中国の外貨管理2023
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① 人民元の支払通貨としての機能のさらなる強化。より多くの市場主体,とりわけ,周辺国や「一帯一路」の沿線諸国が人民元を支払・決済通貨として利② 人民元の投融資通貨としての機能のさらなる深化。国外主体による資産に占める人民元建て資産の構成につき,さらなる利便化を図る。中国国内の金融③ 人民元の準備通貨としての機能のさらなる実現。各国の中央銀行及び通貨当④ 人民元の建値通貨としての機能のさらなる拡張。 ⑤ 二国間通貨提携の着実な推進。 化し,人民元清算行が海外人民元の投融資,オフショア人民元市場の育成、人民元流動性支援等の役割を発揮させる。CIPSの建設を引き続き強化し,人民元清算決済の安全性と効率を向上させる。人民元国際受払情報管理システム(RCPMIS)の建設を引き続き改善し,RCPMISシステムの情報収集と統計分析機能を改善する。 前述の報告ではさらに,以下の通り述べた。ここ数年,クロスボーダー人民元の利用は高い伸びを維持している。なかでも2020年以降,新型コロナウイルスにより世界貿易,金融,経済に大きな影響を与えているなか,クロスボーダー人民元利用の成長勢いは衰えていない。今後は引続き実体経済への奉仕を指導方針とし,市場化の原則を堅持し,人民元国際化を着実に推進していく。 用するようになる。自由貿易試験区,広東省・香港・マカオグレーター・ベイ・エリア(粤港澳大湾区)はクロスボーダー人民元支払の新たな成長点となる。 市場への取引参入の急増が予想される。 局は人民元を準備通貨とする意欲がさらに高まることが予想される。 366

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