概要
- FRB批判を繰り返してきたケビン・ウォーシュ氏がFRB議長に就任。6月FOMCでは早速、5分野での改革検討開始を発表。本稿ではその1つであるコミュニケーション改革の背景を論じる。
- ウォーシュ議長は行き過ぎた透明性がもたらす弊害を訴えてきた。自ら発した言葉への拘束、中銀の言葉ばかりを追う市場、中銀内の集団思考化などだ。代わって重視するのは熟慮である。
- 改革の検討はこれからだが、透明性の後退は金融市場に高いボラティリティを生じさせかねない。中銀の声を探ろうとする市場の姿勢が変わるとも考えにくい。道のりは最初から厳しい。
