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企業の安定経営につながる売掛金の回収術

掲載日:2019年1月21日財務資本戦略

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資金繰りの悪化は、健全な企業経営の妨げになりかねません。この資金繰りを左右する要因の一つに「売掛金」が挙げられます。本稿では、経営における売掛金の重要性を解説し、未回収が生じないようにするための対策などについて説明します。

全ての売掛金を「資産」と捉えるとリスクを負いかねない

会計において売掛金は資産に分類されます。しかし売掛金の実態は、一言でいえば「ツケ」です。毎回、期日通りに支払ってくれる取引相手もいれば、そうではない相手先もいるでしょう。未回収のリスクがあるという意味では、両者を同列に資産扱いすることで、実態とは大きくかけはなれてしまう恐れが出てきます。

売掛金(ツケ)の回収は、安定的な企業経営を続けるうえで大切な工程の一つです。ビジネスは、商品やサービスを提供して終わりではなく、売掛金までしっかり回収出来て初めて一連の取引が完了します。手元のキャッシュフローが少ないにも関わらず、全ての売掛金が確実に回収できる資産と捉えると、会社は大きなリスクを負いかねません。

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売掛金による取引は相手の信用状態の見極めが大切

ビジネスでは、「信用」が大事とよく言われますが、売掛金は、その信用を形にしたものの一つです。だからこそ、売掛金の未回収などで資金繰りを悪化させないためにも、取引先の財務状況や支払能力などの信用状態をしっかり見極めることが大切になってきます。取引先の信用状態やビジネスの状況によっては、売掛金を発生させないような取引形態に変更する努力も必要でしょう。例えば新規顧客であれば、初回のみ前払いにしてもらったり、半金だけ先に振り込んでもらったりするなど、回収出来ない恐れのある取引相手には掛けでは売らない、という意識を時には持つことも大切になってくるでしょう。

それでも未払いが発生した時には

売掛金の未払いは、十分に注意していたとしても往々にして発生してしまうものです。売掛金の未払いにもいくつかのパターンがあり、それぞれに応じた対策を講じることが大切です。以下に、代表的な3パターンを紹介します。

  1. 取引先の担当者による入金の失念
    担当者の入金忘れは、意外によくあるケースのようです。こちらから先方に事前に連絡するなど、相手に入金期日について注意を喚起することも効果的です。
  2. 価格引下の要求
    商品やサービスに不備があるという理由で支払いを拒まれたり、値下げを要求されたりするようなケースもあるようです。その際にはそもそも相手の指摘が正当であるかどうか、よく確認する必要があります。落ち着いて状況を見据えたうえで、もし、取引先の指摘の通りであったのであれば、そこから改めて支払いの交渉をする方がリスクの低減につながります。
  3. 取引先が支払いできない場合
    取引先の支払い能力に起因するケースが一番悩ましいと言えるでしょう。新規顧客か既存顧客か、取引期間が浅いか長いか、商品代金が用意できないのは短期か長期かなどによっても、対応は変わってきます。中には支払う意思がない取引先もいるかもしれません。いずれにせよ、売掛金を回収するためには、きちんとした話し合いの場を設けることが肝心です。状況によっては法的手段の活用も視野に入れたほうが良いでしょう。
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安定経営に向け、売掛金の回収方法にも目配りを

企業を経営するにあたって、新規の取引先の入金時期や信用状態なども含め、どうすれば売掛金の未回収が生じないか、常に注意しながら事業を進めていくことが、経営の健全化に寄与するものとなるでしょう。財務基盤の安定を図る意味でも、顧客や未回収の発生原因ごとに適切な対応を取るようにしましょう。

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  • *上記の個別の表現については、必ずしもみずほ銀行の見解を示すものではありません。
    (記事提供元:株式会社ZUU)

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