（３）LPRの運用 （４）LPR施行後の貸出金利設定 ３．預金金利設定方法の改正 貸出人は借入人の情況を総合的に勘案し，LPRをベースとしてスプレッドを加味し，両者間で協議のうえ金利を決定する。 LPRの普及に向け人民銀行は各種新規貸出にLPRを使用することを求めた。 2019年12月28日公布の「中国人民銀行公告[2019]30号」では，原則20年8月31日までにLPRへの切替作業を完了させるとした。 人民銀行は2019年9月公布の「貸出プライムレート(LPR)に関するQ&A」（以下「Q&A」）にて以下の通り説明。 ①固定金利貸出 貸出契約書に規定された特定の日付あるいは期間のLPRをベースにスプレッド加減を行い，具体的な金利を決定する。金利が一旦確定した後は，貸出期限到来日まで変更しない。 ②変動金利貸出 貸出契約書にて一定の周期で相応期間のLPRに一定のスプレッド加減を行い，具体的な貸出金利を決定することを約定しなければならない。貸出金利は参照ベースとなるLPRの変動によって変動する。 ③信託貸出，委託貸出等のオフバランス業務，リボルビング貸出 リボルビング貸出契約書は原則的にLPR基準を参照しなければならない。信託貸出，委託貸出等のオフバランス業務も主にLPRを参照すること。 市場金利プライシング自律メカニズム4は2021年6月1日，預金金利自律管理の最適化に関する方案を審議・可決した5。預金金利の上限設定方法につき，従来の預金基準金利に一定の倍数を掛けたものから，一定のベーシスポイント（bp）を上乗せしたものに改正した6。 33 4 金融機関が自主的に確定した貨幣市場，貸付市場等の金融市場金利に対し自律的な管理を行う銀行業界組織。 5「市场利率定价自律机制工作会议在京召开」2021年6月1日 6「市场利率定价自律机制召开工作会议 存款利率上限拟调为“基准利率+基点”」2021年6月2日
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