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掲載日:2021年10月29日

マイホームを購入して毎日をワーケーションに

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ワーケーションやテレワークを筆頭に、オフィス以外の場所での働き方が新しい生活様式として定着しています。
もはや通勤圏内という概念が不要になったことで、地価も物価も低い地域に移り、マイホーム購入の夢を叶える人も増えています。
都市部では体験できない、さながら毎日がワーケーションのような暮らしには、どうやら予想を超えた大きな価値があるようです。

1. 新しい働き方の定着

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生活の変容を求められたコロナ禍を通じて、テレワークはもちろんのこと、ワーケーションもまた、新しい日常の様式としてすっかり定着した感があります。
ワーケーションとは、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)をかけ合わせた造語。オンラインを活用して自宅以外の場所で働きながら休暇も楽しむという、新しい働き方を表す言葉です。例えば東京在住の人に特に人気があるワーケーション地域は、三浦や伊豆など神奈川県から静岡県にかけての海沿いエリア。また軽井沢や八ヶ岳など爽やかな風吹く高原や、箱根、那須など名湯で知られる温泉地を選ぶ人も少なくありません。
こうした地域に共通するのは、都心から2時間程度で到着できる手軽さと、豊かな自然に恵まれていること。アウトドアの開放感と共にサーフィン、ハイキングといったスポーツやキャンプを楽しむ。地引網や米作りに挑戦する。紅葉に染まった山々に抱かれながら、旬の果物狩りに興じる。など、四季折々の恵みを感じながら自然の中でリフレッシュできる体験が、ワーケーションの醍醐味ともなっているようです。
さらに近頃では、短期のワーケーションでは物足りず、こうした地域に住宅を購入し、住まいを移す人も増えてきました。

2. 近づいたマイホーム購入の夢

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これまで、居住地選びの決め手となっていたのは、主に生活のしやすさと通勤のしやすさでした。つまり、ベストアンサーは都市部で暮らすこと。地価も物価も高い場所でできるだけリーズナブルに暮らすため、住宅の購入をあきらめ、賃貸物件を選んできた人も少なくないことでしょう。
しかし、テレワークやワーケーションの拡大が証している通り、オフィスにいなくとも仕事ができる環境が整ってきたのですから、もはや通勤圏内を意識しなくても良いはずなのです。しかも都市部を避ければ、一般的には同じ間取りと広さの住宅を選んだとしても、費用は抑えることができます。対象となる住宅の金額が低くなれば、それだけ住宅ローンも利用しやすくなるわけですから、マイホームの購入さえ決して夢ではなくなるのです。さらに都市部より物価も安いことから、それまでの生活費の一部を資産運用にあてたり、住宅設備の充実やクルマの購入費、大型旅行の計画のために使うこともできます。

3. 毎日がワーケーション

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とはいえ、都市部の便利さと比べると、不都合に感じることもあるのでは? と想像してみるのですが、実際に移住した人たちに話を聞いてみると、それがどれほど陳腐な質問であるか、思い知らされるような気持ちになってきます。
例えば東京都の新宿区から、神奈川県の小田原市に転居した30代のIT企業社員Nさん。釣りの楽しさを知ったワーケーションの経験が、きっかけになったといいます。現在のルーティーンの一つは、ルイボスティー入りのポットを持参して、家族と愛犬も一緒に毎朝海辺を散歩すること。水平線まで続く雄大な海を眺めながら他愛もない話をする時間は、仕事の大きなモチベーションにもなっているのだとか。趣味に加わった釣りを楽しみながら、小田原漁港で水揚げされたばかりの魚や、地元の農家が直売する野菜を味わい、疲れた日には30分ほど足を伸ばして箱根の温泉に癒されるそう。建蔽率が低いこともあり、贅沢と思い込んでいた庭つき住宅を手に入れたものの、月々の住宅ローンの負担額は都市部で支払っていた賃貸住宅の家賃よりも安く、その差額で屋根に大型のソーラパネルを設置。自宅の電力はすべて自家発電のクリーンエネルギーで賄っているのだと、誇らしげに教えてくれました。

4. 最大のメリットは心豊かな暮らし方

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栃木県の宇都宮近郊に移住し、家庭菜園と呼ぶのもためらわれるほど本格的な野菜づくりをしているSさん。神奈川県の湯河原に移住し、大好きな温泉を日々自宅で堪能しているRさん。山梨県に移り、日曜日ごとに仲間と森歩きを楽しんでいるSさんは、庭先にこしらえたバーベキュー用の炉が活躍しない週末はないと、満足げに語ります。
皆それぞれの地域でマイホームを購入し、アウトドアライフも謳歌しながら、いわば毎日がワーケーションのような生活を実践しています。そして、住まいを移した最大のメリットは、暮らしの質が格段に向上し、自然を感じながら心豊かに毎日を過ごせるようになったことなのだと、異口同音に微笑むのです。
どうやらマイホームを購入して叶う夢は、素敵な住宅の存在だけではないようです。

※画像はすべてイメージです。

岡 小百合

岡 小百合(おか さゆり)

編集/ライター。株式会社二玄社・自動車総合誌『NAVI』の編集記者を経て独立。女性誌やライフスタイル誌、新聞などのメディアに寄稿/編集。産業カウンセラー資格を有する。現在の主なテーマは、ライフスタイルと社会課題。

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