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掲載日:2019年9月9日

業界動向

システム開発業界の動向

キービジュアル

  • システム開発業界はIoTやAI、ビッグデータ等の活用が進み、業界として中長期的に緩やかな拡大傾向であるものの、低成長な国内経済や厳しい事業環境、クラウド化の進展による案件単価の低下が懸念されています。
  • システム開発人員は慢性的に不足しており、人員の流出や人件費高騰が大きな課題となっています。
  • 更なる成長戦略実現を目指して大手企業等とのアライアンスを締結する事例も増加傾向となっています。

システム開発業界の外部環境

国内情報サービス市場の動向

  • ユーザー企業のIT投資意欲が高まり、制度・インフラ整備に伴う需要はある一方、クラウド化の進展により事業構造が変化しています(競争激化による単価下落、多重下請構造の崩壊等)。

各産業におけるIoTへの取り組みが進展

  • あらゆる産業にとってIoTの重要性は高まっており、IoTへの対応力が今後問われてきます。
  • 各産業・企業特有の課題に対する為、業務ノウハウやコンサルティング能力、ソリューションラインアップが求められます。

人員の不足及び人材流出への対処が急務

  • システム開発における人員は慢性的に不足しています。
  • 各社優秀な人材を獲得する為に引き抜きも多く、賃金上昇や福利厚生の拡充により人員流出を抑制する企業が増加しています。

大手企業による事業領域拡大、異業種による内製化の動き

  • 大手企業による人員拡大を企図したM&Aが増加しています。
  • 異業種によるデジタルイノベーションの実現に向けたIT企業との協業も見受けられます(直近事例:ファーストリテイリング×Accenture)。

M&Aに係る売り手の動機・買い手の狙い(例)

【売り手の動機】
大手とのアライアンス締結による事業規模拡大を加速

  • 大手企業とアライアンスを組むことで、大手企業が保有する資源や信用力を獲得し、従業員の雇用の確保や事業規模拡大を企図

後継者問題の解消、創業者利益の獲得

  • 後継者不在による事業承継として売却
  • 創業者利益の獲得を目的とした早期売却

【買い手の狙い】
人材確保、技術や機能の補完

  • 高い技術を持った技術者やプロジェクト管理者等を一括で獲得
  • 自社にない技術や機能を保管し事業領域の拡大

業務内製化、販路拡大

  • 外注していた業務を内製化することで利益率を改善
  • 販売先の拡大や周辺分野進出への足がかりとし、事業規模拡大

(参考)システム開発業界における確認すべきポイント

業態 ウェブ製作、受託開発(業務系、組み込み系)、パッケージ開発
強み 得意な業界・分野は何か、独自性のある技術や商品の有無
資本関係 親会社を持つメーカー系、ユーザー系、独立系

本資料は、一時点または一定の条件の下の情報提供を目的として作成したものであり、本資料に含まれる情報の正確性、確実性あるいは完結性をみずほ銀行が表明するものではありません。

当初作成:2019年8月

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