（１）貸出期間による分類 （２）担保の有無による分類 ２．貸出期間 種類 短期貸出 貸出期間が1年以内（1年を含む） 中期貸出 貸出期間が1年超，5年以下の貸出 貸出期間が5年超の貸出 長期貸出 （注）「商業銀行の授信業務における職務執行ガイドライン」では「短期授信」と「中長期授信」との区分をしている。 （出所）「貸出通則（意見聴取稿）」 種類 保証付貸出 （保证贷款） 借主が借入金を弁済できない場合，第三者が約定に基づき保証責任を引受けることを条件として実行される貸出である。債務者が債務を履行しないときには，保証人は約定にしたがって債務を履行するかあるいは保証責任を引受ける 借主あるいは第三者の財産を抵当物件とする条件で実行される貸出である。抵当物となる財産には，建物，機械，土地使用権などがある 借主あるいは第三者の動産や権利を質物とする条件で実行される貸出である。質権の対象となる動産と権利の主なものには，商業手形，譲渡可能株式，商標権，特許権などがある （出所）「貸出通則（意見聴取稿）」など 抵当権付貸出 （抵押贷款） 質権付貸出 （质押贷款） 定義 内容 短期貸出，中期貸出，長期貸出の3種類がある。中長期貸出は主に固定資産貸出であり，これには基本建設貸出と技術改造貸出が含まれ，また不動産貸出，車両，船舶，航空機向け貸出などもある。 信用貸出，担保付貸出の2種類3があり，後者には，保証付貸出，抵当権付貸出，質権付貸出がある4。 意見聴取稿では，貸出期間は，貸借双方が貸出金の使途，資金繰りなどに基づき，協議し決定するものとしている5（第11条）。当初約定していた貸出期間を延長するときは，借主は期日到来前に延長の申し入れをし，貸出人の審査・承認を受ければ期間を91 3 現行通則では手形割引が信用扱いの貸出，担保付貸出とともに貸出の種類の一つとして掲げられているが，意見聴取稿では削除された。すなわち手形割引が意見聴取稿の対象からはずされた。これは近年銀行貸出の急増の中で，手形を使った見せかけの貸出残高が多くなったこと。更に手形取引自体は決済手段であることから通常の貸出とは性格が異なるので，分離して管理することにしたもの。 4 現行通則第10条では，借入人は担保・保証を差し入れることを要求している。この担保主義の原則が銀行の貸し渋りを生じさせているという批判があること，また形式的な担保・保証が横行し貸出リスクが高まったことから，意見聴取稿では担保主義の文言が削除された。 5 現行通則では自営貸出の期間は10年を超えてはならないとの制限がある（個人の自家取得のための住宅ローンの場合は最長期間30年までとすることができる）。10年を超えるものは人民銀行に届出なければならないとされている。また手形割引の割引期間は最長でも6ヶ月を超えることはできず割引期間は割引日より起算し手形の期日までとするとされている。
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