中国の外貨管理2023
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計上する資金 計上しない資金 主体 企業 非銀行金融機関 などを含む。 (注2)監査済の直近1期の財務報告を基準とする。 (注3)2021年5月,「中国人民銀行、外貨為替管理局によるオフショア融資マクロプルーデンス管理を調整する通知」(银发[2021]138号)により,人民銀行、外貨管理局は資本額が1000億元以下の銀行(外資系銀行の支店も含む)のオフショア融資レバレッジを0.8から2に引き上げ、且各銀行に100億元の初期融資限度額を付与。 (出所)「全範囲クロスボーダー融資マクロプルーデンス管理の関連事項についての通達」「全範囲クロスボーダー融資マクロプルーデンス調節パラメーターの調整についての通達」 「企業のクロスボーダー融資マクロプルーデンス調節パラメーターの調整につい ての通達」 資金の種類 オフバランス融資 (偶発債務) その他 受動的負債 貿易信用, トレードファイナンス グループ内部の 資金取引 国外インターバンク預金,貸借,関連銀行・付属機関との資金取引 自社用のパンダ債 資本・純資産 (払込資本金・株式資本金 +資本金積立) 金融機関が顧客企業のために提供する国内保証・国外借入は金額の20%で計算,金融機関が顧客のために提供する金融派生商品により形成された対外偶発債務は公正価格で計算,金融機関が自社のリスクヘッジ取引により国際金融市場で発生した偶発債務も公正価格で計算 その他各種クロスボーダー融資について,実際の状況に応じ計上 企業・金融機関が国外機関による国内債券市場への投資で発生した人民元・外貨負債,国外主体が金融機関に預け入れた人民元・外貨預金,QFIIもしくはRQFIIが金融機関に留保した委託管理資金,国外機関が金融機関の委託管理口座に預けている国内での人民元債券の発行により調達した資金 企業の真実なクロスボーダー貿易による貿易信用(買掛や前受等)と国外金融機関から獲得したトレードファイナンス,金融機関の真実なクロスボーダー貿易決済の取扱による各種トレードファイナンス 企業が主宰するクロスボーダー資金集中管理で発生した対外負債 金融機関が国外インターバンク預金,貸借,関連銀行・付属機関との資金取引により発生した対外負債 企業の国外親会社が中国国内で人民元債券を発行し,且つ貸クロスボーダー 融資レバレッジ率 純資産 資本金 × × 一級資本 運転資本 × × 定義・条件等 = = = 1.25 銀行類金融機関注1 外国銀行の国内支店注2 = 1.25 (注1)政策銀行,商業銀行,農村合作銀行,都市信用組合,農村信用組合,外資系銀行外貨管理局は金融機構と企業のマクロプルーデンス調整パラメーターを従来の1.25から1に引き下げたが,2022年10月25日に再び1から1.25に引き上げた。 (4)クロスボーダー融資リスク加重残高の計上対象となる資金の種類 マクロプルーデンス調節パラメーター 1.25 2 × 1 × 1.25 0.8 × 0.8 × 226

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