中国の外貨管理2023
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対外受取の オンライン申告 対外支払による 支払申告 銀行による記入 (出所)「銀行経由で行う国際収支統計申告の実施細則」 項目 企業による 記入と提出 銀行による 対外支払の 審査確認作業 内容 ⑥支払銀行(解付银行)/外貨元転中継銀行(结汇中转行)は,審査・確認で間違いがないことを確認したうえで,申告主体の申告日(T)の翌営業日(T+1)に,申告情報を「デジタル外管」プラットフォーム銀行版にインプット/インポートする。紙ベースの「国際収支受取申告書」について,支払銀行(解付银行)/外貨元転中継銀行(结汇中转行)は,「申告主体控え保存用紙」に銀行印を捺印する。「銀行控え保存用紙」については,国内銀行が規定に基づき留保する。「申告主体控え保存用紙」を申告主体へ返却する。(第26条) ①「デジタル外貨管理」プラットフォームネット版を通じて対外受取の申告を行う法人申告主体の場合,「デジタル外貨管理」プラットフォーム銀行版にある「組織機構基本情況表」の情報及び対外受取基礎データは,「デジタル外貨管理」プラットフォームネット版に自動的に送信される。 ②法人申告主体は支払銀行(解付银行)による支払日/外貨元転中継銀行(结汇中转行)による元転日の翌5営業日以内に「デジタル外貨管理」プラットフォームネット版を通じて受取申告を完了しなければならない。 ③支払銀行(解付银行)/外貨元転中継銀行(结汇中转行)は,当日営業日の終了前までに,前営業日に申告された対外受取オンライン申告のデータを審査・確認する。主な審査・確認内容は次の通りである。  申告主体が記入説明に基づきすべての内容を記入しているか。  申告主体による申告内容は当該対外受取の関連内容と一致しているか。 ④申告内容に間違いがない場合は,支払銀行(解付银行)/外貨元転中継銀行(结汇中转行)による審査通過となる。未通過の申告内容について,支払銀行(解付银行)/外貨元転中継銀行(结汇中转行)は,「デジタル外貨管理」プラットフォーム銀行版において理由を注記し,申告主体に確認してもらう。申告主体は翌営業日中に未通過の申告内容を確認し,また「デジタル外貨管理」プラットフォームネット版において間違いを修正し,あるいは間違いではない理由を説明する。(第27条) 申告主体は送金あるいは振替で国内銀行経由にて対外支払を行う際,紙ベースの「海外送金取組申請書」(境外汇款申请书)あるいは関連電子証憑(电子凭证)に記入する。信用状,保証状,取立などに係る対外支払の場合,申告主体は紙ベースの「対外支払/引受通知書」(对外付款/承兑通知书)あるいは関連電子証憑(电子凭证)に記入する。電子証憑ベースの申告も紙ベースの申告と同様の扱いである。(第29条) 信用状,保証状,取立などに係る対外支払の場合,国内銀行は国外からの書類(境外来单)を受領後,「対外支払/引受通知書」(对外付款/承兑通知书)の銀行記入部分に書類到着データを記入し,「書類到着通知銀行/顧客控え保存用紙」(到单通知银行/客户留存联)に捺印した上で関連用紙を支払人に送達する。(第30条) 申告主体は「対外支払/引受通知書」を受け取った後,「対外支払/引受通知書」の各用紙に完全に記入する。また捺印後,国内銀行の規定期限内に国内銀行に返却し,対外支払手続を行う。(第30条) 国内銀行は,申告主体が記入/提出した「海外送金取組申請書」あるいは「対外支払/引受通知書」を受け取った後,同営業日中に審査・確認する。主な審査・確認内容は,次の通りである。 ①申告主体が使用する証憑種類は間違っていないか。 ②申告主体が記入説明に基づきすべての内容を記入しているか。 ③申告主体による申告内容は当該対外支払関連内容と一致しているか。 284

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