中国の外貨管理2023
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項目 上場条件 時価総額及び財務指標は以下5項目のいずれかを満たさなければならない ①想定時価総額が10億元以上,直近2年の純利益がいずれもプラスであり,かつ累計して5千万元を下回らないこと。又は想定時価総額が10億元以上,直近1年の純利益がプラスであり,かつ営業収入が1億元を下回らないこと ②想定時価総額が15億元以上,直近1年の営業収入が2億元を下回らず,かつ直近3年間のR&D投資額合計が営業収入合計に占める割合が15%を下回らないこと ③想定時価総額が20億元以上,直近1年の営業収入が3億元を下回らず,かつ直近3年間の営業活動によるキャッシュフローの純額が累計して1億元を下回らないこと ④想定時価総額が30億元以上,かつ直近1年の営業収入が3億元を下回らないこと ⑤想定時価総額が40億元以上,主力事業・製品が国の関係部門により認められ,市場ポテンシャルが大きく,既に段階的な成果を獲得した。医薬品メーカーであれば,第Ⅱ相臨床試験を認められた主力製品少なくとも1種を有すること。他の企業は顕著な技術優位性を有すること 純利益は特別損益を控除後のものと比較し,いずれか低いほうを採用する。純利益,営業収入と営業活動によるキャッシュフローの純額はいずれも監査済みのものである。(「上海証券取引所科創板での株式上場規則」の2.1.2) 想定時価総額が100億元を下回らないこと,或いは想定時価総額が50億元を下回らず,かつ直近1年の営業収入が5億元を下回らないこと。(「上海証券取引所科創板での株式上場規則」の2.1.4) 発行後の資本金が3,000万元以上であること。(「上海証券取引所科創板での株式上場規則」の2.1.1) ブックビルディングで価格決定(メインボードが採用する23倍を上限とするPER法と異なる)。同一の機関投資家はブックビルディングにおいて提示できる価格が3つを超えない。(「上海証券取引所科創板での株式発行・引受実施規則」第8条) 多議決権種類株採用企業上場条件 資本金に関する要件 公募価格の 決め方 取引手法 メインボードのオークション方式や大口取引に加え,終値取引を導入する。(「上海証券取引所科創板での株式取引特別規定」第10条) 値幅制限 ±20%(メインボードは±10%)。上場日から5営業日まで値幅制限無し。(「上海証券取引所科創板での株式取引特別規定」第18条) 注文数量 指値注文は1件で200株以上,10万株以下。成行注文は1件で200株以上,5万株以下。売り出すとき,残りの分が200株未満であれば,一括で売り出さなければならない。(「上海証券取引所科創板での株式取引特別規定」第20条) 本人名義の開始前20営業日の預かり資産残高が1日平均で50万元以上(信用取引で借りた株式と資金を含まない),24ヶ月以上の証券投資経験を有する(「上海証券取引所科創板での株式取引特別規定」第4条) 取引所は上場申請書類を受け取ってから5営業日内に受理の可否を発表。受理後20営業日内に,保証推薦人を通じ発行者に初回のヒアリングを連絡する。 上場申請の受理日から起算し,取引所の審査と証監会での登録手続きは累計で3カ月を超えない(審議見合わせや,現地検査,精査の実施,発行者による申請資料の修正・追加などの時間は含まず)。審議見合わせの時間が2カ月を超えない。(「上海証券取引所科創板での株式発行上場審査規則」第13,39,48,52条) 適格個人投資家の要件 取引所審査の流れ (出所)証監会,上海証券取引所 科創板に関する規則の内容 70

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