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FPからの応援アドバイス

お金の専門家、ファイナンシャルプランナー(FP)が上手なお金のやりくりの仕方や、自分への投資の仕方などを優しく教えてくれます。これからのあなたの未来へ向けて、役に立つヒントが隠されているかもしれません。

第14回

“なるべく貯蓄”だけが正解じゃない ボーナスは「ためる」と「つかう」のベストバランスで 株式会社エフピーウーマン 代表取締役 大竹 のり子

ボーナスはためる派?つかう派?

会社員として働いている人にとって年に2回の大きな楽しみといえるのがボーナス。
みなさんは、ボーナスをもらったらどうしていますか?
最近では、「将来の生活が不安だから」と、ほとんどつかわずに貯蓄にまわしているという“ためる派”が増えているよう。
一方で、半年間頑張った自分にこんなときぐらいはごほうびを、と普段はなかなか買えないバッグや時計など高価なものを買ったり、プチぜいたくな旅行を楽しんだりする“つかう派”の人もいますよね。

ボーナスを活用するための必須ルール。

ボーナス(bonus)という言葉の由来は、古代ローマの神さまであるボヌス・エヴェントス(Bonus Eventus)にあると言われています。
この神さまが、収穫や成功の象徴であったことから“特別にもらえるよいもの” “ラッキーなもの”といった意味のボーナス(bonus)という言葉が生まれたとされています。
そんなボーナスだからこそ、有効に活用したいもの。
そのためのポイントといえる必須ルールが、「優先順位の高いものからバランスよく割り振っていく」ということです。

優先順位がわかれば、ベストバランスが見えてきます。

ボーナスのつかいみちで優先順位が高いといわれているのは、住宅ローンの返済や半期払いの保険料など、必ず支払わなければならないお金。
そのほかにあげられるのは、将来のためにためなければならないお金です。
ただし、やみくもに「のこりを全額貯蓄する」というのはNG。
「年間の貯蓄目標額が50万円だから、毎月3万円の積立だけでは足りない分を夏と冬のボーナスからそれぞれ7万円ずつためよう」といった具合にいくらためなければならないのかを数値化し、ためてみましょう。
そして、これらを差し引いてのこったお金については、頑張った自分へのごほうびとして気持ちよくつかうのがおすすめ。
このように、優先順位の高いものから順に考えていくと「ためる」と「つかう」のベストバランスが見えてきますよ。

ボーナスの有効活用 「ためる」と「つかう」のベストバランスを把握することがポイント 「ためる」:将来を見据えた貯蓄目標額から逆算し、必要な分をしっかり貯蓄する 「つかう」:支払いや貯蓄を差し引いたのこりのお金を、気持ちよくつかう

株式会社エフピーウーマン 代表取締役 大竹 のり子

  • ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者・1級FP技能士)
  • 一般社団法人金融学習協会理事

出版社の編集者を経て2005年4月に女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」を設立。現在、雑誌、講演、テレビ・ラジオ出演などのほか、『お金の教養スクール』の運営を通じて正しいお金の知識を学ぶことの大切さを伝えている。『なぜかお金に困らない女性の習慣』(大和書房)、『老後に破産しないお金の話』(成美堂出版)など著書は50冊以上におよぶ。

http://www.fpwoman.co.jp/

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