやスキルアップの機会をしっかりアピールすれば、やりがいや成長を重視するエンジニアから選ばれやすくなり、優秀な人材の確保が期待できます。

リモートワーク等の柔軟な働き方をアピールする

スタートアップは組織の規模が比較的小さく、意思決定が迅速であるため、柔軟に働ける環境を整えやすい特徴があります。

フルリモートやフレックスタイム制、副業の許可、育児との両立支援等の柔軟な働き方を導入することで、スタートアップならではの魅力としてアピールできます。

また、柔軟な働き方への対応は、多様な人材の確保や定着率の向上にもつながる重要な要素です。

スタートアップにおけるエンジニア採用の手法

スタートアップが優秀なエンジニアを確保するためには、自社の状況に合った採用手法を適切に活用することが求められます。以下では、スタートアップがエンジニア採用で活用しやすい代表的な手法を解説します。

  • スタートアップに特化した求人媒体
  • リファラル採用
  • ダイレクトリクルーティング
  • 人材紹介サービス

スタートアップに特化した求人媒体

スタートアップに特化した求人媒体は、スタートアップの特性を理解し、成長志向のある人材が集まりやすいため、効率的な採用活動が期待できます。特に、採用活動に割けるリソースが限られている創業期のスタートアップにとって、有効な選択肢の一つです。

一方で、特化型媒体の特性上、似たような規模や職種の求人広告が集中しやすく、差別化が難しい傾向があります。

リファラル採用

リファラル採用とは、自社の従業員から友人や親族、元同僚などを紹介してもらい、採用する手法です。求人広告の掲載費用や人材紹介会社に支払う手数料等がかからないため、採用のコストを抑えられます。

また、従業員が業務内容や職場環境、社風等を理解したうえで適した人材を紹介するため、採用後のミスマッチが起きにくい点も特徴の一つです。

一方で、紹介できる人材が限られるため、応募者が思うように集まらず、採用スピードの低下につながる可能性があります。

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングとは、従来のように求人広告を掲載して応募を待つ手法とは異なり、企業が求職者に直接アプローチして採用する手法です。

具体的な手段として、SNSを用いた「ソーシャルリクルーティング」やスカウト型サービスを利用する方法等があります。

ダイレクトリクルーティングのメリットは、求めるスキルや経験にマッチした人材に効率良くアプローチできる点に加え、自社を認知していない求職者や転職潜在層にもアプローチできる点です。

ただし、企業が自ら必要な人材を探してアプローチする必要があるため、採用活動にかかる工数や負担が大きくなる傾向があります。

人材紹介サービス

人材紹介サービスは、採用活動に慣れていないスタートアップや、早急に人材を確保したい場合に有効な手法です。求めるスキルや経験にマッチした人材を的確に紹介してもらえるため、即戦力となる人材を確保しやすいメリットがあります。

また、候補者探しや書類選考にかかる手間を削減できるほか、候補者とのやりとり等を代行してもらえるため、採用活動にかかる時間を短縮できます。

エンジニア採用に課題を抱えるスタートアップは外部人材の活用も検討を

採用活動にかかる時間やコストが負担となっている場合や、早期に即戦力を必要とする場合は、外部人材の活用も検討しましょう。

採用競争が激しく、優秀な人材の確保が難しくなっている中、採用が順調に進まず、プロジェクトの進行に影響が出るケースも少なくありません。

専門的なスキルや経験を持つ外部のエンジニアに必要な業務を依頼すれば、採用活動のコストや負担を軽減しながら事業の成長をめざすことができます。急成長をめざすスタートアップにとって効果的な手法の一つといえるでしょう。

外部人材を活用する方法には、主にクラウドソーシングサービスや人材紹介サービス等があります。

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また、みずほ銀行では、スタートアップ企業を支援する会員制サービス「M’s Salon」や創業期特典もご用意しています。多角的なサポートを希望される方は、ぜひみずほ銀行の法人口座の開設をご検討ください。

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まとめ

IT人材の不足が深刻化する中で、エンジニア獲得の競争が激化しています。

スタートアップは一般的に規模が小さく、リソースが限られていることから、求人を出しても求職者に見つけてもらえない、あるいは待遇面で他社と比較されて選ばれにくくなるなどの課題が生じやすい傾向があります。

自社の課題を把握したうえで、求める人物像や選考基準等を明確にし、自社に合った手法で採用活動を実施することが重要です。

また、正規雇用が難しい場合は、外部委託も選択肢の一つとして検討しましょう。外部人材を活用すれば、採用費用の削減にもつながります。

みずほ銀行では法人口座をお持ちのお客さま向けに、人材課題を解決する様々なサービスをご用意しているため、ぜひご活用ください。

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監修者

水谷 哲也

水谷 哲也

  • 中小企業診断士
  • ITコーディネータ・インストラクター
  • アプリケーション・エンジニア
  • 販売士1級&登録講師

水谷IT支援事務所・代表。大阪府よろず支援拠点、三重県産業支援センター、商工会議所などで経営、ITを中心に累計7,000件以上の経営相談を行う。著作:「バグは本当に虫だった」(ペンコム・インプレス)、「インターネット情報収集術」(秀和システム)、電子書籍「誰も教えてくれなかった中小企業のメール活用術」(インプレスR&D)など。また、「アスキービジネス」、「エコノミスト」、「仕事とパソコン」などに連載。

HP:https://www.mizutani-its.com/

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