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FinTech対談 オープンイノベーションについて

プロフィール

残間 光太朗の写真

株式会社NTTデータ 金融事業推進部 イノベーション推進部 オープンイノベーション事業創発室長
残間 光太朗

経歴

1988年北海道大学卒業 同年NTTデータに入社しシステム開発に従事。
1990年よりNTTデータ経営研究所にて経営管理、新規ビジネス立上げ、マーケティング支援コンサルティングに従事。
1996年よりNTTデータに復帰し、インターネット/モバイルバンキングの創成期における決済サービスの立ち上げ・普及、さらには官民連携の新機軸サービスの立上げに多数従事。
2014年より現職に着任し、新規ビジネス創発を立上支援する一方で、オープンイノベーションフォーラム「豊洲の港から」、オープンイノベーションビジネスコンテスト"さあ、ともに世界を変えよう"を立上げ、ビジネスマッチング、コミュニティづくりに邁進中。

阿部 展久の写真

株式会社みずほフィナンシャルグループ インキュベーションPT PT長
阿部 展久

経歴

1992年、大阪大学工学部卒、当社に入社。
1995年より10年間以上に亘ってリテール向け商品・サービス開発に従事。
2006年から約7年間、経営企画部に従事した後に、2013年より株式会社みずほ銀行長野支店支店長。
2015年7月、株式会社みずほフィナンシャルグループに新設されたインキュベーションPTのPT長ならびに株式会社みずほ銀行に新設されたインキュベーション室に就任、現在に至る。

2015年10月、<みずほ>は、株式会社NTTデータさま(以下、NTTD)と「<みずほ>FinTechフォーラム」を共催しました。NTTDでは、2013年からオープンイノベーションへの取り組みを始めており、「豊洲の港から」として、多くのスタートアップ企業をお迎えして、フォーラムやコンテストを開催されています。最近では英国大使館やイスラエル大使館等と連携するなど、その活動はグローバルに拡がっています。
本会談では、これら取り組みを先導するNTTDのP&F事業推進部オープンイノベーション事業創発室の残間光太朗室長(以下、NTTD残間氏)に、<みずほ>のインキュベーションPT長である阿部がお話しを伺いました。

<みずほ>阿部

対談の第一回目にご登場いただきありがとうございます。
2015年10月、「豊洲の港から」の場をお借りして、<みずほ>FinTechフォーラムを共催させていただきました。ありがとうございます。「豊洲の港から」を始められて既に3年以上経っていますが、始められたきっかけを教えてください。

写真1

NTTD残間氏

第一回にお呼びいただきまして大変光栄です。また、<みずほ>FinTechフォーラムを共催させていただきまして、本当にありがとうございました。我々にとって大変貴重な経験になりました。
「豊洲の港から」を始めたきっかけは、1つは、社内での新規ビジネス創出活動では、従来の枠組みを超えた革新的なビジネスモデルが出にくいと感じていたことです。また、もう1つはクラウドやネット、さらにはスマホ等の進展により、誰もが低コストでスピーディにアイディアをビジネスとしてベンチャー企業等で実現できる時代になったということもあります。
つまり、これからの時代は、自前主義だけで戦う時代ではなく、もう1つの柱として、世の中に次々と生まれている「ベンチャー企業」のビジネスと、さらに実際に使っていただく「お客さま」と、私どもで、如何に「Win–Win–Win」となるビジネスを創発する「オープンイノベーション」が、企業としての競争力の源になると考えて始めました。

<みずほ>阿部

苦労した点などをよろしければ教えてください。

NTTD残間氏

写真2

最初は、ベンチャー企業が来てくれるか?お客さまが来てくれるか?社員が来てくれるか?本当にビジネス創発の場になるのか?とすべて未知数の不安の中で船を漕ぎ始めました。その中で、一番最初に良い反応をいただけたのはベンチャー企業のみなさまでした。いくつかのベンチャー企業のみなさまに、面白いのでぜひとも参加したいと言っていただけた時は本当に嬉しかったです。それで、社内の参加メンバーも私の良く知っているイノベーティブに積極的なコアメンバー十数人だけにお声掛けをし、お客さまも本当に親しくお付き合いをさせていただいている方だけに絞って、極めて小規模から始めました。それを何回か実施しているうちに、今度は御社を始めとしたお客さまが「面白い」と言っていただける様になりまして、さらに噂が噂を呼んで、今となっては毎回200人規模で集まるようになり、さらにいくつかのビジネスが創発された実績まで出るようになりました。本当にありがたいことです。

<みずほ>阿部

2015年夏には、御社のアクセラレートプログラムを利用させていただきました。本プログラムは、「フォーラムの開催」と「スタートアップ企業と連携した新たなサービスモデルの創出」から構成されていますが、後者について概要を教えてください。

NTTD残間氏

これは、Digital Corporate Accelarate Program(DCAP)という名称で立ち上げさせていただいたアクセラレートプログラムになります。これまで、「豊洲の港から」にて、当社が中心のオープンイノベーションを推進させて頂いておりましたが、それをお客さま向けに個別にご提供させていただくものになります。
大きく3つのステップに分かれておりまして、ファーストステップは、お客さまの抱える課題からどのような分野やカテゴリーのビジネスにフォーカスを絞るかを世界中の先進事例をもとに徹底的に議論させていただきます。
セカンドステップでは、絞られたフォーカスに従って、関連するビジネスに役に立ちそうなソリューションを持つベンチャー企業を、世界中から探してきます。このときに、「Everis Digital」というツールを活用しており、世界中の50万社以上のベンチャー企業の情報を毎日クローリングしAI分析することで、該当しそうなベンチャー企業を効率的に集めることができるようになっています。
最後のサードステップでは、そこで集めたベンチャー企業情報をもとに、本当にこれから取り組むべきビジネスに絞り込んで、有効性、実現性も加味したうえでビジネスモデルとしてご提案させていただくことになります。ここで、もし必要であれば、当社の中で新規ビジネスを検討しているワーキングチームが300名程度、リーンスタートアップで日々ビジネスを創発している部隊がありますので、この検討部隊と当社の保有するソリューションも掛け合わせたご提案をさせていただくことにより、より実現性の高いご提案も可能となっています。

<みずほ>阿部

ありがとうございます。本プログラムでは3ヵ月間、じっくりとディスカッションをさせていただきました。<みずほ>の戦略を共有したうえで、それを解決する手段として、30社のスタートアップ企業を抽出し、5社との具体的なサービスモデルを構築いただきました。ここでは、詳細は話せませんが(笑)、これからは具体化に向けて引き続きよろしくお願いします。

<みずほ>阿部

今後のオープンイノベーションへの取り組みや豊富を教えてください。

NTTD残間氏

我々も御社と一緒に新しいビジネス創発の機会をいただけまして、大変エキサイティングな3ヵ月間でした。ここで生まれたビジネスモデル案を、さらにブラッシュアップすることで、本当に世界を変える革新的なビジネスを実現することを心よりワクワクして楽しみにしています。本当にありがとうございます。

今後のオープンイノベーションへの取り組みとしましては、さらにグローバルな展開をしたく思っています。
年に2回実施しているオープンイノベーションコンテストでは、当社がこれから目指す新しいビジネスを提示させていただき、それにベンチャー企業のビジネスを掛け合わせて、世界で初めてのビジネスモデルを創発する、というところは継続して実施していきます。 現在は、日本でのイベントを中心にしていますが、来年度は、当社の海外チャネルを活用し、例えば、イギリス、スペイン、イスラエル、ブラジルなどの世界約8拠点で、説明会や可能であれば第一次審査を実施し、 本戦の日本では多数のベンチャー企業が海外勢ということもやりたいですし、逆に海外マーケットへ日本のベンチャー企業が提案に行っていただくということもやりたいです。
また、DCAPにつきましても、海外子会社のEveris等と連携し、アクセラレータプログラム自体を、Everisを始めとした海外アクセラレータと連携して、場合によっては、海外でアクセラレートするようなことも考えたく思っています。さらに、DCAPメニューも拡大し、ゼロトゥーワンのアイディエーションや、ビジネスモデル案を作ったのちのPOC以降なども、新しいメニューとして追加していくことも考えています。

イノベーションプログラムは、継続して実施することが非常に大切ということを、海外アクセラレータの方からよく伺いますので、当社のオープンイノベーション活動、さらにはDCAPを始めとした御社とのこれからのイノベーティブな連携も引き続きさせていただくことにより、世の中を大きく変えるような革新的なビジネスを創っていくことを楽しみにしています。
合言葉は、"さあ、ともに世界を変えましょう"ということで、今後とも何卒よろしくお願い申しあげます。

写真3

<みずほ>阿部

今回はありがとうございました。<みずほ>としても、オープンイノベーションへの取り組みを加速させ、お客さまにとって、真に価値のあるサービスを創出、提供していきたいと考えています。引き続きよろしくお願いします。

(2016年5月1日現在)

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