MIZUHO みずほビジネス・チャレンジド

みずほビジネス・チャレンジドは、(株)みずほフィナンシャルグループの特例子会社です

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クロストーク03 専門的で「正確な」データベース作成業務を通して、グループ会社にとっての欠かせない存在に
クロストーク03
クロストーク03
荷物の発送やスキャニングといった事務作業に留まらず、みずほ銀行のお客さまへの提案に活用される調査やデータベース作成を手掛ける鶴見業務センター。
今回は、そうした業務の委託元となるみずほ銀行企業戦略開発部の大谷さん、星崎さん、そして鶴見業務センターの副センター長を務める大坪さんにお話を聞きました。専門的な資料を読み解き、「正確性」を第一に、必要な情報を集めて整理する、その役割の重要性や意義を紐解きます。
大谷 舞
大谷 舞
Mai Ootani
みずほ銀行 企業戦略開発部
経営・ガバナンス戦略チーム
非財務ライン統括
2023年4月からみずほ銀行企業戦略開発部に所属。非財務ラインの統括を務める。
星崎 真理子
星崎 真理子
Mariko Hoshizaki
みずほ銀行 企業戦略開発部
経営・ガバナンス戦略チーム
非財務ライン担当
2023年7月からみずほ銀行企業戦略開発部に所属。非財務分野のアナリストサポートを担当する。
大坪 昌嗣
大坪 昌嗣
Masaji Otsubo
みずほビジネス・チャレンジド 鶴見業務センター
副センター長
1990年現みずほ銀行入行。本郷支店で中小企業営業を務めた後、京都支店、横浜駅前支店にて各5年間同業務に従事。その後事務部門担当者として鵠沼支店など3支店へ着任後、蒲田支店にて業務統括を経験。2021年からみずほビジネス・チャレンジド鶴見業務センターに所属し、副センター長として社員約80人をまとめる。

サステナビリティに関わる多彩な情報を集めた、データベースを作成する

まずは大谷さん、星崎さんの現在の業務内容と、その中でみずほビジネス・チャレンジドに依頼している業務の概要についてお聞かせください。
大谷
大谷
私たちが所属する企業戦略開発部は、みずほ銀行のお取引先を財務分野と非財務分野の両面からサポートする部署です。その中で私や星崎さんは非財務分野の主に「サステナビリティ」関連の取り組みや情報開示などについて、お取引先に様々な提案とサポートを行っています。 現在では、多くの企業が情報開示に力を入れています。多様なステークホルダーに向けて、サステナビリティに関する取り組み状況をしっかりと伝え、企業価値の向上につながるような開示方法を知りたいというニーズがとても増えているのです。自社の開示する情報や、その方法が合っているのかの分析に加え、他企業の取り組み事例を求められることもあります。お取引先企業のサステナビリティ関連部署や、時には経営陣の皆さまとそうした議論を行う際に活用できる、データの調査と整理をみずほビジネス・チャレンジドさんに依頼しています。
星崎
星崎
具体的な依頼内容としては、インターネットを利用して、企業が公に開示している「有価証券報告書」や「統合報告書」などの内容を調査し、サステナビリティの取り組み事例やその開示方法をまとめたデータベースを作成いただいています。調査は、「多様性」に関わるものや「役員報酬」など、複数のテーマに沿って関連情報を集めるような形でお願いしています。

「作業」に留まらない仕事を。社員の「やりがい」を重視してチャレンジを決めた

多彩なテーマについて、専門的な資料を調査する難易度の高いデータベースの作成を、どのような理由と経緯で、みずほビジネス・チャレンジドへ依頼しようと思われたでしょうか?
星崎
星崎
一つ前の部署で企画業務を担当していた時に、パソコンを利用して、特定のデータのダウンロードと整理を行える人材を探していました。その時、みずほビジネス・チャレンジドさんがデータ入力業務もされているとお聞きしたのが最初のきっかけです。お願いできるのは定型の作業のみではないと知って、現在鶴見業務センター長を務めている内田さんにご相談したところ、「大丈夫です、できますよ」と答えていただき、とても安心感を覚えました。 結果的にそのときは、セキュリティ上の問題で依頼できなかったのですが、現部署に異動後、人手が不足する中で、今依頼している業務についてあらためて相談をしたところ、快諾をいただけました。
大坪さんが本業務の打診を受けた時の印象と、受託を決めた理由についてお聞かせください。
大坪
大坪
鶴見業務センターの業務は、それまで発送やスキャニングといった判断を伴わない作業的なものがほとんどでした。そうした中、企業の専門資料を見て必要な情報を調査するという、ボリュームがあって、納期もしっかりと決まった業務のご依頼をいただいた。
当センターは精神障がい・発達障がいの社員が主に働く拠点で、集中力や処理能力の高い社員も多くおります。初めての業務で多少の不安はありましたが、まずはやってみよう、と人選を含めて検討を重ねながら取り組むことにしました。
その背景として、銀行においても「ペーパーレス化」と「事務の整流化」を推進し、一つの部署内で一気通貫して事務処理を行っていこうという大きな流れがありました。ほかに担当していた業務の依頼が減少している状況を見て、仕事の幅を拡げていきたいと考えていたのです。加えて、社員の中にはこれまでの仕事内容では物足りないと感じる者もいました。どうにかしてやりがいや成長につながる業務を開発したいと思っていた矢先にお話をいただき、チャレンジを決めました。

一番に求められるのは「正確性」。
勉強会、“見れば分かる”マニュアルの作成、再鑑を徹底して、クオリティを担保する

みずほ銀行、みずほビジネス・チャレンジド双方にとって新たなチャレンジともなった、本調査業務はどのようにスタートし、進められていったのでしょうか?
大坪
大坪
最終的に全500社の調査を依頼いただいた中、まずは約10社をトライアルとして行い、次に「日経平均株価」の算出に関わる日本の代表的な企業225社……と段階を踏んで取り組ませていただきました。ハードルをあげすぎず、取り組みやすい方法を提案いただき大変ありがたかったです。 不明点の問い合わせにも、電子メールで毎回非常に細かな返答をいただけて、安心感がありました。星崎さんをはじめ、委託元の方がそこまでしっかりとサポートくださるのはまれです。「強いこだわりがある」「一つのことが終わらないと、次の作業に取り組めない」「長時間作業を続けてしまう」といった特性のある社員もいる中で、一つひとつ丁寧にご対応いただけたことが無事な納品につながったと感じています。
星崎
星崎
最初の打ち合わせ時にそうした特性の話をお聞きしており、頭に入っていました。私自身も業務を依頼された際に指示が曖昧だと分からなくなってしまうときがあります。そうした部分がより気になってしまうことを思って、「自分がされて困る依頼の仕方はしない」ことを心掛けました。
大谷
大谷
このデータベースを作成するうえで一番大切なのは、「正確性」です。資料の中から正確なデータを見つけ出し、間違いなく入力いただくことが基本にありますが、さらにみずほビジネス・チャレンジドさんは、2名の担当者でダブルチェックを行う「再鑑(さいかん)」の手順までしっかり入れていただいているため、安心してデータを使えています。
何より「正確さ」が求められる業務を、様々な特性のある社員の皆さんが行ううえで、工夫している点がありましたら教えてください。
大坪
大坪
受託時にはまず、社内で勉強会を開催したうえで、マニュアルを作りました。どのような特性の社員でも分かるよう画像を多く使い、パソコンの詳細な操作方法も含めて“見れば分かる”正確なものです。担当者全員がこのマニュアルを手元に置いて作業しているところが工夫であり、強みになっていると思います。また、追加のご指示や作業内容変更のたびにマニュアルを更新し、チームごとに共有をすることで、きちんと形に残しながら正確性を担保しています。 業務の進め方としては、リーダー層の社員を中心に、最終確認までしっかり終えて納品することを一番に考えています。同時に、納期に間に合わなければ、せっかくの業務も無駄になってしまう。期日までに余裕を持って納品し、委託元の皆さまが「必要なときにきちんとデータを活用できる」ことを社員一人ひとりが意識して、スケジュールとタスクの管理を行っています。我々もこの点を重要視してマネジメントしています。

お客さまとのディスカッションの土台をつくる「欠かせない存在」に

企業戦略開発部における、本業務の役割と重要性についてお聞かせください。
大谷
大谷
お取引先とのディスカッションを行ううえで「土台」となるデータの収集という、本当に重要な役割を担っていただいています。担当の皆さまはもはや欠かせない存在だと感じていますし、納品された資料から私達自身も学ばせていただいています。調査内容を見ていると、皆さまが特性を活かして調査してくださっていることがわかります。
星崎
星崎
私たちが同じ業務を行っていたときは、もともとの目的に関わる数字のみを集めていく形になりがちですが、みずほビジネス・チャレンジドの皆さんは周辺情報も含めて幅広く調査をしてくださります。気づかずにいたデータ同士の共通点や、そこから「こんなテーマを調べてもよいのでは」といった新たな発見が生まれることもあります。それは、しっかりとした調査をしてくださるからこそのプラス要素です。他にもメールなどで質問いただく内容が、新たなテーマの切り口につながることもあります。
大谷
大谷
別の視点として、みずほビジネス・チャレンジドさんに依頼を出すことで、私たち自身も調査項目の解像度が上がり、どういう情報を集めていただきたいのかの「定義づけ」をさらに明確化できたというメリットがありました。属人的な調査で終わらせるのではなく、みずほビジネス・チャレンジドの皆さんにも伝わる説明を考えることで、調査や提案の目的をよりはっきりと再確認できた、とても良い機会になりました。
本業務を通した今後の期待や、展望についてお聞かせください。
大谷
大谷
とにかく正確で、お取引先への提案や議論にとても活かしやすい形でアウトプットをいただいています。次年度以降もぜひ継続的に調査業務をお願いしたいですし、担当の皆さまのご状況もお伺いしつつ、より幅広く依頼をしていければと考えています。
星崎
星崎
作っていただいたデータベースを元に、みずほグループ内の信託銀行や証券の関連部署などへ情報を共有したり、提案したりもしています。逆に、他部署から「こんな活用ができると良い」といったアイデアも届いていますので、みずほビジネス・チャレンジドさんのお力を活用してグループ内でのサステナビリティ関連業務をより盛り上げていきたいです。
大坪
大坪
本業務をはじめとして、今後も社員一人ひとりが主体的に動け、働きがいに資する仕事を委託元さんと相談しながら開発していきたいと考えています。当社にはリーダーをめざしたい社員もいれば、今の業務をしっかり安定させていきたい社員もいます。多様な特性と考え方の社員全員が一つひとつの業務を通じて、成長できるものを提供したい。同時に、今いただいている業務を一つのステップにして、もっと提供できる仕事を増やし、グループへの貢献の幅を広げていけたらうれしいです。

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