第３節 中国のインターバンク外国為替市場の特徴 第４節 人民元の為替先物取引 １．市場取引における値幅制限 ２．実需原則 ３．インターバンク外国為替市場の取引時間 １．インターバンク先物為替取引市場 変動幅 2％ USD/CNY 3％ EUR/CNY，JPY/CNY，HKD/CNY，GBP/CNY，AUD/CNY，NZD/CNY，SGD/CNY，CAD/CNY 5％ CHF/CNY，CNY/MYR， CNY/KRW，CNY/AED，CNY/SAR，CNY/HUF，CNY/PLN，CNY/DKK，CNY/SEK，CNY/NOK，CNY/TRY，CNY/MXN CNY/RUB，CNY/ZAR，CNY/THB，CNY/KZT，CNY/MNT，CNY/KHR，CNY/IDR 10％ （出所）「中国外貨取引センターのプロダクト・ガイド（外国為替市場）V4.1」 通貨ペア（货币对） 2005年7月21日から，中国では市場の需給状況に基づき，通貨バスケットを参照して調節・管理を行う管理変動相場を実施している。 金融機関の対顧客為替取引は実需に基づくものでなければならないとされており，金融機関がインターバンク市場において人民元と外貨とのいわゆる金利裁定取引を行うことは制度上できない。銀行は自らのポジションで市場での外貨売買をすることはできるとされているものの，対顧客外貨売買のための外国為替指定銀行の外貨ポジション額は，当局が銀行ごとに個別枠を設け，一定の範囲内に規制されている。なお中国国内に設立された外資系銀行（外銀支店を含む）も外国為替市場に直接参加できる。 インターバンク外国為替市場の人民元／外貨市場の取引時間は公休日を除く毎週月曜日から金曜日で，北京時間の9:30から23:30までである。また，外貨対外貨の交換を行う外貨／外貨為替取引（外币对交易），外貨通貨市場（外币货币市场）についての市場取引時間は北京時間の7:00から23:30である。 インターバンク先物為替取引（银行间远期外汇交易）については，人民銀行2005年8月8日公布「外国為替市場の発展加速に関する問題についての通達」（中国人民银行关于加快发展外汇市场有关问题的通知）（銀発[2005]202号）により下記の通り定められている。 45
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