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掲載日:2018年5月30日

海外関連情報

中国新エネ車規制導入にともなう日系企業への影響

キービジュアル

  • 中国において、2019年より新エネルギー車(New Energy Vehicle: NEV)規制導入が決定されており、日系完成車メーカーはもとより、自動車部品サプライヤーへの影響も少なくないものと推察されます。
  • 基幹部品の変化にともない、サプライヤーの業態変更やサプライチェーンの見直し等、事業環境変化への対応が求められそうです。

中国自動車市場の概要(新車販売台数:万台)

2001年237万台 2002年325万台 2003年439万台 2004年507万台 2005年516万台 2006年722万台 2007年878万台 2008年938万台 2009年1,364万台 2010年1,806万台 2011年1,850万台 2012年1,930万台 2013年2,198万台 2014年2,349万台 2015年2,459万台 2016年2,803万台 2009年から2016年は販売台数世界首位

  • 出所:中国汽車工業協会資料よりみずほ銀行にて作成

2018年から統一管理がされるエコカー規制(CAFCとNEV)

①CAFC(*1)規制

(*1)Corporate Average Fuel Consumption

  • 乗用車メーカーに燃費目標を求めるもの
    2019年:6.0l㍑あたり100km
    2020年:5.0l㍑あたり100km
  • 日系各社は達成できる可能性大

なお、NEV規制において、NEVとは電気自動車(NEV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)をさす

②NEV規制

  • 自動車生産・輸入台数(3万台以上企業)の一定割合はNEVを生産する義務
    2019年:10%
    2020年:12%
  • 不足の場合、他社からクレジットの購入、2019年度の未達成分を2020年度に繰越可能

NEV規制により想定される日系企業への事業環境変化の伝播

  • ゲームのルールの変化=生きのこるための戦略転換
  • NEVへの急速なシフト=新しい技術による競争

矢印

市場にもたらす変化
NEVの増加 新興プレイヤーの台頭
既存プレイヤーの再編
NEV関連市場の形成

矢印

完成車メーカーにもたらす変化
強制的なNEV生産 開発リソース配分の見直し 提携戦略の見直し

矢印

サプライチェーンにもたらす変化
基幹部品の変化
(電池、モーター等)
供給・開発体制の見直し 新興プレイヤーとの取引
(電器メーカー、IT等)
  • *本資料は2017年12月18日時点の法令等に基づき作成していますが、今後の法令改正等により変更となることがあります。

当初作成:2017年12月

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